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成人の日に思い出したこと

自分の成人式はずーーーと前だし、

我が子もまだまだ成人式は先だと

思っていたから、

どこか成人の日は他人事のように

感じていたけれど、

3年後と6年後はいよいよ

我が家にとっても

大事な日になるんだなと

とても不思議な気持ちになりました。

 

そして、今年の新成人が産まれた

2001年のについて特集された

テレビを見ました。

 

私は2001年は何をしてたのかな?

思い出してみたら、

大学院卒業の年でした。

大学院は修了と言いますが、

ようやく学生生活が終わろうとしていた頃です。

卒業時にはリサイタルをすることが

課題なので、

ちょうど今ごろは

修士論文を出して、

リサイタルに向け必死に練習していました。

 

あれからまだ20年だったのか。

 

あの頃産まれた子が、

成人式を迎える頃だから

20年の年月はとても長いはずだけど、

あっという間のようにも感じるし、

あまりにもいろんなことがありすぎて、

この20年間私自身よくがんばってきたなという印象。

 

学校での勉強は終わったものの、

卒業してからの方が

本当の勉強が始まったと思います。

学校という守られた環境の中での学びは

基礎の基礎で、

外へ出ると、

その基礎を元に応用する力が求められるので、

自分で学ばなければいけない場面が

たくさん出てきます。

 

どうやって自分の現状に合うように

学んでいくのか、

その学び方を学ぶのが大学だったなと

あとから感じました。

 

以前、短期大学で授業を受け持ったことがありましたが、

その時の学生は

現場ですぐ使えるものを知りたがっていました。

しかし、それでは状況が変わったときに応用することができないのです。

便利な方法を学ぶのは、受け身な学びです。

どうやって自分で学んでいくのか、

それを学ぶのが大学だと思います。

 

受け身な学びしかできないと、

何か困ったとき、分からない時に、

教えてくれなかったからできなかったと、

他人のせいにしがちです。

自分で工夫して考えることができないからです。

もちろん、本当に困ったときは

先輩に聞くなり、先生に教えてもらうことも大事ですが、

自分で考えて、工夫できるようにしたいですね。

 

さぁ、明日からは2021年のレッスンがスタートです。

皆に合うのも久しぶり。

どんな表情で部屋に入ってくるのか

ドキドキワクワクです。

 

 

 

 

 

想像力と創造力

子どもの頃、あまり本は読みませんでした。

嫌いだったわけではないけれど、

母親は

おんがえしとか、

非現実的な話しが嫌いで、

読むなら伝記とか、

現実にあったお話にしなさいと、

ファンタジーは身近にありませんでした。

 

本を読むようになったのは

大学生になった頃です。

電車に乗る時間が長くなり、

読み始めましたが、

勉強に関するものだったり、

音楽に関するもの、

音楽療法の勉強もしていたので

精神医学に関するもの、

心理学、教育など、

難しいものも多く、

読んでいるうちに寝てしまっていることもしばしばでした。

 

仕事をするようになってからは

仕事に必要な知識を得るための本や

ピアノを教えることに参考になりそうな

スポーツ、コーチ学、

モチベーション、などなど

それこそ現実的な本ばかりでした。

 

それが、日曜日のラジオ番組

TOKYO FM メロディアスライブラリー

メロディアスライブラリー

を聴くようになって

物語の世界も楽しいなと知り、

少しずつ読むようになりました。

子ども向けのお話も紹介されるので

手に取ることが増えました。

 

現実的にはありえないような物語を読むには

想像力が必要です。

絵本だったら絵で理解できることがあるけれど、

ちょっとの挿し絵だけを頼りに

読みすすめる物語はそこから

自分で考えなければいけません。

 

今さらですが、

その想像力がどれだけ重要なのか、

やっと分かりかけたような気がしました。

純粋に読んでいて楽しいので、

充実した時間を過ごしているという

満足感があるだけでも良いですね。

 

この想像力。

いろんな場面で必要だと実感しています。

たとえば、

私自身経験したことですが、

子どもたちが参加していた金管バンドで

本番用の衣装を管理する係をしていました。

自分の子どもが着る衣装の丈をそれぞれ調節するときに、

あきらかに縫い目が目立って

遠目に見てもきれいではない状態で

提出した人がいました。

 

そのとき、

自分の子どもが着るのに、

これで良いと思って出す人がいるんだと、

驚きました。

舞台でどんな風に見えるのか

考えていないのか?

