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> 2022年 > 5月 > 16日

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ご来場ありがとうございました。

無事にピアノサロン・ドルチェ 30回記念コンサートが終了しました。

ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。おそらくギリギリまで予定が立てられない方も多かったと思います。

日曜日の貴重な時間にコンサートを優先していただけたこと、こうやってコンサートを開催できたことは、特別なことだと実感しました。

 

会場の温かい雰囲気に助けられて、

ほどよい緊張感の中、演奏に集中することができました。

29回のドルチェを終えてから

2年半が経ちました。久しぶりの舞台での演奏だったので、自分自身がどんな状況になるか、ちょっと心配でした。

 

先日の発表会でも少し演奏できたのが良かったかもしれません。

 

舞台での演奏は本当に楽しい時間です。

リハーサルの時間から楽しくて、いつまでも弾いていたいなと思うほどでした。

ピアノのプログラムは

・朝の祈り(チャイコフスキー)

・子犬のワルツ(ショパン)

・子猫のワルツ(ショパン)

・幻想即興曲 (ショパン)

・バラード3番(ショパン)

・愛の夢(リスト)

・エステ荘の噴水(リスト)

・ラ・カンパネラ(リスト)

でした。

 

自宅でのサロンでは選曲に制限があるため、スケールの大きな曲は演奏できませんでした。部屋の広さに合った音楽でないと、心地良いどころかうるさくなってしまいます。

 

今回はバラード3番を選曲しました。

憧れていた曲ですが、本番で演奏したことはなく、改めて楽譜を読み返し、準備を進めてきました。

ショパンらしい繊細なメロディーと、激しさを併せ持った名曲です。

テクニック的にも難しい箇所がたくさんありますので、今回をきっかけにレパートリーとして、今後も演奏し続けていきたい曲です。

公共施設などで依頼される演奏会では、親しみやすく5分以内が望ましいとされます。そうなると、バラードのような曲はNGになってしまうのが、少し残念ですね。

 

リストは、私の大事な節目でよく演奏している作曲家です。

大学の入試、大学院修了リサイタルではリストを取り上げてきました。

まだまだ弾いたことがない名曲がたくさんあるので今後も勉強を続けていきたいと思っています。

 

今回はラ・カンパネラを最後に演奏しました。

カンパネラは鐘という意味で、ヨーロッパの人々にとっては日常生活に深く根差している音色です。

平和の鐘をならすような気持ちで、平和への祈りを込めて演奏しました。

 

この曲も大事にしていきたいレパートリーのひとつです。

年を重ねていくごとに、自分の表現がどのように変化していくのかも興味深いところです。

 

出産や子育ての期間、しばらくピアノから離れている時期もありました。もちろん、ちょっと触る程度には弾くこともありましたが、学生の時のようにソナタに向き合う時間も気持ちの余裕もないし、1日30分弾けたとしても、次はいつ練習できるか分からない。そんな状況でしたので、思うように演奏できなくなっていく自分が悲しく思えることもありました。

 

昔のように弾けない・・・

 

と落ち込んだこともありました。

1日練習を休むと遅れを取り戻すのに3日かかるなんて言われていますよね。

5年休んだら、取り戻すのに15年???

絶望的になりました。

私はいったいなんのために、学生時代頑張ってたんだろう?

どうせ今ちょっと弾いたって意味ない・・

 

なんて悲観的になってた時期もありました。

 

しかし、ピアノに触れていなかったからといって、失うものばかりではありませんでした。

それまでは自分のことだけやっていればいい生活だったのが、子供を取り巻く環境の中で新しい生活が始まり、新しい経験をたくさんすることで、いろんな感情を経験することで、音楽の理解も少しずつ深まっていったのかもしれません。

 

まだまだ人間としては未熟な面を感じることもありますが、それは今のありのままの私の姿です。

そういったところも含めてピアノの音にのせて表現できたらいいのかなと思えるようになってきました。

 

次はいつこのようなコンサートを開催できるかは未定ですが、新しい曲にも挑戦しつつ、過去に演奏した曲も新たに取り組んでいきたいと思います。