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ピアノは友だち

ピアノを弾きたいと思うときは、どんなときですか?

 

私の場合は、毎日の生活のなかで、音楽があることが当たり前になり、弾きたいから弾くということはあまりありません。

弾きたい曲があるから、練習しよう。という感じです。

そして、本番があるから、練習しよう。

 

たまに、今日は疲れてるな。

出掛ける用事などがあり、気持ちが慌ただしい時などは、練習しないこともあります。

 

ここ数日は、気分が塞ぐことがあり、頭のなかでぐるぐる考え事をしている時間が多くありました。

そんなときこそ、ピアノの出番です。

 

気持ちを切り替えて、

今度の発表会で弾くことにした曲の練習をスタートしました。

寒いので指も冷えています。

ゆっくり基礎練習をしながら指を温め、少しずつギアをあげていきます。

基礎練習のあとは、

エチュード、バッハ、

そして、発表会の曲。

気がつくと、考え事をする余裕がなくなっていました。

子供の頃を思い出してみると、

毎週のレッスンに間に合うように練習をするのが必死で、練習するのは嫌いだったけれど、とにかく決まった時間ピアノの前で過ごすという感じでした。

しかし、練習が嫌でも、なんとか続けてこられたのは、唯一気持ちを吐き出す時間だったのではないかということです。

家で練習していると、親に「演奏が雑だ」と、叱られることも多かったのですが、私は、学校や家で感じていた、なんとなくうまくいかない感じ、不安、不満、恐れ、怒り、緊張、などを誰にも言えない、言葉にできない感情を吐き出していたように感じます。

このことに気がついたのは、最近です。

 

音楽療法スタッフとして、精神科の病棟に通っていた時期がありましたが、そこで患者さんのプロフィールを読んでいると、似たような環境で、ストレスを抱えすぎたために、身体的、精神的な症状として現れてしまい、病院に来ているケースがあることを知りました。

私も、もしかしたら、ストレスをうまく発散することができなければ、患者としてここにいるかもしれないと感じたこともあります。

 

だから、子供ながらに、自分にはピアノが必要だと、無意識に感じていたのかもしれません。

 

音楽が気持ちを代弁してくれいてるような時もあります。

塞いだ気持ちに寄り添ってくれて、十分にその気持ちに浸ったあとは、すっきり。

友だちに話を聞いてもらったあとのような感じがします。

 

だから、音楽・ピアノが一生の友だちとなるような、そんな存在になれたら良いですよね。

ピアノが弾けるようになるには、ちょっと時間がかかりますが、続けていくことで、ピアノとも深い絆が生まれるのだと思います。

 

 

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