昨日の記事のなかで、
ピアノを弾くのは車の運転と似ている、と書きました。
今日は、具体的にどういうところが似ているかについて書いていきます。
車の運転をするとき、初心者にとって一番難しいのは、走りながら、つまり運転しながら同時に、あらゆる方向に注意を向けるが必要があるということではないでしょうか?
止まっているときなら、冷静に考えられるけれど、走っているのに、道の途中で止まって考えることはできませんよね。
音楽も同じです、演奏しながら、次のメロディーのこと、各指のバランスのこと、音色のことなど、たくさんのことを同時に考えながら演奏します。
強弱の記号や、曲の雰囲気が変わる場面など、その箇所にきてから気を付けるのでは遅くて、気がついたら過ぎてしまっていることもあります。
これは、曲がる道を間違えたときの状況ととても似ていると思うんです。
次の信号のところでそろそろ曲がるぞ、と思うから、減速して周囲を注意して曲がれますが、急に、あっ、ここ曲がるところだ!と気がついても、準備ができていなければ曲がれませんよね。
曲がれずに通りすぎてしまうこともあります。
初めて行く場所では、地図を見ながら、あるいはカーナビの指示で行きますが、かかる時間も長く感じるし、回りの風景を楽しむ余裕もありませんね。
回数を重ねていくうちに、道も覚えて、どのくらいの時間で行けるか予想がつくようになるし、運転で注意をはらいながらも、周囲の景色を見る余裕も出てきます。
音楽も同じで、楽譜に釘付けで弾いているときは、次がどんな展開なのか、全体を見回してとらえるのは難しいですが、何度も弾いているうちに、覚えてきて、場面が変わるところなども、余裕をもって対処できるようになります。自分の音色を聴く余裕も出てきますし、客観的な視点で演奏できるようになってきます。
ピアノを弾くのは特別な能力のように思われるかたも多いようですが、こうやって考えてみると、自転車や車の運転が出来る人は大勢いるので、ある一定期間、集中的に訓練すれば、誰でも出来ることだと思うのです。
自転車だって、集中的に練習する期間は誰にでもありますよね。
車も決められたカリキュラムを学んで、たくさん運転するから、自然と出来るようになります。一回の運転の練習が10分で、一週間に一回だけだとしたら、自然と運転出来るようになるまでに、どのくらいの期間が必要になるでしょうか?と考えると、ピアノもどのくらい練習したら良いのかイメージできそうですね。
ピアノも同じです。自転車や車よりは、長い期間が必要かもしれませんが、やはり、最初の時期に集中して基礎をしっかりやることが大事です。
(100日チャレンジ 10/100)
2024年01月11日(木) │ ブログ
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