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ピアノを鳴らすイメージで

リストやショパンの憧れの曲を

遠慮して弾いていませんか?

 

普段、近所への音を気にして

フォルテの音を十分に出さずに

こじんまりした感じで弾いていませんか?

 

また、電子ピアノなどだと、

十分なフォルテの音のイメージが

ちょっと難しいかもしれません。

 

フォルテと言っても、

耳が痛くなるような、強い音ではありません。

 

低音が十分に響いて、

高音もキラキラとした輝きがあって、

ピアノの楽器自体がフルに鳴っているような感覚。

 

リストやショパンなどのロマン派の作曲家は、

楽器の開発がどんどんすすんで、

現在の形のピアノになっていった時代です。

 

ですから、より広いホールで

ダイナミックなボリュームが出せるようになり、

作曲家たちは、新しい楽器で、

新しい音楽をどんどん作っていった時代です。

 

ちなみに、ホールでリサイタルを

初めて開催したのは

リストだと伝えられています。

 

ピアノの豊かな響きを自分で奏でられるというのは、

演奏する魅力でもあります。

あの豊かな響きをどうやって出すか、

これもまた研究のしがいがありますね。

基本的なからだの使い方としては

大きな声を出すときと同じです。

十分にブレスを取り、

足でしっかり体を支え、

上半身はリラックスし、

体重の重みを腕全体を伝って

指先に伝えるようなイメージです。

 

ピアノの音が出る場所は

弦にハンマーが当たるところです。

太いピアノ線がビリビリと揺れることで

振動が起こり音がでます。

自分の重みで、このピアノ線を

十分に振動させるイメージが、

ピアノを鳴らすために必要です。

 

自ら波を起こすようなイメージ。

何も無いところに

波を起こすには

パワーが必要ですね。

その波が次々繋がって

振動が大きくなり、

波も大きくなっていく、

 

音楽も波が繋がっているイメージが持てるようになると、

前後の繋がりも自然な流れになります。

 

ピアノが十分に鳴っていると、

他の弦も共鳴して

耳では聞こえないかもしれないけれど、

振動は起きているので、

複雑な振動が生まれ、

それが豊かな響きとなり、

アコースティックな楽器の特徴として、

人間の耳に気持ちよく聞こえてきます。

 

電子ピアノとの違いはここにあります。

 

電子ピアノはスイッチのオンとオフで

音が出ているそうです。

タッチの違いを気にする方は多いですが、

音の出る仕組みがまるで違うので、

豊かな響きと言う点では

全く違います

 

しかし、普段からイメージを強く持つことはとても大事です。

スポーツ選手だって、

イメージトレーニングをします。

ピアニストだって、

イメージトレーニングは大事でしょう。

電子ピアノであっても、

楽器を鳴らすイメージをもって

普段から音をならしてみてください。

 

ピアノを弾くときに必ず役に立ちます。

 

そして豊かなフォルテが出せるようになってくると、

スケールの大きな曲、

コンチェルトなどの曲にも対応できるようになります。

 

体幹をしっかりつけて、

上半身をリラックスして

大きな声を出すときのように、

自分の体重をピアノに伝えてみましょう。

 

自分でもびっくりするほど

良い音が出て、

その音に包まれる気持ち良さを

味わうことが出来ますよ。

そうなると、

リストやショパンの曲が

とても魅力的に弾けるようになります。

 

ぜひチャレンジしてみてください!

メトロノームに合わない・・・

普段の練習でメトロノームを使っていますか?

 

正確なテンポを保つために

とても便利な道具です。

 

ハノンの基礎練習や

曲の中で部分的にテンポを矯正するために

使用します。

そして、おうちでの練習でも

使うように指示することがあります。

 

時々

「メトロノームに合わない」

という言葉を聞きます。

どうして合わないの?

質問してみると

「指が動いちゃう」

 

それは、あなたは指に支配されているのね~😱😱😱

 

指を動かしているのは

自分でしょ?

自分で思いどおりに指を動かせるように

しないとね!

指を支配するのは自分だよ😏

 

という話をします。

指が動いてしまう。

これはよく分かります。

手の構造上、筋が繋がっている部分などは

独立して動かすことが難しいのです。

自分では動かしているつもりでも

ついつい動いてしまうし、

思うように動いてくれないこともあります。

 

だからといって、

そのままにしていては

粒の揃った音や、

正確なテンポを保ちながら演奏することは難しくなります。

少しずつ、

自分が思うような動きになるように

していく必要があります。

 

コツは、やはり

歌うことにあります。

はっきりと音を認識するためにも

歌は有効です。

それから、もうひとつ、

自分の音をよく聴くことです。

ここではあえて、

“聴く”という感じを使うのがいいでしょう。

意思をもって、

集中して

耳を傾けるのです。

 

