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ピアノを習うということ

ピアノを習い始めるときに、

 

プロになるわけではないけれど、

将来趣味でピアノが弾けるようになれれば

良いと思ってます。

 

と、お話を聞くことが

かなり多いです。

 

たしかに、

ピアノでプロになるのは大変。

音楽を仕事にするのは大変、

音楽は趣味で出来れば良いな。

たいていの方が思うことでしょう。

 

私も小さい頃、

ピアノで食べていくのは大変だ、

と、父に言われたことがあります。

 

では、

趣味で音楽が出来る程度とは

どのくらいでしょうか?

 

ピアノはしばらく弾いていないと

指が動かなくなってきて、

感覚も忘れてしまうので、

定期的に弾いてないと、

自分が今日は弾きたいな!というときに

思いどおりに弾くことは出来ないと思います。

 

音大を卒業したからといって、

卒業しても弾いていなければ

弾けなくなってしまうものです。

 

そう考えると、

時々弾いて、

気分転換になるレベルって

意外とすごいですよね。

 

ですから、

私は、将来音楽の道に進もうと、

趣味で楽しもうと、

小・中学生のうちは

徹底的に基礎を習得して

思いどおりに動く身体を作る必要があると考えています。

 

表現力の基礎も同じです。

趣味にするからといって、

表現力がおろそかでは

本当の意味で音楽を楽しむことが出来ないと思っています。

 

子どもの頃には

いまいち表現することについて理解できなくても、

楽譜の読み方を知っていれば、

将来、様々な経験を積んで、

もう一度音楽に取り組んだとき、

表現の醍醐味を理解することが出来るでしょう。

 

 

私にはその表現力の基礎が足りなかったから、

楽譜に書いてある音符を

鍵盤上の音にすることが出来ても、

そこからどうやって音を作るのか、

そもそも

楽譜から何を読み取ったら良いのかが

漠然としすぎていて分からず、

何を練習するのか、

練習がつまらなく感じ、

先生には怒られ、

訳が分からぬまま嫌になっていった時期が

ありました。

 

音楽の背景を調べ、

楽譜に書いてあることを読み取り、

音を作る作業は

知れば知るほど楽しいものです。

 

プロになる、ならないに関係なく、

すべての子どもたちに

表現することの楽しさ、面白さを

経験してもらいたいと、

日々のレッスンでは

工夫しながら伝えています。

 

時には厳しい指摘もあります。

それは常に真剣に向き合っているからです。

真剣に取り組んでこそ、

楽しさ、達成感、充実感が味わえます。

真剣に取り組むには

自分自身と向き合う必要があります。

見たくない自分、

避けたい自分、

素直になれない自分に出会うこともあります。

 

そんなとき、

どうやって乗り越えたら良いのか、

粘り強く一緒に取り組みます。

 

ピアノが弾けるようになることで、

心も大きく成長します。

 

自分らしい表現を身に付け、

心も成長できたら

将来、音楽が生涯の友として

寄り添ってくれるでしょう。

 

時間はかかりますが、

自分自身の宝物ですね。

 

 

 

 

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