いろんな場面で
「集中しなさい!」と
言われますよね。
勉強するとき、
スポーツの試合をしているとき、
何か練習をしているとき、
真剣にやるときには
集中したほうがうまくいくことが多いですね。
スポーツで良く使われている
“ゾーンに入る”でしょうか?
このゾーンに入っているときは
良い結果が出ることが多いようですね。
“無我夢中”も良い集中の状態を
表している言葉ですよね。
逆に集中しないとどうなるかというと、
大抵、
間違えたり、
失敗したり、
思わしくない結果になります。
演奏を聞くと、
どのくらい集中できているかは
すぐ分かります。
本当に集中しているときは
意外と少ないものです。
左右違うことをしながら
楽譜で音符を読み、
指先にそれらの情報を伝え、
音色を確認しながら
演奏しているのにです!
こんなに一度にたくさんのことを
しているのだから、
自然と集中できているのでは?
と思いませんか?
しかし、
ピアノを弾きながら
同時に様々なことを考えていることが
多いのです!
演奏を聞くと、
だいたいどんなことを考えながら
演奏をしているのか
私もだんだん分かるように
なってきました(^-^)v
だから、
「今、他のこと考えてたでしょ?」とか
「できるかな~?間違ったらどうしようかな~って考えながら弾いてたでしょ?」
などと伝えると、
子どもたちはびっくりします。
ピアノ以外のことで心配事があったり、
学校で嫌なことがあったり、
これから楽しみなことが待っていたり、
頭の中は大忙しのことが多いですね。
逆に、集中しているときの演奏もすぐ分かります。
そういうときは
「今、何を考えながら弾いた?」
と質問します。
すると、
「ん~何も考えてなかった」
「メロディーを頭の中ですごく歌ってた」と
答えることが多いです。
それは大正解で、
集中するには音楽以外のことを考えないようにしなければなりません。
集中しよう!と考えると
かえって集中できないものなので、
純粋に音楽のことだけを考えて
演奏する習慣をつけるようします。
すると音色にもすぐ変化が現れるので、
結果的に良い演奏になります。
意外にも無意識に弾いてしまいがちなので、
全ての音符を意識して弾けるように
他の音を絶対に触らないぞ!と
①うっかり間違えないように弾く、
②間違えても弾き直さないように弾く、
この2点を心がけて練習します。
この二つを気を付けるだけでも
なかなか大変なのですが、
これが出来るようになると
本番で力を発揮できるようになります。
弾き直す癖については
改めて記事にしたいのですが、
弾き直す癖はなかなか直りません。
この癖は心理的な要素が強いので、
心を強く持たないと直りません。
私自身もこの“弾き直す癖”を克服するのに
とても苦労しました。
ピアノを習うことで養われる力は
この集中力一つをとっても
ピアノ以外の場面でも
必要になる力だと
最近つくづく感じるようになりました。
たった一ページ、
時間にしたら1分もかからないような曲でも
最後まで集中できないこともあるので、
毎週毎週レッスンで
集中する練習をすることは
とても意義のあることだと思います。
いつも集中するのが難しくても、
集中できたときの演奏は
本人も分かるので、
“できた!”と自分で感じたときに
子どもたちの表情は
目がキラキラして、充実しています。
そんな表情に出会えたときは
私も心から嬉しいです。
2020年11月12日(木) │ レッスン風景
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