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ガウディとサグラダ・ファミリア展へ

夏休みの最後の思い出にと、

国立近代美術館で行われている

ガウディとサグラダ・ファミリア展へ行ってきました。

 

 

予備知識ゼロの状態だったので、

音声ガイドを聞きながら、初めてガウディの世界に触れました。

 

ガウディがどのように、建築を学んでいったのか、建築に対する考え方など、サクラダ・ファミリアを設計するまでに至った経緯が詳細に分かるようになっていました。

 

卒業製作の図面なども複製ではありますが展示されており、あまりの精密さに目を見張るものがありました。

手書きでこんな緻密に線が書けるものなのか!

 

勉強の過程も興味深く、

そこから建築に対する考え方も深まっていったようでした。

 

とても心に響く言葉などもあり、

ガウディという人物に興味も沸いてきました。

 

建築を研究と一言でいっても、

守備範囲はとても広く、同じ24時間を使って生きていたとは信じられないほどの、仕事ぶりでした。

個人的には

タイルやモザイクなどの研究や、幾何学模様なども興味深く、自覚はしていなかったけれど、私は、こういう分野も好きなんだと改めて気づかされました。

 

後半、いよいよサグラダ・ファミリアに関する展示です。(ここの展示のみ写真がOKでした)

 

模型でも圧倒されます。

内部の柱の様子。

内部がどのようになっているのかは、見たこと無かったので、新鮮でした。

塔の先がどうのようになっているのかわかる模型です。

ちょっと岡本太郎を思わせるようなモチーフでした。

 

今まで、外からの様子しか見たことありませんでした。実際の現地の様子を撮影した映像なども合わせて見ることができ、中の様子を初めて見て、ステンドグラスから差し込む光の色合い、森を思わせるような柱の様子、想像以上に明るくて、これは、実際に見てみたい!と強く思いました。

 

映像や模型だけでもこんなに感動するのに、実際に現地に行ったら、どんな光景なのか、ぜひ見てみたい。

街全体を感じたい。

そんな気持ちになりました。

 

なかなかスペインには行けないだろうから、という軽い気持ちで出掛けましたが、よりスペインにも興味が沸いてきたし、建築に対しても興味が沸いてきました。

 

細い線で描かれている絵や模様に興味があると、自分自身の意外な一面も知ることができて、充実した夏休みの1日となりました。

 

 

 

スイッチが入るとき

長い夏休みが終わろうとしています。

毎日ひどい暑さでしたが、楽しく過ごせましたか?

 

最近は、空を眺めるのがとても楽しいですね。雲が目の前に迫ってきているような迫力で、立体的で、刻々と変化していく様子は、夏ならではの光景だなと感じます。

真っ白い雲、灰色の雲が同時に発生し、雨が降っている雲も遠くに見えることもあり、空がとても賑やかです。

 

そろそろ秋の気配もほんのちょっとだけ感じられるようにもなってきました。

日が沈むのが早くなったような・・・

秋と言えば、イベントの季節です。

 

まだまだ先だと思っていたイベントのあれこれに向けて、本腰をいれて準備しないとなという段階に入ってきました。

 

自分が何を演奏するか、イベントの趣旨や、会場の雰囲気、規模などを考慮して選曲をします。なるべく耳に馴染みのあるもの、長すぎないもの、を優先して考えると、どうしても毎回同じような選曲になってしまいます。

 

昨年からずっと弾いてみたい曲がありました。ちょっと長い曲なので、弾く場所が限られるなと躊躇していた曲です。

 

マイナーだし、ちょっと難しいし、今回はパスしようか?

長さもちょうど良さそうな別の曲にしようか・・・

でも、やっぱりやってみようか・・・

そろそろ決めないと、練習時間が足りなくなるな・・・

 

などと、なかなか決心できずにいました。

 

無難な選曲でお客さんに喜んでもらえるだろうか?

本気で演奏できる曲に取り組みたい、

 

とても難しいけれど、そして、知名度でいうとマイナーな方になるけれど、自分にとっての挑戦となるほうを選びました。

 

正直、一から譜読みを始めて仕上げるには、時間がギリギリのスケジュールです。

暗譜で演奏すると、覚悟を決めて、練習をスタートしました。

 

それまでぬるま湯だった気持ちにスイッチが入った瞬間が分かるような感覚です。

 

興味はあった曲なので、ちょこっと楽譜を見たこともありましたが、難しくなってしまうと、「まぁ、いっか」とそこでやめてしまうこともありました。

でも、スイッチが入った途端に、一気に譜読みが進み、自分でも、あれっ?と不思議な感覚です。

もちろん、難しくて、まだ音がとらえきれないところもたくさんありますが、絶対に間に合わせるぞと決めたからか、日々弾けるようになる部分が増えていっている感触があります。

 

