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ひたすら歌いましょう。

本番が近くなってくると、

暗譜が心配になりませんか?

リラックスして弾いているときは

そこまで気にしなくても平気だったのに、

一度気になると、大丈夫かな???と

心配になることがあります。

 

昨日までは心配なく出来ていたところが、

なぜか、あれっ?と分からなくなるところもでてくるのです。

 

あれは不思議ですよね。

それまで全然危ない感じもなかったのに。

 

そんなとき、どうしたらいいのか?というと、

やはり、そういう箇所は読譜が不安定の可能性があります。

本番前に見つかって良かった。

 

なんとなく、、、ではなく、

はっきりと、何の音を弾くのか、

ドレミを一つ一つ分解して、

頭の中に入れましょう。

左手だけの暗譜はできますか?

右手が一緒じゃないと左手は弾けない、なんてことはありませんか?

 

意外と、左手は右手に頼って弾いていることが多いと思います。

たいてい、分からなくなるのは左手の音です。

 

左手だけで暗譜に挑戦してみましょう。

その場合、完全に左手だけと、

右手は鍵盤の上で動かしながら音は出さずに、左手の音だけを出す、というのもやってみてください。

 

かなり弾きづらいでしょう。

 

力の加減も難しいし、

メロディーは聞こえてこないし、

そうなると、

左手の音ってこうなってたの???と

初めて聞くような感覚になるかもしれません。

だから、あやふやだったんですね。

 

左手の動きも、もちろん意味がありますので、そこまで考えられると暗譜は完璧です。

 

しかし、完璧って油断すると、

次の瞬間が危なくなります。

最後まで油断せずに、集中力を高めなければなりません。

 

難しいところが出来ると、

やった~!と、思いがちですが、

やったーなどの言葉は絶対に頭の中に浮かべないようにしましょう。

 

ひたすらに、ドレミを歌い続けるのが一番です。

 

舞台上ではいつもと違う環境なので、いろんなことが気になります。

ピアノの中が見えているだけでも気になるし、

ライトの熱さも気になるし、

お客さんのくしゃみが気になったり、

何かガサガサとしている音も気になるし、

ヒソヒソしゃべる声も気になるし、

集中しようと思えば思うほど、いろいろ気になるし、

普段は頭の中に浮かばないような考えも浮かんでくる場合があります。

なので、それを打ち消すためにも、

ひたすら音楽に集中するように、歌い続けるしかありません。

 

気持ちの”気”がいかに大事かになってきます。

どんなことがあっても、最後まで弾ききるぞ!という気合いというか、そういう真摯な姿勢は伝わるものなので、

気持ちは音に載ります。

 

音楽以外のことは考えずに集中すれば、絶対に良い音楽になるので、あともう少し、まだまだ変われます。

最後まで諦めずにがんばりましょう!

リハーサルで確認したいこと

今回、初めて事前にホールでリハーサルを行うことにしました。

 

レッスンも兼ねているので、一人45分時間を取っています。

そこまでたっぷり弾けることは滅多にない機会ですね。

当日のリハーサルは限られている時間内に終わらせなければいけないので、ただ弾くだけになってしまいます。

 

本番は余裕をもって望めるように、当日になってから慌てないように、心の準備をするためにも、確認しておきたいことを挙げてみます。

 

意外と盲点なのが、

会場までどうやって行くか?です。

電車やバスを使う場合、乗り換えなど重要ですよね。

バスはどのくらいの間隔で本数があるのか、なども知っておくと安心ですね。

車の場合も、一度走っておくことで、安心しますよね。

 

当日は荷物などもあるでしょうから、イメージできると安心です。

 

そして、会場内ではトイレの場所、控え室、楽屋の場所もどこにあるかチェックします。当日分からなくて歩き回ると焦ってしまいますね。余計に疲れてしまいます。

 

ホール内は、舞台の感じなどはもちろんですが、客席の様子なども重要です。

階段状なのか、フラットなのか、どのあたりが聴きやすいか、ビデオなどを録る場合も場所は大事ですね。

それから舞台に上がるまでの道順も必ずチェックしましょう。どこを通って舞台袖まで行くのか、上手なのか、下手なのか、

 

そしていよいよピアノです。

本番に履くくつでリハーサルできると良いですね。もちろん、衣装も用意できるとなお良いです。それだけで気分が変わります。椅子に座るときにスカートがどうなるのか、座り方をどうすればきれいに見えるのか、裾をきれいに見せるにはどうしたらいいのか、くつを履くとペダルの感じもいつもと変わります。

部屋で弾くときはくつは履かないので、高さも違うし、力の入り具合も変わります。

ドレスを着て椅子に座ると、滑りやすいかもしれません。そんな感じもあらかじめ知っておくと、対策しやすいし、本番になってから慌てることもなく、余計なことをかんがえなくて済むので、とても大事です。

 

実際に音を出してみましょう。

ホールに響く感じを味わってみます。最初の音を弾いたときの広がる感じはどうでしょうか?