不思議でした。

 

これって想像力だなと思ったのです。

この汚い縫い目でどう見えるか?

想像できないから

平気で提出できる。

 

想像力が無いというのは

恐ろしいことだと思いました。

 

相手の気持ちを考えたり、

先に起こりそうなことを考えたり、

あらゆる場面で想像力は必要です。

 

その想像力があるから

創造する力も生まれます。

 

だいぶ前ですが、

レッスンで”白鳥の見る夢”という曲をやっていたとき、

白鳥ってどんな夢見るんだろうね?

と質問したら、

「白鳥が夢見るわけないじゃん」と言われ、

その先、言葉がでてこなかった時があります。

たしかにそうなんだけど、

それを言っちゃーおしまいだよ、

心のなかでつぶやきました。

膝がガクッと力が抜けたような感じでした。

 

想像することで、

イメージがわき、

そのイメージを表現します。

その、イメージがなければ

ピアノをやる意味もないのです。

伝えたい!という気持ちがなければ

ただの音にしかなりません。

 

そういう意味でも、

想像力を働かせられる物語の世界は

小さい頃にたくさん触れると

良いということが分かりました。

 

非現実的な物語ばかりだと、

現実の世界との境目が分からなくなるから

というのが

私の母がファンタジーを嫌った理由でした。

 

一理あるかもしれませんが、

あまりにも現実的すぎる世界は

窮屈な感じだし、

物語の楽しい世界を知らずにいるのは

寂しいなと思いました。

 

もっと早く気がついていれば

私の子どもたちにも

もっと物語を聞かせてあげたかったなと

とても後悔しています。

 

 

お家での練習のために

レッスンは火曜日からスタートですが、

冬休みが長かったため

お家での練習の様子を動画に撮ってもらい

それを見てアドバイスを送るかたちで

お家での練習の参考にしてもらいました。

 

休み中にも関わらず、

みんなしっかり練習していて

もしかしたら普段よりも

だいぶ上達してる???

 

集中して取り組めていたようですね。

 

発表会に向けて新曲の譜読みが

スタートしている子もいます。

 

今度の発表会のテーマは

“セルフ・プロデュース”

自分のやりたい曲をできるだけ

取り上げられるようにしていきます。

そうなるとテレビや映画で聴いて

気に入った曲を弾きたい!と

候補に持ってくる子が多いですね。

 

耳では聞き慣れているはずなのに、

楽譜を見てみると

今まで見たことも無いようなリズムが

書いてあって、

ちょっと躊躇してしまう・・・・

そんな感じで苦戦してる子も多いのです。

 

ポップスの曲を楽譜に書いてみると

リズムが複雑で、

メロディーのラインも

クラシックの曲に比べると

やや不自然に感じることがあります。

また、歌いやすい音の高さにすると

シャープやフラットがたくさんある調であったり、

途中で転調して、

そのシャープやフラットの場所が変わります。

 

クラシックの最初の方のテキストでは

弾きやすい、

音符が読みやすい、

など、かなり考慮されている内容なので

ポップスの曲はぐっと難しく感じてしまいます。

 

そんなとき、分からないから練習が億劫になりがちです。

先生が個人的に音源を録ってあげることに賛否両論あります。

私も、できるだけ生徒さんの力で

読めるようになってもらいたいと思っていますが、

そこがネックになって

練習がすすまない、

間違った練習をずっとしてしまう、

ぐらいだったら、

正しい音を聴きながら

合わせて練習することは

よい方法だと思っています。

 

なので、今日は練習用の動画を少し録って、

それぞれ参考にしてもらおうと送信しました。

 

本当にスマホのお陰で便利になりました。

こういう機械の恩恵はできるだけ利用したいですね。

クラシックの世界はアナログというか、

生の音にこだわる世界ですが、

上手に機械とも付き合っていくことで、

もっと世界が広がるなと思います。

 

さぁ、4月の発表会に向けて

一緒にがんばっていきましょう!!!

