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途中からでも弾けますか?

部分的な練習は好きですか?

 

一日の練習で、

最初から最後まで通して弾くのは

何回ですか?

 

初歩の段階で、

1曲が4小節、8小節でできている場合は、

部分的な練習だけというのは

現実的ではありませんね。

でも、短い曲でも

弾きやすい部分、

ちょっと間違えやすい部分、

難しい部分など

それぞれ得意・不得意な部分があると思います。

 

通した練習だけだと、

苦手な部分をできるようにするには

とても時間がかかります。

苦手な所は何度通しても

苦手なままです。

 

苦手、または弾きにくい部分には

必ず原因があります。

音を正しく読めていない、

指使いに無理がある、

リズムが正しくない、

など、

その原因を考えて、

対処しなければならないので、

そこだけを取り出して練習する必要があります。

 

時々、苦手な部分だけ弾いてもらおうとすると、

途端に音が分からなくなってしまい、

結局最初から弾かないと弾けない

という事態が起こることがあります。

 

これは、本当の意味で弾けているとは言えず、

一連のからだの動きだけで、無意識に

弾けているのです。

弾けているようですが、

残念ながら定着はしないでしょう。

 

この状態で本番を迎えるのは

とても危険です。

緊張すると、身体は思いもしないような

反応をすることがあります。

まず、心臓がドキドキするだけでも

いつもと違う!どうしよう!

となってしまいます。

客席の音や雰囲気が気になったり、

ライトが眩しく感じたり、

着なれないドレスや靴なので

着心地が気になったり、

とにかく普段とは環境が全く違うので

気になるのは当然でしょう。

そのなかで普段通りの演奏をするのは

至難の技です。

 

無意識に弾けていたことでも、

急に意識に上ってくることがあり、

そうなると、

急に、いつもどうやって弾いていたんだろう?

と自分でも不思議な感覚になることがあります。

 

出だしの音から分からなくなる場合もあります。

 

鍵盤の位置も、

あれ????ということもあります。

真ん中のドってどこだっけ?

 

思い当たることありますか?

 

ですから、

普段の練習でも

無意識に弾かないように、

苦手な部分こそ入念に練習し、

どこからでも弾けるようにしておくことが

重要です。

 

途中でも音やリズムがはっきり分かると、

どんなに長い曲でも

安心して本番に望むことができます。

 

どの部分でもはっきり分かっている状態は、

曲の内容や構成を理解できている状態です。

不思議なことですが、

ただただ通して弾いている時は

曲が長く感じられます。

おそらく聞いていても感じるでしょう。

それが、曲の構成が理解できていると、

飽きずに弾いたり、聞くことができます。

 

もし、自分で弾いていて、

曲が長く感じるようだと、

内容や構成の理解が不十分な状態だと考えられます。

 

暗譜の助けにもなるので、

ぜひ、曲のどこからでも弾けるように

練習してみてください。

 

 

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