やってみよう!
すっかり春の陽気になりましたね。
ムスカリが一輪咲いていました。
それから
もう綿毛ができていましたよ。
先日のレッスンでのこと。
3ページもある曲に挑戦中の生徒さん。そろそろ暗譜をして、仕上げの段階に入っていました。
いつもだったら、暗譜をしようと思わなくても、いつの間にか暗譜が出来ていることが多かったのですが、この曲に関しては、ちょっと苦戦していた模様。
「分からない」
「できない」
「無理」
この三つを何回も言っていました。
暗譜の仕方が分からないのか?
暗譜に挑戦してみたけどできなかったのか?
何度も挑戦してみたけど、やっぱり無理だったのか?
ひとつひとつ聞いてみました。
どうやら、やる前から、長い曲なので、難しいから無理だろう、できないだろう、と思い込んでいたようなのです。
だんだん曲が長くなってくると、難しい部分もあるかもしれませんが、楽譜をよく観察してみると、同じところや、似ているところ、そして全く違うところ、随所に暗譜のヒントが隠されているのです。
普段は何気なく弾いている曲でも、暗譜をするという目標、いつもと違う視点を持つと、楽譜の見方が変わることがあります。
そういったヒントを手がかりに、挑戦してみよう!とお話ししました。
そして、挑戦する前からできない、分からない、無理といっていると、脳が本当に出来なくなるように頑張ってしまうよ、というお話もしました。
自分の口で言うということは、それも脳からの指令だから、脳はまたそれを聞いて、そうしよと努力してしまうよ、と言うと、とてもびっくりした表情になりました。
レッスンの場では、分からないこと、間違ったこと、できないことは、今、そのことを知ることができてよかった、だから、それを一緒に解決するところなんだよ、というお話もしました。
すると、自然と
「じゃぁーやってみよう!だね」
と、スッキリした表情でした。
やってみよう!と思って取り組んでいけば、前向きに挑戦できて、絶対に出来るようになると思います。
これからどんな成長を見せてくれるのか、とても楽しみです。
2016年03月04日(金) │ ブログ