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良い音を出すために

 

 

この2枚の写真の違いが分かりますか?

 

指先の爪の長さに注目です。

 

一枚目

普段の生活なら問題ない爪の長さです。

中指に注目してください。

うっすらと白い部分が見えますね。

これだと良い音を出すための形にしたとき、

ちょうど鍵盤に爪が当たり、

カチカチと音がします。

 

これ以上切ると深爪になるのでは??

と心配されるかもしれませんが、

少しずつ切れば大丈夫です。

切った後に、指先を触ってみて

爪が当たらない状態がベストです。

 

多少爪が伸びていても

ピアノを弾いて気にならない場合は

指が完全にまっすぐ伸びている状態なので、

爪の先が鍵盤に当たらないのです。

ゆっくりな動きの時は問題ないかもしれませんが、

だんだん曲がすすんできて、

早いフレーズが出てくるようになると

スピードが出ません。

 

指の動かし方を

陸上選手にたとえることがありますが、

早く走るためには、

それなりのフォームがあるように、

ピアノを弾くときも

早く弾くためのフォームがあります。

かかとをベッタリ付けて

早く走れるでしょうか?

膝を曲げずに早く走れるでしょうか?

ピアノの場合、早く動くだけでなく、

良い音を出すことも同時にしなければならないので、

自分の思うように、自由自在に動いてくれる指を作らなければなりません。

力加減も左右が違うことはもちろん、

各指で変えていかなければなりません。

 

ピアノは強弱が出せることが

画期的な楽器なので、

強弱・バランスがとても大事です。

 

どんなに基礎練習を一生懸命やっても

爪が伸びていては

基礎練習の威力を発揮することは難しいでしょう。

 

それに、ピアノにカチカチ爪が当たる音は

とても耳障りです。

 

レッスン室のグランド・ピアノは

特別な思いで選りすぐったピアノです。

大学などの練習室に置かれているような

大量生産されている練習用のピアノではなく、

木材やフェルト、金属の部分も

時間をかけて乾燥させたり、

鍵盤の素材も特別な木材が使われていて、

塗料においてもこだわりのある素材です。

 

レッスンでグランド・ピアノを弾けることに、

もっと喜びをもってもらいたいし、

もう生産されていないピアノなので、

大事に弾いてもらいたいです。

 

 

 

 

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