一番説得力のある表現は?
人の話を聞いていて、
よく分かる人と、
よく分からない人がいると思います。
その違いは何でしょうか?
それは、本当に経験しているか?だと思います。
全然経験していないことを話しても、
やっぱり説得力がなく、
よく分からないのではないでしょうか?
反対に、
実際に経験していることを話している場合は、
内容が充実していて、
説得力がある話になっていると思います。
ピアノも同じで、
実際に経験しているかどうかで、
表現に説得力が増します。
年齢を重ねて人生の経験を積むほど、
音楽に深みが増してくると言われますね。
いろんな感情を経験することが
音色の表現の幅を広げていると思います。
それは大人だからできて、
子どもはまだできないではなくて、
子どもだって、子どもなりに経験していることがたくさんあるので、
それを反映させられるように導くことで、表現の幅を広げることができます。
外でたくさん遊んだ経験は
体を使うという意味で、貴重な経験です。
音を出す、ピアノで音を出すというからだの使い方は、ボール遊びで培った感覚が必要です。
感情を表現する前に、
よい音を出せるかどうか、いろんな種類の音色を聞き分けられるかどうか、
指の力加減はボールを扱う指の力加減に似ています。
指先の力はいれるけれど、腕の力を抜く、これもボール遊びで培うことができます。
遠くにボールを投げる場合と、近くに投げる場合では、自然と力加減を調節しています。これは音の強弱に関係しています。
音楽を表現するというと、感情ばかりに目を向けがちですが、
感情を表現するには、
多彩な音色を出せるかどうか、
その感覚は小さい頃の遊びに通じるものがあります。
もちろん、感情の経験も大切です。
感情だけでなく、自然に触れているかどうかも大事な要素です。
知識や教養として音楽を学ぶことで、人生を豊かにするのは確かですが、
そこに人としての経験が重なると、さらに音楽への理解や共感が深まり、より豊かな人生にすることができると思っています。
よい経験ばかりでなく、
嫌なことを経験することも
時には大事ですね。
2021年04月07日(水) │ ブログ