夏休み特別レッスン、後半戦スタート
6日間の夏休み特別レッスン、後半戦がスタートしました。
メンバーが二人増えて、
これまで一人で頑張ってきたAくんは嬉しそうな表情。
今日からスタートの二人は、ドキドキしている様子でした。
やはり、たった3日と思いがちですが、3日間の経験があるのと無いのとでは出来ることに違いが出ると分かり、いろいろと教えてあげる場面もありました。
Aくんのお母さんによると、
お家での練習の時にも、今回の特別レッスンの効果を感じているそうです。
まず、ピアノの音が変わった。
これにはお父さんもびっくりだったようで、
芯のある音っていうんですか?
しっかりとした音が出るようになりました。
とのことでした。
そして、今回の課題である“半音階”です。
半音階がたくさん含まれているバイエルの曲でアンサンブルをする予定で、課題を前もって出していました。
しかし、苦手意識が強く、練習する気がなかなか出ませんでした。
気がのらないからといって、やめるわけにはいかないことを説明し、とにかく回数を重ねることが克服の鍵とし、一緒に何回も何回も練習しました。
回数を重ねるにも工夫が必要で、楽譜通りにそのままやるだけではなく、声に出して歌ったり、リズムを変えたり、構成を見て、私と部分的に交代して弾いたり、飽きないように、でも効果が出るように工夫します。
からだが覚えるまでやります。
少しずつ出来るようになっていきますが、なかなか完璧に出来るようにはなりません。
その時大事なのが、諦めない気持ちです。
Aくんは出来るようになっている部分が増えているにも関わらず、出来ないことに焦点を当てすぎて、自分は全然出来てないと思い込み、気持ちが萎えていました。
ここからが踏ん張りどころです。
気がのらないからやらない。
出来るようにならないからやりたくない。
このままではいつになったら出来るのでしょうか?いつもこの調子では、自分に自信をつけられないまま、出来る喜びを感じられないままになってしまいます。
あともうちょっとのところまで来ていました。
あと、数ヵ所意識するだけですが、前向きな気持ちが沸いてきませんでした。
そこで3日目のレッスン後にお願いしたのが、
お母さんからの励ましです。
今回、一日3時間もの長い練習を三日も続けていることは、これまでにない、特別なことなので、盛大に盛り上げてほしいということです。
いつもよりちょっとオーバー気味に応援してあげてくださいとお願いしました。
★どんなことやってるの?
★どういうところを注意されたの?
★聴いてみたいな。
★すごいできるようになってるね、
★すごいがんばってきたね
などなど・・・・
金曜日は一日お休みして、
土曜日4日目のレッスンでは
自信満々の笑顔で
「出来るようになった!」と話してくれました。
そして、他のメンバーの子が
びっくりした眼差しでAくんを見ていました。他の二人は、3日前のAくんとそっくりでした。
私は、どんな子でも、正しい練習のしかたをすれば、弾けるようになると信じています。出来るようになるまで練習をするという経験が少ないので、ちょっとやってみてできなければ諦めるというパターンになっている子が多いような印象を受けました。
子供だから、趣味で弾ければ良いから、どうせプロにはならないから・・・ここまでで良いという制限を設けたら、本当に音楽を楽しめるようになるところまでいけるでしょうか?
将来、趣味で弾けるようになるからにはこそ、小学生の時期に、からだが覚えるまで技術を身に付ける必要があると思っています。
ピアノを弾けるようになるために、どうしても越えなければいけない、その子なりのメンタルな課題があるように思います。心構え次第なのです。
時には厳しく感じるときもあるかもしれませんが、そこを避けたり・逃げてしまってはなにも達成することができません。
厳しく感じるということは、そこをなんとかしなければいけないと、自分でわかっているということです。
“耳が痛い”という表現もありますよね。
図星だからですね。
ピアノが弾けるようになりたいという夢を持って教室に通うわけですから、弾けるようになる、弾けるようにする、これは自分の夢を叶えていることですね。
ひとつ自分の夢を叶えられれば、その先の人生の夢も叶えられる人になると思いますよ。
そして、皆さんが自分の夢を叶えて、その側に音楽があったら、ピアノの先生としてそれ以上の喜びはありません。
あと2日。
一日3時間の夏休み特別レッスン、頑張ろう!
2019年07月28日(日) │ おすすめの練習方法