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終わりよければ・・・

来週は会場でのリハーサルを兼ねたレッスンです。

今週は、リハーサルのリハーサル。

全曲通して弾く練習です。

 

数曲を連続して弾く場合、

曲と曲の間をどうするか?

どうやって気持ちの切り替えをするか?

一曲だけ弾いて終わる本番とは違う注意点があることが分かりました。

 

今回の発表会の企画は、

準備の段階で、すでに学びや気付きの多い内容になりました。

本番がとっても楽しみになってきました。

 

続けて何曲も弾くのは、ほとんどの子が初めてです。

全曲通して弾いてみよう!となったときに、

一気に弾いてしまったり、

次の曲を始めるタイミングが分からないという状況が起きました。

先生が「はい、どうぞ。」と言わないと始められない状態の子もいました。

 

なるほどーーー。

そういうことが分からないのね。

私も発見。

 

一曲弾き終わるごとに、手を膝に置いて、次の曲のことを考えてね。

 

緊張していると、

たっぷり時間をとる、

これがとても難しくなります。

どうしても呼吸が浅くなるので、

普段通りやっているつもりでも、

全ての動作が慌てたような感じになってしまいます。

 

それから、とても重要なのが

“終わり方”です。

弾くことは大分上手になってきたけれど、どうやって終わるか。

最後の音の切り方とでも言うのでしょうか?音がなくなる瞬間まで耳を澄ませることが難しいようです。

曲の雰囲気に合った、音の切り方を工夫するとさらに良いですね。

 

音が無い、

これも重要な音楽の要素です。

耳を澄ませてみると、音の余韻が分かります。

最近では、デジタルで大きな音を聞くことが大半なので、微かな音を聞く機会が減っています。耳を澄ますという体験をしたことが無い子はとても多いのではないかと思います。

 

ですから、努めて、耳を澄ませてみましょう。

弾いている曲に合った終わり方を工夫しましょう。

 

しっとりとして、ゆったりとしているのに、最後の音をパッと鍵盤から指を離してしまうと、それまでの作り上げた世界観が台無しです。

弾いている人は呆気にとられて、拍手をするタイミングを失ってしまうでしょう。

 

それとは逆に、

かなり盛り上がって終わる場合、潔く音を切る場合もあります。

どのくらい伸ばすか・・・迷いがあると、音の切れ方がバラバラというか、湿気た感じになってしまって、尻切れトンボのような中途半端な気持ちになってしまいます。

 

ホールで弾いてみると、よく分かりますが、音が反響して伸びるので、終わり方が大事だということがよく理解できると思います。

 

そういう意味でも、時間をかけてリハーサルとすることはとても重要です。

リハーサル無しで本番をすることもありますが、ホールで弾く醍醐味を味わえずに終わってしまうこともあります。

 

自分で納得した終わり方ができると、多少いろいろあっても、充実した気分になることができます。

それはお客さんにとっても同じです。

思わず拍手をしたくなるような、そんな終わり方ができると、印象に残る演奏になりますね。

 

 

間違えることよりも大事なこと

来週は会場で本番さながらのリハーサル。

レッスンもいよいよラストスパートといった感じになってきました。

 

普段から、いかに音楽的に演奏するかに注力していたにもかかわらず、やはり、音を間違えないように、に集中していることが多いですね。

 

もちろん、音を間違えずに弾くことも大事ですが、そればかりにとらわれてしまうと、その曲らしさ、自分らしさを失ってしまいます。

機械的な演奏になりがちです。

 

機械的な演奏とは

楽譜を音にしただけのゲームです。

 

こういうときに基礎力が問われます。

緊張して、いつもと違う状況の時、平常心で弾けるかどうか、ここで力を発揮するのが基礎力です。

 

指が勝手に動いてしまう。

 

滑ってしまう。

早くなってしまう。

 

自分でコントロールできていない状況ですね。だから、曲ばかり弾いているのではなく、基礎をしっかり定着するまで練習する必要があります。

 

サッカーなどで言えば、

試合しかしていない状態と似ているかもしれません。

ドリブルや、シュートの練習なしで、

試合に出て、どのくらい活躍できるでしょうか?

