ピアノを弾く前に気を付けていること
だんだん寒くなってきましたね。
冬はキッチンで冷たい水を触るのが嫌で
お湯を使います。
すると、指先がとても乾燥します。
関節の辺りはひびが割れてきて
酷くなると痛みも出てきますよね。
そんな指でピアノを弾くのは
なかなか辛いものです。
学生時代のレッスンで、
先生がレッスンの前に
「洗い物してきちゃったから」と
おしゃっていました。
その時はどういう意味なのか
良く分かりませんでしたが、
今になってみると、
ピアノを弾く前に水を触っちゃった
だから指先が乾燥してる。
ということだったのです!
指先が乾燥すると
鍵盤の上をツルツルとすべってしまい、
和音などを掴む感覚が悪くなります。
もちろん細かい動きもはまらなくなり、
とても弾きづらいのです。
家事をするようになって
ようやくあの時の先生の言葉が
理解できました。
ツルツルすべるほど乾燥してしまうと
本当に弾きづらく、
指先がほどよく湿ってくるのに
時間がかかるので、
今日は練習しっかりしたい!というときは
なるべく弾く前には水を触らないように
気を付けています。
特に寒い冬の洗い物はまとめてするようにし、
洗濯物を干すのも時間を工夫します。
濡れた洗濯物を指先でつまんでいると、
朝はジンジン痛くなってきて
かじかんできます。
そうなると暖めるのにも時間がかかるので、
特に冬は気を遣います。
コロナ対策として
今は、レッスン前に子どもたちに
手を洗ってもらいますが、
だんだん水が冷たくなってきて
弾く前に手が冷えてしまうので、
これからは手指用の消毒液を使ってもらうことにしました。
身体が冷えて、
指も冷えているときに
いきなり動かそうとすると
指に負担がかかり、
痛めてしまうことにもなるので、
念入りに基礎練習をする必要があります。
また、ピアノ自体も冷えているので、
鍵盤の隙間から冷たい空気が
スーッと流れてきます。
部屋を十分に暖め、
楽器も暖め、
身体も暖めながらが、
これからは大事ですね。
2020年11月14日(土) │ ブログ
どうせ練習するなら
午後は娘の中学校へ
三者面談へ行ってきました。
校庭では部活に励む子どもたちの姿が見られました。
どの運動部も
10月に新人戦を終えたばかり。
校舎では、
面談を待つ間にと、
各部活の新人戦の様子を
校長先生が写真に撮ってくださり、
それをスライドショーにして
自由に見られるようにセッティングしてありました。
そのスライドショーには
各部の部長の新人戦の感想を載せてあり、
その言葉と共に写真を見ていると、
限られた環境の中で頑張っていた
様子が良く分かり、
胸が熱くなる思いがありました。
そして、また帰る時に
校庭に目をやると
まだ部活を頑張っている様子。
なんとなく練習を頑張っている感じではありますが、
みんなどんな思いで練習しているのかな?
という思いがよぎりました。
部長たちの感想では
メンタルの弱さを反省している部が多く、
普段の力を出せなかったと。
メンタルの弱さを克服するような練習って
どんな練習なんだろう?
試合のときに普段の力を発揮できる練習って
どんな練習なんだろう?
この子達は、
そういうことを考えて練習してるのか?
今日一日何を目標にしているのだろう?
ふとそんな考えが浮かびました。
ピアノのレッスンでも良く言うことですが、
なんとなく練習しているだけでは
いつのまにかに出来るようになることは
無いよ。
これは
いつも同じところで間違えたり、
間違えを直そうとしなかったり、
つまり、何も考えていない練習を
続けていても何も変わらないということです。
せっかく練習するなら
一つでも出来るようにしたいですよね。
間違えたまま練習すると、
間違えることが上手になってしまいます。
ただやれば良いというのは練習になりません。
1回、2回で出来ないと
もう無理、出来ないと言って
諦めてしまう人もいますが、
それは練習ではなく、
ただやっただけです。
出来るようになるまでやるのが練習。
100回やって出来なくても、
もしかしたら101回で出来るかもしれない、
150回やれば出来るかもしれない。
どうやったら出来るようになるのか
考えるのです。
どうせ時間をかけて練習するなら
出来るようにしたいですよね。
そのためのヒントはレッスンで伝えています。
どうしたら出来るようになるのか
必ず先生は説明しているはずです。
先生のアドバイス通りにやっていますか?
