早く走りたければ、走る練習を!
早く走れるようになりたい!のに、
歩く練習ばかりしていは
走れるようにはなりませんよね。
ピアノでも同じことが言えます。
もちろんゆっくり確実に弾くことも大事です。
そもそも歩けなければ、走ることもできませんね。
ある程度確実に弾けるようになっているのに、
そのまま同じ練習をしていては
いつまでも早いパッセージを
弾くことはできません。
だから、
早く指を動かすための練習も必要です。
陸上選手にとって、
早く走るためのフォームや
スタートの姿勢、
飛び出すタイミング、
ゴールするときの身体の使い方
たった数十秒のために
やるべきことがたくさんあります。
そして、
走るだけではなく、
筋トレをしたり、
食事に気を付けたり、
総合的に練習をします。
ピアノも同じで、
早く指を動かすためには
それに合う身体の使い方や
手の形、指の使い方、
手首の動かし方、
などが変わってきます。
なので、ゆっくり確実に
音が出るようになったら、
少しずつテンポを上げて練習します。
最初は腕の筋肉の使い方が慣れずに
あちこち動かしにくいところがあるでしょう。
必ず楽に弾けるポイントがあるので、
諦めずに続けてください。
基礎の練習をやりたがらない子は
多いですが、
地道に基礎練習を続けていると、
自分の思った通りに指が動くようになるので、
曲の仕上がりが早くなります。
曲が弾ければ良いでしょ!
曲の中でテクニックを磨けばいいのでは?
そういう考え方をしている子も見受けられますが、
最初からテクニックが付いていれば、
どんな曲でも出来るのです。
スポーツ選手が基礎を大事にしている理由と同じです。
種目が違っても
一流の選手ほど基礎を大事にすると聴きます。
音楽家も同じです。
ハノンは
効率よくピアノを弾くための指・身体を作る教本です。
地味で面白味に欠けるようにも見えますが、
続けることで効果を実感できます。
レッスンでハノンをするようになって
続けている子ほど効果を実感しています。
そしてスムーズにハノンへ進めるように、
3年生以下の生徒さんには
準備段階としての指の練習をするようになりました。
レッスンの最初の5分ぐらいは
基礎練習です。
細やかな動きが出来るようになると、
曲の幅も広がり、
なにより自分自身が
気持ちよく演奏できるようになるので、
ピアノを弾く楽しみが増してくるでしょう。
基礎練習も楽しめるようになると良いですね。
2020年11月16日(月) │ おすすめの練習方法