練習したくなる雰囲気を作ろう!
ずいぶん前のことですが、
知り合いのお母さんから、
「子どもにピアノを習わせたいけど、
家で練習しないと思うんです。」
と、話を持ち出されて、
「やる前から、練習しないって
言っちゃうんですね」
笑って言いましたが、
困ったなぁーとヒヤヒヤしました。
結局、ご縁がなかったので
ある意味ホッとしました。
おうちでの練習をどうしたらいいか?
これは私が子どもの頃から、
いや、もっと前から
そして、今も永遠のテーマでしょう。
最初は喜んで練習していても、
だんだんやらなくなってきたり、
面倒になってきたり、
お友達と遊ぶ時間の方が長くなったり、
お母さんに言われないとやらなくなったり、
練習にまつわるエピソードは
本当にたくさんあると思います。
お母さんは、せっかく習わせているから
家でもたくさん練習してほしいと思い、
「練習しなさい!」
言いますよね。
すると、子どもは
「いま、やろうと思ってたのに」と
うるさそうに答える。
言われる前に練習してくれたら
どんなに良いだろう~
どうやって声をかけたら良いのか
悩むところですね。
正直言うと、
小学校1・2年の子が、
自分からすすんで練習するというは
まれだと思います。
学校の宿題や、歯磨きを習慣にするまでは
親の手助けが必要なのと同じで、
ある程度習慣になるまでは
お母さんと一緒に練習するのが一番良いと思います。
3・4年生頃には
そばについていなくても、
何となく自分で練習できるようになって、
5・6年生になれば
自分から考えて練習できるようになってるなというのが
私の印象です。
なので、習慣にするまでは
お母さんも一緒に楽しめるような雰囲気作りを心がけてみてください。
家で練習する時間をだいたい決めておいて、
「◯◯時になったら練習しようね」
いきなり練習しよう!だと、
子どもも何か他にするつもりでいた場合
なかなか気持ちが切り替わらないこともあります。
「あと10分で練習するよー」
具体的にそろそろ始める気分になるように声をかけるのも良いでしょう。
何かしている場合、それが終わらないと次の行動に移せない場合もあります。
子どもなりに気が済まないと終われないこともあります。
少しずつ声をかけておくことで
これが終わったら次ピアノをやろうと
心の準備をする時間が必要です。
お母さんが声をかけた瞬間に
気持ちが変わることはなかなか
無いと思うので、
少し待ってあげてください。
◯◯ちゃんのピアノを聴きたいな。
子どもたちにはお母さんの喜ぶ顔を見たくて、
一生懸命やってくれるでしょう。
ただ、これはあまり多用してほしくはありません。
そのうちにお母さんの為にやることになってしまって、
お母さんがやれって言ったからやってる
となってしまってはいけないからです。
あくまでも
ピアノを弾きたいと始めたのが自分なので、
自分のために練習をするように
ならないといけませんね。
絶対に、
「練習しないならやめなさい」
これは言ってほしくない言葉です。
ポキッと気持ちが切れてしまうこともあります。
音楽は新しい言語を習得するプロセスと似ています。
一朝一夕では身に付けられません。
少しずつでも継続することができれば
瞬間的には停滞しているように見えても、
必ず前進しています。
1年前、3年前の自分と比べてみてください。
できるようになっていることが
たくさんあるはずです。
続けるモチベーションを
保ち続けるには
弾いてみたい憧れの曲をたくさん見つけることです。
ピアノには数えきれないほどの名曲があります。
ぜひお気に入りの曲をたくさんみつけて
弾いている自分をイメージしてみてください。
きっとどんどん練習したくなりますよ。
2020年11月18日(水) │ おすすめの練習方法