はっきりと自分で聴き取れていないところは

だいたいあやふやに演奏しています。

聴こうとするだけで

解決することがたくさんあります。

 

音は聞こえているようで

聴いていないことも多いのです。

 

メトロノームに合わせるのは難しいこともありますが、

“合わない”と嘆くのではなく、

“合わせよう!”と

合うまで合わせるのです。

1・2回で合わなかったら

10回でもやってください。

 

拍の感覚は

ブランコの行って帰ってくる感じや、

ボールを突くときの感覚と似ています。

大きな動きで感覚をつかんでから

ピアノでやってみるのもいいかもしれません。

 

指先だけの運動に見えがちですが、

ピアノは全身を使った運動です。

自由な指を作るには

自然な脱力ができている腕、肩、

脱力をするためには

体幹がぐらぐらしていてはできません。

腹筋・背筋も使います。

足をぶらぶらさせていては

腹筋や背筋は使えないので、

しっかりと足をつけて

体を支えます。

 

ピアノを演奏している姿は

優雅に見えるようですが、

意外とスポーツ選手並みに

体力を使っていますよ。

 

ぜひ、メトロノームを練習に上手に活かしてみてください。

 

 

今日は100日チャレンジ92日目。

もう少しでゴールです!

しかも、この記事はブログの300記事目です。

数がまとまってくると、

嬉しいですね。

 

勢いで弾けるか?

音楽には流れがあります。

川の流れにもにたような感じです。

不思議なもので

テンポは同じでも

その流れがあるかどうかで

印象が全然変わってきます。

どんなにゆっくりな曲でも

流れがあれば、長く感じずに

あっという間に終わる感じ。

逆に、ゆっくりな曲で流れが止まってしまうと

まだ終わらないのかなー?と、

とても長く感じます。

 

人間の感覚は不思議ですよね。

 

音楽毎にちょうど良いテンポがあって、

それがぴったり合ったときは

大変気持ちよく演奏できます。

 

そして似たような言葉に

“勢い”があります。

もちろん音楽にも勢いが必要なときがあります。

音楽を進ませる力とでも言えますね。

曲の持っている勢いを表現するのは

素晴らしい事です。

しかし、あやふやな部分を勢いで弾いてしまうことは

なんだかとても不安です。

 

曲のある部分でとても細かい音符でテンポも早く、一瞬で終わるような部分です。

主に半音階が主となり、

両手で半音階を響かせつつ、

中の細かい音も半音階で下りてきます。

 

とても細かい音符だし、

テンポも早くなるし、

おそらく自分で弾いていても

正しい流れで弾けているかどうか

分かりかねます。

 

そもそも音も合っているのか。。

 

ひとつひとつの音を確認するのは

意外と面倒に感じるものです。

ましてや何となく最後まで弾けている場合、細かい指示をどれだけみているか、

とても気になるところですね。

 

細かい音符で早く弾くときには

勢いが必要ですが、

音やリズムがあやふやな時は

勢いで弾くととても危険です。

 

どう危険かというと、

ハッと何か気になったとき、

今自分はどこの場所を弾いていたんだろう?と

分からなくなることがあります。

頭の中が真っ白になって、

どこからやり直していいものか、

何の音だったか、

自分でもびっくりするほど抜けてしまうのです。

 

普段から勢いに任せて

多少音がグチャッとなっても気にせず

練習して気分になっていると

本番では冷や汗ものです。

 

ここは面倒くさがらずに

ひとつひとつの音を確認し、

暗記で言えるようにする必要があります。

 

なんとなく弾いているように見える

ピアニストも

驚くほど詳細に音を覚えて

歌えるようにしていると思います。

 

歌えないと弾けないし、

歌えるようにしか弾けないのです。

 

だから、日頃からしっかり歌って弾くようにしている人にとっては

本番はそんなに緊張もしないでしょう。

 

全ての音をクリアに覚えることは

最初は面倒に感じるでしょう。

しかしよく楽譜を見てみましょう。

同じようなパターンでできているところはありませんか?

このパターンをいかに見つけられるかが

暗譜を楽にしてくれますし、

弾きやすくしてくれます。

 

指だけで覚えないようにしましょう。

 

勢いだけでは絶対に安心して弾けません。

本番では何が起こるか分かりません。

客席から急にくしゃみの声などが聞こえてくるかもしれないし、

ライトが眩しく感じながら弾かないといけないかもしれないし、

いつもの部屋で弾いているようには

いかないのが本番です。

 

そこで集中するには

歌うことなのです。

勢いに任せず、確実に弾けるようにして

本番に望めば、

いつものような演奏ができるでしょう。

 

 

ハノンで計算が早くなる?