自分に跳ね返って聞こえてくる音を感じられますか?

低音から高音までまんべんなくならしてみると、ピアノの個性も分かります。

 

ピアノの蓋も全開で弾ける機会もあまりないので、思いっきりならしてみることをおすすめします。

気持ち良いですよ。

 

そして、本番のプログラムを弾いてみます。

狭い部屋では思い付かなかった表現がひらめくかもしれません。

音の広がりを感じながら弾けると、本当に楽しいです。

暗譜が出来ているかどうか、間違えることなどは気にせずに、どんどん弾いてみましょう。せっかく時間がたっぷりあるので、いろんな弾き方を試してみるチャンスです。

 

レッスンで言われたことなどをもう一度思い出してみましょう。

なぜ、言われたのかが急に分かるかもしれません。

特に、間についてしっくりこなかったことありませんか?十分に間を開けるようにと言われても、怖くて出来なかったことありませんか?

 

思いきってやってみてください。

反響している音を聴きながら間を感じると、うまくできることがあります。

そこで感覚が分かると、普段のピアノでもできるようになると思います。

 

ホールによって、残響の時間は違うので、その都度変えたくなるかもしれません。変えようと思ってやるよりは、その場にあう音楽にしようと思うと、自然にそうなる。。。といった方が近いかもしれません。

 

とにかく、ホール一杯に自分の音が満たされるのはとても楽しいし、病み付きになると思います。

 

朝から10時間のレッスンになりますが、なんとか乗りきって頑張ります。

 

確認したいことを書き出してみると、たくさんありますが、人間の感覚はどんなスーパーコンピューターよりも優れているように、一瞬にしてその情報を処理することが出来ます。

何気なく感じていることも、実は重要なことでもありますよね。

人間の感覚って本当にすごいと思います。

 

五感をフルにつかって、

音楽を楽しみましょう!

今だからこそ、見本の演奏を聴いてみよう

新しい曲を宿題にもらったとき、

見本の演奏を聴きますか?

 

自分で演奏する前に見本の演奏を聴くかどうかについは、賛否両論です。

自分で勉強する前に聴いてしまうと、その印象が強く残り、自分なりの解釈が出来なくなってしまうとか、真似をするのは良くないとか、言われることがあります。

 

私は、先生から直接、聴いてはいけませんとか、聴いた方がいいとか、直接言われたことはありあせんが、

先生もいろんな人の演奏を参考にしているのか!と知ったときは、一人の人に限定せずに、たくさんの人の演奏を聴くのは、とても勉強になると分かりました。

 

譜読みをする前に覚えてしまうほど聴き込むと、たしかに、自分なりの解釈を勉強するよりも先に、イメージで弾いてしまいそうです。

最初は、一通り、曲の全体の感じを掴むぐらいで良いでしょう。

ある程度弾けるようになって、楽譜の読み込みも大分進んでくると、分からないことがでてきたり、なかなか思いどおりにいかないところが出てくるでしょう。

そのときに、また聴くと、新しい発見や、その人の解釈などが良く分かるようになり、とても参考になると思います。

 

さて、発表会本番まで約2週間。

最後の追い込みの時期です。

順調に練習は進んでいますか?

普段のレッスンよりも長く一つの曲を練習しているので、もしかしたら慣れてきて、楽譜をよく見ないで弾いているかもしれません。

そこで、楽譜を見ながら、見本の演奏をきいてみることをおすすめします。

すると、今まで見ていたはずなのに、見えていなかった記号や楽語があるかもしれません。自分の演奏とどこか違うところはありますか?

 

演奏に合わせて、一緒に指を動かしながらきいてみるのも良いでしょう。

最後までメトロノームのように、一定のテンポで進むことは稀です。

どこかでたっぷり伸ばしたり、呼吸のための間があったり、だんだんゆっくりになったり、速くなったり、

 

レッスンで、もっと呼吸をして、という箇所で、何度やってもしっくりこない場所などありませんか?

そういうところは、見本の演奏に合わせて指を動かしてみましょう。

どんなタイミングなのか、漠然と聴いているよりは、分かりやすいはずです。

 

まだ練習を始める前に聴いたときと違って、自分なりに弾けるようになってきているので、より深く聴くことができます。

 

そしてできれば、一人の人の演奏ではなく、数人違う演奏を聴いてみましょう。

すると面白いことを発見するかもしれません。同じ楽譜を見ているはずなのに、微妙に演奏が違うからです。

どういうところが違いますか?

自分の演奏に一番近い人の演奏はあるでしょうか?部分的に好きな箇所が全部違う人の演奏かもしれません。

 

ここはAさんの演奏が素敵だけど、

別のところはBさんの方が好きだな。

とか、自分の好みが分かってきます。

 

そこで、自分の演奏も録音してきいてみるのも良いでしょう。

弾けるようになってきたからこその練習方法です。

 

今はYouTubeで検索すれば、たくさんの人が演奏している動画を見つけることができます。アマチュアからプロの演奏まで、実に様々です。なるべくプロの演奏を聴いてほしいのですが、アマチュアの方の演奏もぜひ聴いてみましょう。

プロとどういうところが違いますか?

