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チャンスは一回だよ!

普段のレッスンでは

「間違えても良いんだよ」

「思いっきり間違えて!」

って言ってるのに、

 

時々、

「一回で、バシッと決めてみよう!」

「チャンスは一回ね!」

なんて、

あり得ないくらいのプレッシャーをかけます。

 

お家で落ち着いて練習してたら

いつも上手にできるのに、

そんなこと言われたら

ドキドキして、緊張した。

 

たいていの子は↑上のように

言いますね。

 

そこで、すかさず、

「そーだよね、緊張したね、

今日が本番じゃなくて良かったよー」

「そうは言っても、本番は一回しか弾けないからね」

 

ハッと気がついた子は、

動画はやり直せるから良いねー

だそうです。

最近、いろいろなことがオンライン化し、

レッスンの振り替えも

動画にしてもらい、それをみて

私がアドバイスを送る形を取っています。

昨年のクリスマス会も

動画に撮りました。

もちろん一回で満足する子は少なく、

何回か撮り直して一番納得のいく演奏を

残しました。

 

4月には発表会を予定しています。

そうなると、舞台で一回。

その一回に全てを集中して

納得のいく演奏をできるようにしなければなりません。

 

どういうわけか、

家で落ち着いて練習しているときは

上手にできていると思っても、

レッスンの時や、

プレッシャーを感じると

うまく出来ていたところさえも失敗してしまうのか・・・

 

私にも経験があることなのですが、

やはり練習が不十分なのです。

 

弾けているつもりのところほど

緊張したときには

粗が目立ってしまいます。

 

例えば、16分音符が続いているようなところは、

粒を揃えて、音の凸凹も出さないようにするために、

リズムを変えた練習をする必要があります。

普段はなんとなく弾けているつもりですが、

本番では、いびつな16分音符になりがちです。

 

すると、なぜ?????

なんで、いつもうまく弾けるのに、

できないの?と焦り、

余計に慌ててしまうという悪循環に陥ります。

ますます焦ってしまい、

最悪の場合は指が止まってしまうこともあります。

 

それが本番だったら

とても悔しい結果になってしまいます。

 

そうならないために、

練習方法をレッスンで伝えます。

その方法を素直にやるかどうか・・・

レッスンでなんとかうまくできれば

やってなくてもバレないだろうと

思っているような子も見受けられます。

しかし、ちょっとのことで

動揺してしまうと粗が分かるので、

お家でどういう心持ちで

どんな練習をしていたのかは

だいたい分かります。

どのくらい時間をかけているのかも分かります。

 

レッスンは

一週間の練習の成果を発表する場だと思って

緊張感をもってレッスンに取り組むことをおすすめします。

 

レッスンで「練習」はしません。

練習のやり方を教えてもらう場でもあります。

短いレッスンの時間をいかに充実したものにするかは

お家での練習にかかっています。

 

今回のように、

プレッシャーを与えられて

思うような演奏ができなかったからといって落ち込む必要はなく、

前向きに捉えて、

この部分の練習が足りなかったんだ、

次はどんな工夫をしたらいいだろう?

そういうことが分かったから良かった。

今日が本番じゃなくて良かった。

本番前にやるべきことが分かった。

 

次の一週間をどう過ごせば良いのか

はっきりと分かるので、

収穫の多いレッスンになったといえますね。

 

そうやってひとつひとつ

できるようになることが増えていくことが

楽しいレッスンですね。

 

 

 

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