実は、発表会のためにリハーサルを別の日に行うのは初めてでした。
当日、短い時間でパパッと慌ただしくやるのが普通でしたが、今回は企画もハードなものだったので、しっかりリハーサルをした方がいいと思い、思いきって一日ホールを借りました。
結果は大正解。
通常は、弾くことだけに気持ちが集中しがちなので、自分の出した音がどうホールの空間で響いていくのかまでは聞き取る余裕がありません。
それに、そこまで指導する先生もあまりいないでしょう。
私もホールでレッスンしたことなかったし、ホールやピアノの違いをどう演奏に活かしたら良いのかなんて、聴いたことがありませんでした。
でも、そこが一番のピアノの楽しみだと思うのです。
自分の出した音が広い空間に広がっていくなんて、なかなか体験できることじゃありません。
豊かに響くピアノを子どもたちはとても楽しそうに、嬉しそうに演奏していました。
低い音がすごい響いてビックリした!
きれいな音が聞こえる!
弾きやすい!
それぞれに素直な感想を言ってくれました。普段から「どうだった?」と感想を聞かれるので、みんなもう慣れっこになってますね。
なにも感じないなんてことはないはずなので、常に言語化してもらうようにしています。
こういうときに、普段のレッスンの成果が発揮されてるなって感動しました。
狭い部屋でレッスンしているときは、先生に言われても、そんなもんかなぁってあまり心に響いていないような感じもありました、ホールで響きを聞かせて、違いを聞かせてみると、驚いた様子の子もいました。
いままで気にしていなかった部分が聞こえるようになってくると、どんどん演奏が変わってきます。
自分の音を聞いて、音色を作ることができるようになってきます。
そうなると、ピアノが本当に楽しくなってきます。練習するのが楽しくなってくるのです。ただ指を動かすだけの練習は飽きてきますが、音色を作る作業は無限なので、どんどん積極的に練習できるようになってくるでしょう。
そして、理想的な音色を作るためには、やはりテクニックも必要になるのが分かるでしょう。そうすると、基礎的な練習も楽しくなってくるのです。
ホールでの練習は収穫がたくさんあり、これは定期的に取り入れるべきだと感じました。
しかし、今回のように、本番を目指して練習している曲があるからこそ、実りが大きいので、普段のレッスンで実り多いものにするためには、発表会並みに仕上げていないと意味がありません。
定期的な公開レッスンを視野にいれて、今後のレッスンプログラムを考えていったら、とても楽しいものになりそうです。
今回の発表会も力作揃いです。
たくさんの方に来ていただくことができないのが本当に残念です。
今回は同居している家族のみの入場とさせていただいております。
舞台からの客席の様子です。
緊張感のあるここからのアングルがお気に入りです。
2021年03月31日(水) │ ブログ
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