 

そして、自分の演奏はどうでしょうか?

 

やっているつもりのところはありませんか?

 

2週間あればできることはたくさんあります。

 

ここから一気に仕上がってくるでしょう。

集中力の質が上がってくる時期でもあるので、ここからの追い込みがどの程度できるか、楽しみですね。

 

 

終わりよければ・・・

来週は会場でのリハーサルを兼ねたレッスンです。

今週は、リハーサルのリハーサル。

全曲通して弾く練習です。

 

数曲を連続して弾く場合、

曲と曲の間をどうするか?

どうやって気持ちの切り替えをするか?

一曲だけ弾いて終わる本番とは違う注意点があることが分かりました。

 

今回の発表会の企画は、

準備の段階で、すでに学びや気付きの多い内容になりました。

本番がとっても楽しみになってきました。

 

続けて何曲も弾くのは、ほとんどの子が初めてです。

全曲通して弾いてみよう!となったときに、

一気に弾いてしまったり、

次の曲を始めるタイミングが分からないという状況が起きました。

先生が「はい、どうぞ。」と言わないと始められない状態の子もいました。

 

なるほどーーー。

そういうことが分からないのね。

私も発見。

 

一曲弾き終わるごとに、手を膝に置いて、次の曲のことを考えてね。

 

緊張していると、

たっぷり時間をとる、

これがとても難しくなります。

どうしても呼吸が浅くなるので、

普段通りやっているつもりでも、

全ての動作が慌てたような感じになってしまいます。

 

それから、とても重要なのが

“終わり方”です。

弾くことは大分上手になってきたけれど、どうやって終わるか。

最後の音の切り方とでも言うのでしょうか?音がなくなる瞬間まで耳を澄ませることが難しいようです。

曲の雰囲気に合った、音の切り方を工夫するとさらに良いですね。

 

音が無い、

これも重要な音楽の要素です。

耳を澄ませてみると、音の余韻が分かります。

最近では、デジタルで大きな音を聞くことが大半なので、微かな音を聞く機会が減っています。耳を澄ますという体験をしたことが無い子はとても多いのではないかと思います。

 

ですから、努めて、耳を澄ませてみましょう。

弾いている曲に合った終わり方を工夫しましょう。

 

しっとりとして、ゆったりとしているのに、最後の音をパッと鍵盤から指を離してしまうと、それまでの作り上げた世界観が台無しです。

弾いている人は呆気にとられて、拍手をするタイミングを失ってしまうでしょう。

 

それとは逆に、

かなり盛り上がって終わる場合、潔く音を切る場合もあります。

どのくらい伸ばすか・・・迷いがあると、音の切れ方がバラバラというか、湿気た感じになってしまって、尻切れトンボのような中途半端な気持ちになってしまいます。

 

ホールで弾いてみると、よく分かりますが、音が反響して伸びるので、終わり方が大事だということがよく理解できると思います。

 

そういう意味でも、時間をかけてリハーサルとすることはとても重要です。

リハーサル無しで本番をすることもありますが、ホールで弾く醍醐味を味わえずに終わってしまうこともあります。

 

自分で納得した終わり方ができると、多少いろいろあっても、充実した気分になることができます。

それはお客さんにとっても同じです。

思わず拍手をしたくなるような、そんな終わり方ができると、印象に残る演奏になりますね。

 

 

“できない”って暗示をかけないで!

挑戦する前から

“できなーい”

“無理ー”

って、言ってませんか?

 

習慣になってしまうと、

本当にできなくなったり、

無理になってしまいますよ。

 

自分で、できないようにしていることになってしまいます。

できなかった時、自分が傷つかないように、予防線を張っています。

本当にできないと思っていますか?

 

どこかの本で読んだことがありますが、

出来ることだから興味が沸くし、

難しそうでも、やってみたいなと思うんだそうです。

だから、ピアノをやってみたい!と思うということは、できるからです。

 

ただ、なにもせずに、やってみたいな、と思うだけではできるようにはなりません。

できるようになるためのステップを一つずつやらなければ出来ません。

 

そこを勘違いすると、

1回やって、出来なかったとき、

自分は出来ない、と思い込んでしまうことになります。

1回やって出来なければ、2回やればいいし、

2回やって出来なければ、3回やればいいだけのことです。

できるまでやるだけです。

 

自信が無い、という人がいますが、

それは自分で練習が足りてないと分かっているからです。

出来ないと言っていいのは、

自分が思い付く限りの練習や努力をしたけれど出来ない時だけです。

 

できなかったらどうしよう

ではなく、

早くできるようになりたいなぁ

と、取り組んでみましょう。

 

先生は、その子ができると思うから

その宿題を出しています。

だから、絶対にできるようになります。

最初は難しく感じても、だんだんとできるようになるその過程を楽しんでください。

昨日よりできるところが増えてる!って毎日成長を感じられるって一番楽しい瞬間だと思います。