ペダル記念日
いつの間にか街は紅葉し始めていますね。
さて、ピアノの下にあるペダル。
習い始めた子供たちにとって、いったいこれは何だろう?と、とても気になっていることの一つだと思います。
1番右のペダルを使うと、音がビヨーンってきれいに伸びるみたい。というのは、なんとなく知っていますが、レッスンではなかなか使う様子もないし。
いつになったら使えるようになるんだろう?
椅子に座ったときに、足が床に付かずにブラブラしてしまう場合は、足台を使いますが、ペダルを使えるように、ペダルの補助が付いた足台もあります。
しかし、私のレッスンでは、
床に足が付くまではペダルは使わないからねー。ということで、お母さんやお父さんに足を引っ張ってもらってねー(笑)と、お母さんの宿題です。
足を引っ張ったからといって、長くなるわけではありませんが、親子のコミュニケーションです( ☆∀☆)
ペダルは自分の音を聞きながら演奏できないと使うことができません。
良い耳が出来るまでは使わないからね、と説明しています。
ペダルを使い始めると、レガートに対する意識が薄れてきます。ペダルで音が伸びるので、指を鍵盤に保持する気持ちが弱くなるからです。
そんな中、いよいよペダルを使ってみようか!という子のレッスンが始まりました。
中学生です。
ずっと使ってみたかった!ということで、意欲十分。
どういうタイミングでペダルを踏むのか、時間をかけて説明しました。
これまでは手だけでも、左右の違いや、動かす違いだけでなく、バランスを整えるための力加減、左右の違いだけでなく、各指のバランスにも気を使ってきました。そこに、足のタイミングがプラスされるので、だいぶ混乱していました。
しかし、自分で多彩な音色を出せることを知り、練習が楽しくなったと言っています。
WELCOME to piano world!
とうとう、このピアノを弾いて楽しい領域にきましたねー!
ここを感じられるようになると、練習するのが楽しくなるよー。
よく、ピアニストが1日8時間練習するとか、10時間練習するとか、言われることあるけど、この音色を探すことをやっていると、いくらでも時間かけられるよね。
と話すと、
本当にそうですね!と納得。
ペダルを使い初めてからの練習の質が格段に上がったように思います。
“ペダル記念日”だね。
おめでとう!
そうなると、他にもいろんな曲に挑戦してみたいと意欲も沸いてきて、
早速楽譜探しです。
中学生なので、勉強など忙しい日々だと思いますが、上手に時間を見つけて、充実した練習をしている姿をみると、良いタイミングでペダルを進められたなと、嬉しく思います。
12月にはクリスマス会を予定しています。小学生たちに、中学生のお姉さんのペダルを使った演奏をしっかり見せてあげられそうですね。
そして、私も早くペダル使ってみたい!と意欲的になってもらえたら良いですね。
2021年11月08日(月) │ レッスン風景