100日チャレンジ87日目。

いよいよゴールが見えてきました。

我ながらよく続いています。

ここまでくると、

続けるのは大変だ、とか、

続けられなかったらどうしよう、など

ネガティブな気持ちよりも、

ゴールしたときの気持ちを考えると

ワクワクしてきます。

 

振り返ってみても

あまり大変という印象はなく

書くことにも困らずに

自分でも思ってた以上に

できるんだなぁと驚きました。

 

ブログやSNSを毎日続けるのは大変です。

と、よく聞くけれど

とにかくやってみないと

大変かどうかも分からないのでは?

と、今なら思います。

 

さて、先週ぐらいから

100日チャレンジやってみたい!と

手を挙げてくれた子がいます。

私が始める頃に一度誘ってみたものの、

んーーーー渋ってそのままでした。

毎月書いている教室のお手紙に

他のおともだちの途中経過などを書きました。

その影響もあるのか?

おともだちの変化を知って、

やりたくなってくれたようで、

その子は

毎日ハノンを弾くチャレンジをスタートしました。

 

お母さんから早速その後の様子を

教えてもらうと、

毎朝5分程度ハノンを弾くようになって、

頭がシャッキリして

計算が早くできるようになったそうなのです!

 

ハノンで計算が???

 

ハノンは指の独立のために

とても有効なテキストですので、

ハノンを続けて

すらすら指が動くようになった、

良い音が出せるようになった、

という変化はよく聞きますが、

計算が早くなったとは初めて聞きました。

 

指先を使うことは

脳をたくさん働かせることになります。

ピアノを弾くときには

脳のいろんな部分を同時に使わなければいけないことを実感します。

 

車の運転に似ています。

 

慣れてくれば自然にアクセルを踏んだり、

ブレーキに足を伸ばしたりできますが、

慣れるまではぎこちない動きになりますよね。

それに知っている道なら

前もって曲がる角や信号の場所など

余裕をもって準備できますが、

初めての場所で、目的地を探しているようなときは本当にあちことに気を配って

事故にならないように

最新の注意を払いますね。

 

この状態によくにています。

 

頭をフルに使わないと

ピアノは弾けないので、

朝練習することで

脳が目覚めるのでしょうか?

 

シャッキリする、って

なかなか良い表現ですね。

 

その子にとっては

まだまだ始まったばかりの

100日チャレンジなので、

今後の変化が楽しみです。

 

一日5分を続けることの威力を感じてくれることでしょう。

 

だって0分だとしたら、

100日たっても0分ですが、

5分続けたら

100日後は500分。

8時間20分ですよ!!!

 

0分と

8時間の差は歴然ですね。

 

 

音を掴もう

ピアノは鍵盤を押すと音が出ます。

 

誰が押しても決まった音が出ます。

弦楽器や、金管楽器、木管楽器は

音の出る場所を探して

弦を弓で擦ったり、

ピストンを押して息の強さを変えて

音の高さを変えるなど、

まず音が出るまでに時間がかかりますね。

 

そう考えると、

ピアノは誰でも簡単に音を出すことができます。

 

同じように鍵盤を押しているのに、

人によって音色が変わるのが

ピアノの面白い所です。

それに、直接指で触っているところで音が出るのではなくて、

音が出る場所は鍵盤からちょっと離れたところなのに、

弾く人の個性が出るのも面白いですよね。

ただ押しているようで

そこには複雑な何かがあるようです。

 

日によって、体調によっても

音が変わります。

ちょっと集中が欠けたり、

何か心配なことがあれば音色に出ます。

指の感覚の鋭さ

皮膚感覚の鋭さって凄いと思いませんか?

それがイメージするだけで出来てしまうのです。

 

そこでおすすめしたいのが、

音を掴むという感覚です。

自分がほしいものがあるときは

それを指先でグッと掴みますよね。

それと同じように鍵盤を掴みにいくのです。

 

この音が欲しい!!!

そして本当に鍵盤を掴むように指先を使います。

すると積極的な音色に変わります。

漠然と鍵盤を押しているだけの時とは違って、

意思が感じられる力強い音になります。

大事な音、

外したくない音、

気持ちを込めたい音の時、

鷹や鷲になったつもりで

獲物をグッと掴むように

鍵盤を掴んでみてください。

狙った獲物を絶対獲るぞ!というつもりで

積極的に狙います。

 

鷹や鷲は

獲物が獲れなかったらどうしよう?

なんてきっと考えていませんよね。

強い気持ちで狙っている間は

おそらく集中力も高まっているでしょう。

どうしよう???と

考えている余裕があるときは

音楽のことを考えているようで

集中力は低い状態です。

 

スタッカートの弾んだ音を出すときも、

ぜひ掴むような感覚で弾いてみてください。

指先がキュッとしまって

音もしまってきます。

 

掴む感覚に慣れてくると、

自信もついてきますよ。