トップへ戻る

> ブログ > おすすめの練習方法

歌を歌おう🎵

歌は好きですか?

歌うことは好きですか?

 

おそらくほとんどの人が歌・歌うことが好きだと思います。

歌の無い日々はないですよね。

テレビを付けると、必ず歌が流れるし、

ラジオもしかり。

YouTubeなどインターネットの世界にも歌が溢れています。

 

一番、身近に音楽を楽しめるのが歌ですね。

この、“歌う”ということが、音楽・どんな楽器においても、とても重要です。

ピアノの上達という点だけみても、歌が歌えると、上達も早いようです。

 

私も、よく先生から

「歌いなさい」

「もっと歌って」

と、言われてきました。

 

“歌う” これが簡単なようで、とても奥が深いのです。

 

ピアノの上達のための、“歌う”は、料理をしながら気分よく“歌う”のとは、ちょっと違います。

 

私たちが日常で“話す”のと、アナウンサーが“話す”のが違うのと同じです。

アナウンサーは口を正しく開けて、発声練習を普段からしているので、はっきりとしていて、声も安定し、聞き取りやすいですね。

この聞き取りやすく話すことが大事なように、歌う場合も、はっきりと聞き取りやすく歌うと良いでしょう。

はっきりと歌うためには、自信をもって声を出す必要があります。

歌詞やメロディーに不安があると、声が小さく、聞き取りにくい歌になってしまします。

この状態でピアノを弾くと、同じように、音も小さく、聞き取りにくい演奏になります。

 

自分がどんなメロディーを弾きたいのか、はっきりと音(ドレミ)を把握することが大事です。ドレミがはっきり分からずに、自信をもって演奏することができませんね。

しっかり歌えるということは、はっきりドレミ、どんなメロディーかを理解できているのです。

しかし、ただ機械的にドレミが歌えれば良いという訳ではありません。

 

どんな音色で弾きたいのか、どんな表情をつけたいのか、メロディーの切れ目をどのくらいブレスをするのか、イメージ通りに自然に歌えるようになると、これも自然な演奏ができるようになります。

 

逆に、なんとなく弾きづらい、うまく弾けない、間が分からない、という場合は、はっきりドレミで歌えなかったり、ブレスが不自然なことが多いです。

 

当教室のレッスンでは、歌うことを大事にしています。

まずは、歌うことは楽しい!と知ってもらいたいので、好きな歌や、楽しい歌、たくさん歌います。

テキストの歌も何回も歌います。

気持ちを込めて歌うこと、正しい音程やリズムで歌うこと、大きな声ではっきり歌うことを大事にしています。

積極的に歌えるようになると、自然とピアノも生き生きと演奏できるようになります。

おうちでの練習だと、恥ずかしくて歌わない子も多いかもしれませんが、そこをちょっと勇気を出して、歌うようできると良いですね。

 

大きな声で思いきり歌うのは気持ちの良いものです。

その解放感をピアノでも味わえるようになってもらいたいと、日々レッスンで歌っています。

 

お家での練習でも、ぜひ、お子さんと一緒に親御さんも歌っていただきたいです。

 

 

 

鍵盤を見ないで弾けますか?

“ピアノを弾く”と、一口にいっても、

たくさんのプロセスがあります。

ひとつの音を出すにも、

楽譜の音を読む、

リズムを読む、

鍵盤の位置を確かめる、

どんな音色かをイメージする、

 

これが、次から次へと続くのと、

右と左を同時にするので、頭の中は大忙しです。

 

ピアノの練習につまずく原因としては、

1、楽譜を読むのが遅い、

そして、

2、鍵盤の位置を確認しないと分からない

 

この2点があげられます。

 

音符を読むのに時間がかかるのは、たくさん読むことで解決できますが、

せっかく音が読めても、その音がどこにあるのかが分からなければ、スムーズにメロディーを奏でられるようになるまでには、時間がかかりすぎてしまいます。

 

鍵盤を見なくても、手の感覚で位置が分かるようになるのが理想的です。

 

そのためには、どうしたらいいでしょうか?