ボールの扱いだけでなく、

試合の間中、走りきれるだけの体力をつけたり、戦術を学んだり、

試合以外にやることがありますね。

 

ピアノも同じです。

好きな曲だけ弾いていれば楽しいかもしれませんが、いざというときに十分な力を発揮するのは難しいのです。

その基礎が安定しているからこそ、

音楽的な演奏に集中することができます。

間違えることよりも、

曲らしさ、自分らしさを発揮できる演奏をすることを第一優先としてもらいたいです。

 

ちょっと音を間違えたぐらいでは、

本人が気にするほど、聞いている人には気になりません。

それよりも、音楽を止めないように、流れを切らさないように、何があっても最後まで弾ききる!という強い気持ちをもって演奏しましょう。

 

 

“できない”って暗示をかけないで!

挑戦する前から

“できなーい”

“無理ー”

って、言ってませんか?

 

習慣になってしまうと、

本当にできなくなったり、

無理になってしまいますよ。

 

自分で、できないようにしていることになってしまいます。

できなかった時、自分が傷つかないように、予防線を張っています。

本当にできないと思っていますか?

 

どこかの本で読んだことがありますが、

出来ることだから興味が沸くし、

難しそうでも、やってみたいなと思うんだそうです。

だから、ピアノをやってみたい!と思うということは、できるからです。

 

ただ、なにもせずに、やってみたいな、と思うだけではできるようにはなりません。

できるようになるためのステップを一つずつやらなければ出来ません。

 

そこを勘違いすると、

1回やって、出来なかったとき、

自分は出来ない、と思い込んでしまうことになります。

1回やって出来なければ、2回やればいいし、

2回やって出来なければ、3回やればいいだけのことです。

できるまでやるだけです。

 

自信が無い、という人がいますが、

それは自分で練習が足りてないと分かっているからです。

出来ないと言っていいのは、

自分が思い付く限りの練習や努力をしたけれど出来ない時だけです。

 

できなかったらどうしよう

ではなく、

早くできるようになりたいなぁ

と、取り組んでみましょう。

 

先生は、その子ができると思うから

その宿題を出しています。

だから、絶対にできるようになります。

最初は難しく感じても、だんだんとできるようになるその過程を楽しんでください。

昨日よりできるところが増えてる!って毎日成長を感じられるって一番楽しい瞬間だと思います。

 

普通はやらない!?

発表会の打ち合わせのために、

ホールへ行ってきました。

 

本番当日のみでは

十分なリハーサルができないので、

別の日にレッスンを兼ねたリハーサルを行います。

 

リハーサルと本番の両方の打ち合わせをしてきました。

 

舞台に反響板をセットしてピアノを弾くと、いつもの狭い部屋で弾いている感じと、どう違うのか?を体験してほしくて、長い持ち時間や、リハーサル時間をとっています。

 

ホールでの響きを体験することで、

表現のアイディアが沸いてくることがあります。

 

こうしたい!

 

弾きながら沸いてくるのです。

 

リハーサルだと言うと、

節約のために設備を最小限にして行うこともあるそうなのですが、

それではリハーサルの意味がないので、

ライト以外は全て本番通りにセッティングしてもらいます。

 

そういうことって、どうも普通はやらないようです。

 

そして、打ち合わせも進んでいき、

マイクやスタンドのセッティングを検討していました。

 

今回のテーマは”セルフ・プロデュース”

MCも自分でやってみよう!という挑戦です。ですから、生徒さん用のマイクをお願いすると、

 

生徒さんが自分でマイク持ってしゃべるなんて、

普通はやらないよ!

と、また言われてしまいました。

 

そうでしょうね。

そもそもクラシックのコンサートで演奏者がしゃべるなんて、私が子どもの頃はとても珍しいことでした。

だいたいはなにも言わずに舞台にでてきて、お辞儀して、演奏して、終わったらお辞儀して、以上。

一言もしゃべらないコンサートが普通でした。

 

クラシックのコンサートはつまらない、よく分からないと言われるのは、こういうことも関係していたのではないかと思うのです。

舞台でしゃべることに慣れていない先生方も多いでしょう。

弾くだけでも緊張しますからね。

 

でも、これからの時代は

いろんなタイプのコンサートがあって良いと思っています。

少し話しを加えることで、興味をもってもらったり、知らない曲でも聞いてみようという気持ちになったり、演奏者との思いをより共有できるようになります。

 

そういう楽しさも味わってほしい。

 

欲張りな発表会です。

 