椅子の高さは合ってますか?

このコロナの影響で、

一気にオンライン化が進みましたね。

スマホのお陰でレッスンも

オンライン化が少しずつ定着してきました。

そして、YouTubeなどを通して

私もたくさん動画を見るようになりました。

 

ピアノに関する動画もたくさんあり、

演奏してる動画、

解説している動画などなど、

ちょっと分からないこと、

知らない曲なども

検索すれば大抵のことは知ることができるようになりました。

 

いろんな演奏の動画を見るようになって、

ひとつ気になったことがあります。

それは演奏するときの姿勢です。

気になるのは椅子の高さと、

ピアノとの距離。

ここを改善すればもっと楽に

弾けるようになりそうだな、と

感じることがすごく多いのです。

 

鍵盤の高さよりも腕が下にきていると、

指に無理な力が入って、

負担も大きそう。

そして、ピアノとの距離も近いと、

腕の動きが制限されてしまって、

滑らかな体重移動が難しそう。

 

ピアノは鍵盤を上から下に動かすことで

音がでるので、

究極的には地球の引力を使うイメージで

腕を使うと、

無理無く少ない力で良い音がでるようになります。

そのために、腕の脱力が大事で、

腕の重みを使います。

ニュートンのリンゴと同じですね。

 

なので、椅子の高さに無理があると、

どんなに腕を脱力できていても

良い音が出ません。

 

一生懸命力一杯弾いているのに、

いまいち弾きづらいと感じるときには

椅子に注目してみてください。

 

自分が演奏してるところを

動画に撮って見ることをオススメします。

演奏はもちろんですが、

どんな姿勢で弾いているのか

フォームを確認できるのは

有意義な練習への近道です。

スポーツ選手が

ボールを投げるフォームや、

走るときのフォームを大事にするのと同じで、

ピアノを弾くときのフォームは

とても大事です。

 

弾く前の見た目でも、

なんとなく上手そうとか、

良い演奏してくれそうとか、

分かると思いませんか?

 

 

好みは変わる

正月休みの間、

ふと、思い出して

学生時代に気に入って弾いていた

プロコフィエフのピアノソナタ第3番を

聴いてみました。

 

よくこんな難しい曲

弾いてたなぁー

それにずいぶん尖っていたなぁ

 

これが第一印象。

プロコフィエフは

20世紀初頭活躍したロシアの作曲家で、

新古典主義と言われ、

古典的な手法を大事にしながらも、

斬新なアイディアで音楽を作っていました。

 

携帯電話のCMにもよく使われている

シンデレラの曲など

有名な曲があります。

 

ピアノコンチェルトも素敵な曲があります。

 

学生の頃とは違った感じかたをしているようで、

自分は変わっていないつもりでも、

変化している部分があるんだなと

実感しました。

 

年末には

リムスキー=コルサコフが気になったり、

なんとなく

ロシア出身の作曲家が気になっているこの頃です。

 

ストラヴィンスキーや

リャードフ、

チャイコフスキーも良いですね。

忘れてはいけないのが

ラフマニノフ

フィギュアスケートのお陰で

すっかり有名になりました。

 

過去に弾いた曲を改めて弾くのも

新しい発見があって良いのですが、

まだまだ弾いていない曲も

たくさんあるので、

今年は新曲にも挑戦したいですね。

 

何にしようかなぁーー

かなり迷う。