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細部までこだわる理由

私が学生時代にレッスンを受けていて、

“こんな細かいところまでこだわっても、聞いたら一瞬だし、もうちょっと大雑把でも良いんじゃないかな?”

 

なんて思ったことがありました。

 

たったひとつの音をどうするか・・・

 

なかなかうまくいかずにひたすら繰り返すレッスンの時がありました。

 

先生の指から紡ぎだされる音と、私の音が全く違うものなので、それに近づけるためにはどうしたらいいのか、本当に苦労しました。

 

おそらく、今レッスンを受けても、

「楽譜の読み方が甘い!」と

激を飛ばされそうですが・・・

 

しかし、自分が教えてる立場になってみて、その頃の先生の言葉がしみじみと思い出されることが多いです。

 

発表会前だから、というわけではありませんが、日々のレッスンでは、私が苦手だった楽譜の読み方を最初のうちから知ってもらいたいと、記号や楽語など細かく指摘します。

 

ちょっとでも気を抜くと、楽譜に書いてある記号を読み落としてしまいます。それをからだが自然にできるようになるまで練習します。

 

すると、ひとつも見逃さないぞ!という集中力が、音楽を密度の高いものにしていくんだと、改めて感じました。

 

だいたいで良いじゃない?

 

という態度で音楽に向き合うと、

やはり、全体的にしまりのない、だいたいの音楽になってしまうのです。

 

どうせ分からないだろうという気持ちが、見事に表に現れている感じです。

 

だから、子供たちの演奏を聞くと、

今、どんなことを考えながら弾いているのか、この一週間どんな過ごし方をしてきたのかが、手に取るように分かります。

 

おそらく、私の態度も先生に全てお見通しだったんだと思います。

一生懸命やっているつもりでも基本が出来ていませんでした。

楽譜の読み方、これは本当に大事なことです。

 

しかし、この楽譜の読み方が分かってくると、本当の意味で練習が楽しくなってくるので、最初のうちからしっかり取り組もうと、教室を始めるときに決めました。

 

細部にこだわり、全ての音に集中できたとき、満足感のある演奏になるでしょう。

 

あと、本番までもう少し!

皆で頑張りましょう。

 

 

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馬宮コミュニティーセンター 多目的ホールで開催。

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