先生が舞台でしゃべりながら進行するのも、普通はやらないよって言われてしまいました。

普通は影アナウンスで進行するそうです・・・

 

本日3度目

 

そんなに普通じゃない発表会なんですね。

私の発表会だったら毎回ですけどね。

 

そういえば、発表会のタイトルも

“ファミリーコンサート”つけています。

ひとりひとりがみんなで一緒に楽しいコンサートを作り上げよう!という思いがなければ成立しません。

自分の頑張りを披露するだけではなく、

聞いてくれるお客様に楽しい時間を過ごしてもらい、音楽って楽しいねと感じてもらい、良い一日を過ごすことができたなって思ってもらえるようなコンサートにすることが目標です。

 

独りよがりの演奏にならないように、常にお客さんを意識して演奏できるようにレッスンしています。

 

どんなに小さい子でも、

聞いてくれる人がいる、ことを前提として舞台上のマナーも含め指導します。

ですから、ときには髪型にも言及することもあります。

 

普通はやらないって言われたときは

褒め言葉だと受けとることにしています。

 

そもそも普通ってなんなのか考えたことありますか?

 

みんながやるから・・・という視点でかんがえるのではなく、

自分がどうしたいのか?を考えて、説明できるようになると、本当にやりたいことができますね。

その方が楽しいですよ。

 

 

 

 

学生時代の思い出の曲

今回の発表会には

大学時代の友人が出演してくれます。

卒業後は、時々ピアノを弾く程度で、

本番の機会もなく、しばらくピアノを離れていました。

そろそろピアノを再開したいと話しを聞き、発表会に誘ったのが始まりです。

 

お互いに年齢の近い子どもがいるので、子どもが小さいときには年に数回は一緒に遊んで、そのときに音楽を楽しんだこともありましたが、”舞台”は本当に久しぶりのようです。

 

忙しい仕事の合間をぬって、こつこつと練習を再開してくれていました。

 

ピアノ再開記念として、

学生時代に一緒に連弾した曲を演奏することにしました。

学園祭のときに、外に電子ピアノがセッティングされた舞台で、夜に、ちょっと寒い思いをしながら弾きました。

 

そして、今日はその練習のために我が家にきてもらいました。

 

懐かしい楽譜には、

当時の書き込みもあり、懐かしく、

弾いているうちに、気を付けたいことなどが出てくるのですが、当時の書き込みの通りだったりして、笑ってしまいました。

 

連弾の曲は、一人で練習しているときと、合わせる時では、感覚が変わるので、うまく出来てた部分も怪しい感じになることがあります。

 

腕が交差しながら弾くような場所では、やはり一緒に練習しないとなれないですよね。

 

技術的に難しい部分などは、お互いに練習をして、また合わせることにしました。

 

そして、せっかく舞台で弾くので、連弾一曲だけではもったいないと思い、ソロもすすめてみました。

 

久しぶりすぎるから、怖いとのことでしたが、好きな曲一曲でも弾いておくと、またチャレンジするきっかけにもなるよ~と説得し、決心してもらいました。

 

ためしに弾いてみるから、聞いてほしいということで、演奏してもらいましたが、

 

ブランクはあるものの、

その分、経験を重ねたからこその表現になっていて、学生の頃の元気一杯の感じとは、ひと味違っていました。

弾き方変わった?と聞くと、

感情を込めるのがだんだん分かってきた感じがすると、話していました。

 

年を重ねたなりの表現力というのがあるんだなと、改めて感じました。

技術的なことは、学生時代の方が出来たかもしれませんが、これまでの経験を積み重ねたことで新しい表現が出きるようになっているとは、本当の意味で、これからの方が、音楽を楽しめるようになるなと思います。

 

彼女も落ち着いてピアノに向かえるように、環境を整えつつあるということで、レパートリーも増やしたいなと、意欲的になってきました。

 

仕事や子育てなどで忙しく、しばらくピアノから離れていても、全くゼロになるわけではありませんね。

STAY HOMEでのおうち時間はまだまだ続きそうですね。

じっくりピアノを再開するのも良いですね。

 

平日の昼間の時間帯は大人の生徒さんのレッスンもしています。

女性限定とさせていただいております。

子どもの頃にやっていたけれど・・・という方も再開してみませんか?

お問い合わせお待ちしております。