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印象的なエピソード

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木漏れ日に癒された一日でした。

ちょっと動くと暑いくらいでしたね。

 

昨日は、愛唱歌を歌う会の伴奏に行ってきました。

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90分で15曲ぐらい歌います。

そして、この会のスペシャルなところは、I先生ご夫妻のソロを聴ける!ということです。

70歳を過ぎてもなお、精力的に活動をされ、毎年リサイタルを開いているというご活躍。

かれこれ私も20年以上のお付き合いになりました。

昭和の様々な名曲をたくさん教えていただいています。

 

歌うだけでなく、先生が歌にまつわるいろんなお話をしてくださるのも、楽しみのひとつではないでしょうか?

知らなかった先生の素顔を垣間見ることができます。学校では先生の子供の頃の話などは聞く機会がまったくないので、貴重な時間です。

 

そのなかで、昨日は印象的なエピソードがありました。

《里の秋》

秋と言えば、定番の名曲です。

昭和16年12月に出た曲だそうです。3番の歌詞には戦地へ行った父親を思う気持ちが歌われています。

まぁ、これは教科書的な解説ですが、これまで何回も取り上げられていましたが、私にとっては、その程度で、秋らしい曲だな、という印象です。

 

でも、昨日は、先生がある思い出を語り始めました。

「まだ小さかったけれど、強烈に覚えていることがあって、お昼時にラジオを聞くと、ちょうど戦地から帰ってきた兵隊さんの名前を読み上げる番組があって、そのBGMが里の秋だったんじゃないかしら?覚えてない??」と会場の皆さんや、ご主人にも問いかけていました。

ご主人も「覚えてるよ」と、

 

一瞬にして、戦後が実態のあるものとしてイメージされ、里の秋を背景に、一人一人の名前を読んでいる雰囲気がありありと目の前に迫ってくるようでした。

 

戦争の悲惨さを訴える映像や書籍もたくさんありますが、本当の話を聞く、これも本物の迫力というのでしょうか、戦争がもたらすものの大きさを一瞬にして感じた瞬間でした。

 

先生のもとで愛唱歌の伴奏をさせていただくようになって13年ぐらいたちますが、こんな体験をしたのは初めてに近いと思います。

 

音楽の力ですね。

 

 

 

 

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