好きな曲って頑張れますね。

しかもちょっと難しいところがポイントだと思います。あまりにも簡単にできてしまうと、気合いが入らないというか、ちょっと練習サボっても大丈夫かな~なんて油断してしまいます。

今回は、結構切羽詰まっているので、時間を見つけては弾くようにしたり、ピアノの前に座っていなくても、頭のなかで曲を流してみたり、動画を見たり、常に曲のことを考えるようにしています。

 

動画を見ることについても、面白い体験があったので、改めて書いてみようと思っています。

 

普段のレッスンでは、いまいち気に入らない曲というのもあるかもしれませんが、クリスマス会や、発表会では好きな曲、弾いてみたかった憧れの曲を存分に弾いてもらいたいですね。

 

いまいち気に入らない曲も大事なので、それについても後日書いてみたいと思います。

 

今練習している曲を演奏するイベントについては、近日中にお知らせいたします。

お楽しみに!

 

ストーリーキューブの夏が来た!

連日35度を越える暑い夏休みが始まって1週間。いかがお過ごしでしょうか?

 

こんなに暑いのに、近くの保育園からは元気に遊ぶ子どもたちの声が聞こえてきて、子どものパワーに驚くばかりです。

 

さて、夏休みはどんなことをして過ごしていますか?せっかくの長期の休みなので、普段はできないことをして欲しいですね。

 

早寝早起きをしましょう、なんて言われますが、たまには目覚まし時計をかけずにのんびり寝るなんていうのも、ワクワクしますね。

旅行も楽しいし、おばあちゃんやおじいちゃんに会いに行くのも良いですね。

様々な体験をすることが、表現への糧になりますから、ぜひ本物の体験をして欲しいです。

 

 

さて、当教室では、夏休み恒例の特別な宿題があります。

それは

ストーリーキューブ

です。

サイコロにイラストが書いてあって、出た目のイラストをヒントに物語を作ります。

1セットには9個のサイコロがあり、無限の使い方ができます。

そのうちの4つを使って、今年は物語を作ってもらいます。

ピアノ教室なのに、何故、物語を作る宿題を出すのか?不思議に思われるでしょう。

 

それは、存分に想像力の羽を伸ばしてもらいたい!子どもらしい想像力を発揮して欲しい!という願いからです。

 

ピアノ・音楽を演奏することは、自分の思いを表現することです。

当たり前に思うかもしれませんね。

しかし、弾くこと、指を動かすことばかり集中してしまって、どう演奏したいのか、どんな思いを伝えたいのか?という肝心な点がおろそかになることが多いのです。

 

私は子どもの頃、自分がどう演奏したいのか?なんて全く考えたこともありませんでした。

もちろん、かっこいい曲だなとか、良い曲だなと感じることはあっても、とにかく先生の言う通りに強弱をつけて、指を早く動かすことばかりでした。

 

それが、大学のレッスンでは、

“どう演奏したいのか?”と質問されて、今まで考えたこともなかったのに、いきなり聞かれて、本当に困りました。

 

同じf(フォルテ)でも、それまではただ強い音を出せば良いという感じだったのが、どんな表情の音なのか、音色の違いをはっきりとイメージをして、それを音に、音楽にしなければなりません。

 

どんな音を出したいのか、イメージがなければ、出せないのです。

勝手に指が出してくれるわけではありません。

 

しかし、その音色を探す作業がピアノを弾くことの醍醐味で、練習が楽しくなりました。

楽譜を読むという本当の意味も知ることができたのです。

 

そんな楽しい練習を早いうちからやりたかった。知りたかった。

それがストーリーキューブの宿題を出す理由です。

 

先生が、強く!弱く!と言うから、強く、弱く弾くのではなく、

 

自分で強く弾きたい、弱い音が欲しいと思いながら弾けたらどんなに楽しいでしょう。(強い、弱いという表現もあまり好きではありませんが)

 

音楽の表現は、学校の算数の問題のように、正解がひとつではありません。

自由に想像することを楽しんでもらいたいです。

 

ピアノのテキストは、始めのうちは素敵なイラストがたくさんあり、題名から曲のイメージが湧きやすいようなものばかりですが、だんだん進んでいくと、題名はソナタ◯◯番や、作品番号で呼ばれるようになり、音そのものからイメージを膨らませていくようになります。

 

音楽もストーリー性があるので、その流れをつかみながら演奏すると、内容が充実してきます。

 

音楽は言葉にならない感情などを表現できますが、ピアニストたちは、驚くほど具体的に、例えば、光を感じる場面では、どんな場所、どの方向から指してくる光なのか、季節はいつか?何時ごろなのか?回りの風景はどんな様子なのか、とイメージをもって演奏をしています。

 

ぜひ、時間がたっぷりある夏休みに、自由に想像力を働かせて、楽しい物語を作ってもらいたいと思います。

 

みんながどんな作品を持ってきてくれるのか、とても楽しみです。