 

できるだけ、普段から鍵盤を見ずに弾くことです。

最初は怖いかもしれませんが、目をつぶって弾いたり、遊び感覚で挑戦してみましょう。

 

それから、音を出すときには、必ずドレミを歌うようにすることです。

 

これはとても不思議ですが、

滑舌良く歌うと、指に脳からの指令が強く届くのか、音もはっきり出るようになります。

 

自信なさそうに、歌うと、やはり、音もひ弱で自信のない音になります。

 

指が意識を持っているかのように、動かせるようになると、鍵盤の位置を指の感覚でとらえられるようになってきます。

 

ぜひ、最初の段階から、鍵盤を見ずに弾くように心がけたいですね。

(100日チャレンジ 23/100)

 

スケールの練習が大切な理由

100日チャレンジに挑戦したいけれど、何をしたら良いか迷っている子には、基礎練習をおすすめしています。

当教室では、オルガンピアノのシリーズをテキストとして使用していますが、4巻を終了すると、基礎練習としてハノンにすすみます。

 

ハノンは、指の独立のために非常に有効なテキストです。

私は子供の頃、テクニック本のことをハノンと呼ぶのだと思っていました・・・作曲家の名前なんですね😅

 

ハノンでは、指の動かし方、5本の指の動く順番をあらゆるパターンで練習できるようになっていて、その中にはスケール・音階があります。

 

長調、短調合わせて24の調があります。

このスケールの練習はとても重要です。

最初は、指をくぐらせるタイミングが左右で違うのと、シャープやフラットがどこの音につくのかが混乱するようですが、これはぜひとも、楽々弾けるようにマスターしてもらいものです。

 

では、なぜスケールが大切なのかというと、調性感が養われることが一番です。シャープやフラットがどの音に付くのかというのも、だんだん感覚として分かってきます。

 

それと、曲の中で、スケールが部分的にでも多く見られるからです。

曲に出てきてから練習するのではなくて、すでにスケールは弾ける状態にしておけば、その部分は難なく弾けます。

 

スケールを弾くためには、指をくぐらせる必要があります。くぐらせたときに、音の粒がいびつになりやすいので、音の粒が揃ったスケールが弾けるようにするだけで、演奏の質も格段にあがるでしょう。

 

毎日スケールの練習を100日続けたら、100日後はどんな自分になっているのか、楽しみですね。

(100日チャレンジ 21/100)

 

 

どこからでも弾けますか?

ピアノの練習をする、と一口にいっても、

たくさんの方法があります。

これまでも、

最初から最後まで一通り弾くのではなく、

部分練習をする。

基礎練習をする。

 

などをご紹介してきました。

あと、レッスンをしていて気になるのは、最初からじゃないと弾けない、という場合です。

これには二つの特徴があって、

・気持ち的に最初から弾かないと、気が済まない。

・最初からの流れじゃないと、分からなくなる。(途中からだと、音が分からない)

のどちらかになります。

 

どちらにしても、途中で間違えると、最初に戻ってしまい、同じところで間違えると、また最初に戻る、の繰り返しになってしまうのが、問題です。

 

ここで、“間違える”とは、スムーズに次の音に指がいかない、違う音を弾いてしまうことをさしています。

 

その間違える原因は、次の音が何か良く分かっていない、分かっていても、鍵盤の位置がよく分かっていない、分かっているけれど、指が迷ってしまう、など考えられます。

 

なので、間違えた場所を繰り返し練習せずに、最初に戻ってしまうと、結局同じことの繰り返しになってしまい、改善されません。

 

そのときに、その間違えた箇所、正確にはその前後の流れを繰り返して、正しい音を弾けるように部分練習をします。

途中から弾くことにとても抵抗があるのは、完璧主義であることが多いように感じます。完璧主義は悪いことではありませんが、完璧に弾くために部分練習をするので、本番など、ここぞ!という時に、完璧主義を発揮するのは良いと思います。

ただ、どういう演奏を完璧とするかという定義が必要でしょう。

これはとても重要な点ですので、

いずれ演奏における完璧についても書いてみたいと思います。

 

そして、もうひとつの特徴である、最初からじゃないと、音が分からなくなるから、途中から弾けない、というのも大変問題です。

これは指が覚えてしまっている状態です。体で覚えるものだから、指で覚えるのは良いのでは?と思うかもしれませんが、この状態の時は、音楽に集中できていないことがほとんどです。どこか上の空で、別のことを考えながら弾いているでしょう。

それが習慣になってしまうと、

本番など、緊張の場面では、急に頭が真っ白になる危険性があります。

それは、今まで無意識に弾いていたのが、急に意識下で弾くことになるからです。

 

ムカデが、いつも深く考えずに足を動かすことができるのに、一旦、どうやって動いているのかを考え出したら、急に動けなくなったという話を聞いたことはありませんか?