先生のアドバイスに疑問があっても
まずはアドバイス通りにやってみましょう。
それでうまくいかなかったら
また違う方法を考えれば良いのです。
先生のアドバイスをどれだけ素直に聞けるかが、
上達の分かれ道です。
1日や2日で
ピアノは弾けるようになりません。
根気強く続けていくことが
一番の近道です。
焦らず地道に続けていきましょう!
2020年11月12日(木) │ おすすめの練習方法
集中するってどうするの?
いろんな場面で
「集中しなさい!」と
言われますよね。
勉強するとき、
スポーツの試合をしているとき、
何か練習をしているとき、
真剣にやるときには
集中したほうがうまくいくことが多いですね。
スポーツで良く使われている
“ゾーンに入る”でしょうか?
このゾーンに入っているときは
良い結果が出ることが多いようですね。
“無我夢中”も良い集中の状態を
表している言葉ですよね。
逆に集中しないとどうなるかというと、
大抵、
間違えたり、
失敗したり、
思わしくない結果になります。
演奏を聞くと、
どのくらい集中できているかは
すぐ分かります。
本当に集中しているときは
意外と少ないものです。
左右違うことをしながら
楽譜で音符を読み、
指先にそれらの情報を伝え、
音色を確認しながら
演奏しているのにです!
こんなに一度にたくさんのことを
しているのだから、
自然と集中できているのでは?
と思いませんか?
しかし、
ピアノを弾きながら
同時に様々なことを考えていることが
多いのです!
演奏を聞くと、
だいたいどんなことを考えながら
演奏をしているのか
私もだんだん分かるように
なってきました(^-^)v
だから、
「今、他のこと考えてたでしょ?」とか
「できるかな~?間違ったらどうしようかな~って考えながら弾いてたでしょ?」
などと伝えると、
子どもたちはびっくりします。
ピアノ以外のことで心配事があったり、
学校で嫌なことがあったり、
これから楽しみなことが待っていたり、
頭の中は大忙しのことが多いですね。
逆に、集中しているときの演奏もすぐ分かります。
そういうときは
「今、何を考えながら弾いた?」
と質問します。
すると、
「ん~何も考えてなかった」
「メロディーを頭の中ですごく歌ってた」と
答えることが多いです。
それは大正解で、
集中するには音楽以外のことを考えないようにしなければなりません。
集中しよう!と考えると
かえって集中できないものなので、
純粋に音楽のことだけを考えて
演奏する習慣をつけるようします。
すると音色にもすぐ変化が現れるので、
結果的に良い演奏になります。
意外にも無意識に弾いてしまいがちなので、
全ての音符を意識して弾けるように
他の音を絶対に触らないぞ!と
①うっかり間違えないように弾く、
②間違えても弾き直さないように弾く、
この2点を心がけて練習します。
この二つを気を付けるだけでも
なかなか大変なのですが、
これが出来るようになると
本番で力を発揮できるようになります。
弾き直す癖については
改めて記事にしたいのですが、
弾き直す癖はなかなか直りません。
この癖は心理的な要素が強いので、
心を強く持たないと直りません。
私自身もこの“弾き直す癖”を克服するのに
とても苦労しました。
ピアノを習うことで養われる力は
この集中力一つをとっても
ピアノ以外の場面でも
必要になる力だと
最近つくづく感じるようになりました。
たった一ページ、
時間にしたら1分もかからないような曲でも
最後まで集中できないこともあるので、
毎週毎週レッスンで
集中する練習をすることは
とても意義のあることだと思います。
いつも集中するのが難しくても、
集中できたときの演奏は
本人も分かるので、
“できた!”と自分で感じたときに
子どもたちの表情は
目がキラキラして、充実しています。
そんな表情に出会えたときは
私も心から嬉しいです。
2020年11月12日(木) │ レッスン風景