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分からないときは楽譜を見よう

レッスンでよくある光景で

弾いている途中で不安になると

私の顔色を見る。

演奏が終わった瞬間に

私の顔色を見る。

ちょっと分からなくなると、

遠くを見ながら音を探し始める・・・

 

なんとなく気持ちは分かるけれど、

そんなときに必ず言うのは

私の顔には音符は書いてないよ~

困ったときは楽譜を見ようね。

です。

 

すぐ顔色を見る習慣がある子の

演奏を聞くときは、

後ろの方に座って聞くようにします。

 

まさか、後ろを振り返ってまで

顔色を見ることはありませんからね。。。

 

ピアノを舞台で演奏するときの

孤独感といったら

それこそ恐怖に近いものがあるかもしれません。

 

広い舞台に一人だけ。

 

スポットライトを浴びて

右側にお客さんの視線を感じ、

ホールの空気感で

お客さんが集中して聞いてくれているか、

飽きてしまっているか・・・

なんとなく分かるようになってくると、

怖く感じられることがあります。

そこで失敗したり、

間違えて、頭が真っ白になってしまって

止まってしまったり、

心臓はドキドキするし、

だけど、誰も助けにはきてくれないし、

なんとかしなくちゃいけない。。。

そんなときに

キョロキョロして客席にいる

お母さんを探すわけにはいかないですよね。

後ろを振り返って先生に助けを求めることもできません。

 

だから、普段のレッスンでも

まずは一回、何があっても最後まで

演奏してもらいます。

 

本番が近くなってくると、

舞台で演奏していることを想定して

暗譜で演奏しますが、

普段のレッスンでは楽譜は見ながら演奏します。

注意深く楽譜を見ながら演奏することは

とても大事です。

暗譜をしよう!というと

嫌がるのに、

楽譜って見ているようで

細かいところまでは見えていないことも多いのです。

これは不思議ですが、

レッスンで指摘されて初めて見えた!?

というような記号や楽語などがけっこうあります。

 

えっ?そんなこと書いてあったの???

 

どうして今まで見えなかったんだろう?

というような現象はよくあります。

 

常に楽譜に書いてあることを確認しながら

練習するといいでしょう。

先生やお母さんの顔色を見て

自分の演奏を判断するのではなく、

自分の耳で聞いて分かるようにならなくてはいけませんね。

 

最近、楽譜は地図に例えられるなと思いました。

演奏は車の運転に例えられます。

 

ある一定の速度で運転するには

たとえ初めて行くような場所でも、

だいたいの道のりをイメージしますね。

曲がり角なども前もって

心づもりをしていないと、

急に曲がれないし、

標識の意味を知っていないと

危険なこともあります。

 

演奏も似ています。

一定のテンポで弾きながら

次の音も見なければいけないし、

急に強弱の記号を見ても

対応できないので、

前もってどこから強弱の記号があるのか

把握している必要があります。

楽語の意味が分からないと

音楽に合った音色を作ることができません。

慣れてくれば地図を見なくても運転できるようになり、

安全に目的地に着くことができます。

今走っている道に十分注意を配りながらも、

次の道順を考えて、

それでハンドルの操作、

足でアクセルやブレーキ

スピードの調節など

一度にたくさんのことをやります。

 

運転をイメージできると、

楽譜を見るときも、どういう流れで

楽譜を見ると良いかが分かりますね。

道が分からなければ、地図を確認するように、

演奏中に分からないことがあれば、

必ず楽譜を確認しましょう。

 

舞台で演奏する時には

必ず何か起こります。

そんなときにどうやって解決したら良いのか演奏しながら考えることもあります。

 

ピアノってただ弾いているように見えますが、

実はいろいろなことを同時にやっているんですね。

問題解決力も育ちますね。

 

 

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