それと同じで、舞台では、いつもの環境と違うので、いろんなことが起こります。急に「あれ?次の音、なんだったっけ?」と意識し始めると、普段無意識で弾いている場合は、パッと分からなくなることが多いです。

 

だから、普段の練習から、集中することが大事ですが、どこからでもサッと弾けるようにすることが解決方法です。

これは暗譜するためにも有効です。

この方法で暗譜できれば、安心して本番に望むことができます。

 

曲がだんだん長くなってくると、最初からじゃないと気が済まない等とは言ってられなくなるので、その頃には、途中から弾くことも、抵抗がなくなってくるでしょう。

そうして、レッスンを続けていきながら、心のこだわりもほぐされて、程よい完璧主義になっていきます。

 

ちょっと長くなりましたが、

曲のどこからでも、サッと弾けるようになると、良いことばかりですので、ぜひ挑戦してみてください。

 

完璧主義については、後日ゆっくり書きたいと思います。

 

 

 

 

 

メトロノームを使いましょう

2024年のレッスンがスタートして、

皆元気に教室にきてくれています。

100日チャレンジもやります!と、積極的に参加表明してくれる子も多く、嬉しいですね。

 

一人だと、「今日はいっかー」と、ついついサボってしまいがちですが、皆も頑張ってるんだなと思うと、続けられることもありますよね。

100日後の自分に期待をして、一緒にがんばりましょう!

 

 

さて、練習についての投稿が続いていますが、練習とは、出来ないところを出来るようにすることでしたね。

一通り、最初から最後まで弾くだけではなく、苦手なところを取り出して、部分練習も大事だ、という話もしました。

 

 

では、これからは具体的にどのように練習すれば良いのかを少しずつ書いてみたいと思います。

 

ピアノを教えるようになってから、気がつきましたが、ピアノを弾くって、たくさんの作業を同時にしなければならず、車の運転に例えることができます。

 

大事な要素はいろいろありますが、まず大事なのは拍子感です。

“ピアノを弾く”に限らず、音楽を奏でるには、拍子感がとても大事です。

人間の心拍のように、一定に流れるリズムです。

 

4拍子なら、一定のリズムで1、2、3、4、1、2、3、4、1、2、3、4、と音楽が流れるし、

3拍子なら、1、2、3、1、2、3、1、2、3、となります。

 

 

人間の心拍が、座っているときに、早くなったり遅くなったりするのは、危険ですよね。走っているときは早くなる、寝ているときはゆっくりになる、というのなら分かりますけどね。

 

 

ところが、ピアノを弾いているときに、一定の早さで音楽が流れなければいけないのに、早くなったり遅くなったりすることは、わりとよくあります。

 

 

弾きやすいところは早くなってしまうし、弾きづらいところはゆっくりになってしまう。

 

 

楽語の指示があって、早くする、遅くするなら良いのですが、指の都合で早さが変わってしまうのはよくありません。

 

なので、ぜひメトロノームを使って練習しましょう。

楽語の指示がある場合でも、一定のリズムがどういうものか理解してからでないと、どのくらい速さを変えたら良いのか基準が分からなくなるので、メトロノームを使うのが良いでしょう。

 

最初は一定のリズムに合わせるのが難しく感じられることもありますが、ゆっくりの速さから合わせていきましょう。

そして、だんだんと曲の指示にある速さにしていきます。

 

 

もちろん、メトロノームに合わせられるようになることだけが、練習のゴールではありません。

 

一定のリズムを保ちながらも、部分的には揺らぐ箇所もありますので、そういった箇所が音楽的な表現となります。

自然な流れで揺らぐ部分も弾けるようになり、強弱も自然に付けられるようになり、曲の雰囲気にあった音色を出せるようになってきたら、ゴールが近づいてきているでしょう。

 

よく、リズム感が無いから、と話す方がいらっしゃいますが、私たちには心臓があり、毎日毎日リズムを刻んでくれています。

リズムを持っているんです。

だから、リズム感が無い人はいません。まずは自分のリズムに耳を傾けてみてはいかがでしょうか?