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ピアノを弾いているとき、呼吸してますか?

昨日は

テクニックを向上させることも大切で、

そのための練習をする必要を

記事にしました。

 

今日はもう一つ大切な

呼吸についてです。

 

普段、呼吸は無意識にしていますね。

人間が生きていく上で

呼吸をするのは当たり前のことです。

動物だってするし、

植物だって呼吸をしています。

 

信じられないかもしれませんが、

ピアノを弾いているとき、

弾くことに夢中になりすぎて、

呼吸を忘れてしまうことが多々あります。

 

そういう演奏を聴くと、

なぜか聴いている人の方が苦しくなってくるものです。

 

歌や金管楽器、木管楽器などは

直接息を使って音を出すので、

呼吸が大事なのは

簡単に想像がつきます。

 

音楽は歌が基本にあるので、

直接息を使わない楽器でも

呼吸が大事です。

 

なので、レッスンでは

歌うことをとても大事にしています。

歌うように弾けると、

自然な演奏になります。

音を出す時の身体の使い方は

歌うときと同じです。

 

音に強弱をつけるときも

声に強弱をつけるようにすると

自然なブレスで

強弱をつけることができます。

 

声に強弱がつく時のことを考えると、

自然に感情もついてきます。

 

小学生にも分かりやすく説明するときは

お母さんに話したいことがあって、

話しかけるときを想像してもらいます。

一回目は何気なく声をかけた場合、

おそらく強弱記号で表すと

メッゾピアノぐらいでしょうか?

しかし、食事の支度をしているお母さんに

声が届かなかった時、

二回目は少し大きな声で話しかけますね。

メッゾフォルテまで大きくなるでしょう。

それでもお母さんが聞こえなければ、

3回目はフォルテまたはフォルティッシモで

声をかけますよね。

 

音楽も同じで、

強弱をつけるには理由があります。

その気持ちになることで

自然な呼吸と

自然な強弱が結び付きます。

 

テクニックだけの練習に片寄ると、

この呼吸をしながら演奏することを

忘れがちです。

私はテクニックばかりが先行してしまい、

指の動きと、呼吸のバランスが

とても悪い演奏をしていました。

その癖は今でも気を付けないと

うっかり指だけが先行してしまうことがあります。

 

その癖を直すためには

自分の演奏を録音して聴いてみる。

これが一番効果がありました。

自分ではしっかり呼吸して、

自然な歌になるように

演奏しているつもりでも、

実際の演奏を聴いてみると

自分で思ったほどできていないのです。

 

大袈裟にやってみて

ちょうど良いということがよくありました。

 

本番では緊張もしているし

いつも以上にできていないことがありました。

 

自分の演奏を聴くのは

慣れるまではとても嫌なものです。

録音した声を聴いたことがありますか?

自分の声ではないような気がしますよね。

でも、他人が聴けば

いつも通りの声と話し方ですよね。

ピアノの演奏も同じで、

これが自分の演奏?と

がっかりすることもあります。

が、その事実に正面から向き合って

自分が納得できるようになると、

本来の自分らしい演奏に

近づいてくると思います。

 

はじめは自分の演奏を聴くのは嫌でも、

だんだん慣れてきます。

今ではスマホで簡単に

録音・録画ができるので

自分の演奏を振り替えるのが

手軽にできるようになりました。

 

自然な呼吸で演奏できるように

ぜひ録音を聴きながら練習してみましょう。

 

もっと楽しく演奏できるようになりますよ。

 

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