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弾き直さないで弾くために

すらすら弾けるようになるまでには

途中で間違えたり、

止まってしまったり、

うっかり楽譜に書いてあることを見逃してしまったり、

いろんなことがありますよね。

 

音がだんだん増えてきて、

曲も長くなってくると

覚えることも増えてきます。

 

練習していて、

無意識に弾き直していることありませんか?

 

「あっ、間違えた」と、

瞬間的に弾き直すことありますよね。

譜読みの段階では多いと思います。

だんだん弾けてきているのに、

弾き直すことが多くなってくると

対策をする必要があります。

 

本番で、人前で弾く時に

無意識に弾き直してしまうからです。

練習中に無意識にやっていることは、

本番では急に意識に上がってくることがあります。

 

そうなると、

いつも無意識だった分、対処することが難しくなります。

 

最悪の場合、

止まってしまい、

途中からだと思い出せないのです。

 

何度、本番で怖い思いをしたことでしょう。

全て私の体験談です。

 

 

音楽は一度始めたら

何があっても最後まで流れを止めてはいけない!

先生から厳しく指導されました。

 

暗譜があやふやになったり、

いつも出来ているのに出来なかったり、

本番では思いもよらないことが多々起こります。

それでもなんとかして流れを止めずに

続けなければなりません。

そのためには強い精神力が必要なのです。

 

気軽に弾き直すことをしていた私に

先生は

「自分に甘すぎる」

 

と、

 

甘い??????

まさか自分が甘いから弾き直すだなんて

考えもしませんでした。

 

それから意識して弾き直すことをしないように

注意しました。

そうすると、先生が言っていた

自分に甘いというのは本当でした。

 

なんとかして繋げよう

そのためには集中していないと

心の中で歌っている音楽が途切れてしまいます。

集中しているつもりでも

余計なことを考えていたり、

音を聴いていなかったり

なんとなく弾いていたりしていました。

 

何度も本番で怖い思いをしながら

弾き直す癖を克服しようと

努力しました。

本番だけ頑張っても難しく、

いつも本番のつもりで練習していないと

本番で集中することが出来ませんでした。

 

本番で集中するためには

とにかく心の中で歌うこと。

それに尽きます。

 

その練習はピアノに向かっていないときにも出来ます。

電車に乗っているとき、

次の駅まで5分だとしたら、

5分ぐらいの曲を頭の中で歌います。

最後の音まで頭の中で再現できたら

本当の意味で暗譜ができています。

最後まで歌いきるというのが

意外と難しく、

途中で分からなくなったり、

同じところをぐるぐる繰り返してしまったり、

いつのまにか他のことを考え始めてしまったり、

あやふやだと出来ないのです。

 

子どもたちとのレッスンでは

歌いながら弾くことを宿題に出しますが、

家だと恥ずかしいのか

やりたがらない子もいるようです。

そうすると、

機械的な音楽になってしまい、

途中で分からなくなると

最初からじゃないと弾けない。

途中からは分からない、

間違えるとすぐ最初に戻ってしまう。

何度も同じところを弾き直す

という状態になってしまいます。

 

こういう練習だと

音楽の流れを身体で感じることが出来ないので

完成するまで時間がかかりすぎてしまいます。

短い曲のうちから歌うことに慣れましょう。

 

指の動きがスムーズにいかない場所、

何度も音を間違えてしまう場所などは

取り出して、部分練習をします。

短い単位で練習して、

出来るようになってきたら、

少しずつ前の部分を付け足して長くしていきます。

間違える場所は

その前からの繋がりが悪い場合もあるので

少しずつ繋げて弾けるように

していきます。

 

そして、通して弾くときは

弾き直さないようにして最後まで弾きます。

 

日々の練習を工夫することで

かえって短い時間で出来るようになります。

 

弾き直す癖を直し、

音楽に集中して演奏できると

自分らしい表現が出来るようになります。

 

 

 

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