6月23日(土)は母の故郷である徳之島でリサイタルでした。
徳之島は奄美諸島のうちの一つです。
鹿児島から飛行機で約一時間ほどのところにあります。
地図で見ると、とても小さな島ですが、人口はおよそ15000人、島中の人と知り合いというわけではなく、子供も多く、とても賑やかな島です。
今回、天城町に防災センターという新しい施設ができ、普段は文化的な活動に利用できるようにと、グランドピアノが設置されました。
私は、小学2・3年の一年弱を島で過ごしていたというご縁で、今回このホールでリサイタルを開くことになりました。
隣の町には大きなホールがありますが、ピアノだけのコンサートというのは島でも初めてだったようです。
リサイタル開催にあたり、実行委員の方々が地元の小学校や中学校、または高校にも声をかけてくださったり、役場、商店街などにも声をかけてくださり、当日は300名近いお客様が来てくださいました。
67年生きてきて、ピアノの演奏を生で聞いたのは初めて!というおいじいちゃんや、小さい頃の私を知っている親戚のおばさんなどが、
「あんなにちっちゃかったのにねー」と、声をかけてくれたり、
当時の担任の先生が駆けつけてくださったり、クラスメイトも来てくれました。
お互いに会った瞬間いろいろな記憶が思い出されて、とても幸せな時間でした。
プログラムは、大きく分けて3つのテーマで選びました。
まず、徳之島といえば、闘牛。
闘牛といえばスペイン。
そんな連想ゲームから
アルベニスの組曲“スペインの歌”より
♪前奏曲
♪オリエンタル
♪セギディーリャス
それから、ピアノを初めて生で聞く方が多いということから、耳に馴染みのある名曲を
♪トルコ行進曲
♪キラキラ星変奏曲
♪子犬のワルツ
♪ノクターン 遺作
♪幻想即興曲
♪水の戯れ
そして、サトウキビ畑の中を車で駆け抜けながら聞いた思いでの曲
ベートーヴェン作曲
ピアノソナタ第23番 ヘ短調 “熱情”
を演奏しました。
始めは、お客さんも少々戸惑っているようなそんな印象でしたが、徳之島での思い出や、曲にまつわる話などをしながら演奏を進めているうちに、ジーーっと耳を傾けて、音に集中して聴いてくれているような、そんな空間となり、会場と一体になっていったような気がしました。
これまでは、母や親戚に会い、海や山の大自然を満喫する旅がテーマで島を訪れていましたが、
今回のように、音楽を通じて島の人たちと交流できたことは、大きな喜びでした。
今までいろいろあったけど、音楽を続けてきてよかったなぁとしみじみ思い、これからの活動を考える充実の時間を過ごすことができました。
2018年07月09日(月) │ お知らせ
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