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> 2020年 > 11月 > 18日

月別アーカイブ

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練習したくなる雰囲気を作ろう!

ずいぶん前のことですが、

知り合いのお母さんから、

「子どもにピアノを習わせたいけど、

家で練習しないと思うんです。」

と、話を持ち出されて、

「やる前から、練習しないって

言っちゃうんですね」

笑って言いましたが、

困ったなぁーとヒヤヒヤしました。

結局、ご縁がなかったので

ある意味ホッとしました。

おうちでの練習をどうしたらいいか?

これは私が子どもの頃から、

いや、もっと前から

そして、今も永遠のテーマでしょう。

最初は喜んで練習していても、

だんだんやらなくなってきたり、

面倒になってきたり、

お友達と遊ぶ時間の方が長くなったり、

お母さんに言われないとやらなくなったり、

 

練習にまつわるエピソードは

本当にたくさんあると思います。

 

お母さんは、せっかく習わせているから

家でもたくさん練習してほしいと思い、

「練習しなさい!」

言いますよね。

すると、子どもは

「いま、やろうと思ってたのに」と

うるさそうに答える。

 

言われる前に練習してくれたら

どんなに良いだろう~

どうやって声をかけたら良いのか

悩むところですね。

 

正直言うと、

小学校1・2年の子が、

自分からすすんで練習するというは

まれだと思います。

学校の宿題や、歯磨きを習慣にするまでは

親の手助けが必要なのと同じで、

ある程度習慣になるまでは

お母さんと一緒に練習するのが一番良いと思います。

 

3・4年生頃には

そばについていなくても、

何となく自分で練習できるようになって、

5・6年生になれば

自分から考えて練習できるようになってるなというのが

私の印象です。

 

なので、習慣にするまでは

お母さんも一緒に楽しめるような雰囲気作りを心がけてみてください。

 

家で練習する時間をだいたい決めておいて、

「◯◯時になったら練習しようね」

いきなり練習しよう!だと、

子どもも何か他にするつもりでいた場合

なかなか気持ちが切り替わらないこともあります。

 

「あと10分で練習するよー」

具体的にそろそろ始める気分になるように声をかけるのも良いでしょう。

何かしている場合、それが終わらないと次の行動に移せない場合もあります。

子どもなりに気が済まないと終われないこともあります。

 

少しずつ声をかけておくことで

これが終わったら次ピアノをやろうと

心の準備をする時間が必要です。

 

お母さんが声をかけた瞬間に

気持ちが変わることはなかなか

無いと思うので、

少し待ってあげてください。

 

◯◯ちゃんのピアノを聴きたいな。

子どもたちにはお母さんの喜ぶ顔を見たくて、

一生懸命やってくれるでしょう。

ただ、これはあまり多用してほしくはありません。

そのうちにお母さんの為にやることになってしまって、

お母さんがやれって言ったからやってる

となってしまってはいけないからです。

あくまでも

ピアノを弾きたいと始めたのが自分なので、

自分のために練習をするように

ならないといけませんね。

 

絶対に、

「練習しないならやめなさい」

これは言ってほしくない言葉です。

 

ポキッと気持ちが切れてしまうこともあります。

 

 

音楽は新しい言語を習得するプロセスと似ています。

一朝一夕では身に付けられません。

 

少しずつでも継続することができれば

瞬間的には停滞しているように見えても、

必ず前進しています。

 

1年前、3年前の自分と比べてみてください。

 

できるようになっていることが

たくさんあるはずです。

 

続けるモチベーションを

保ち続けるには

弾いてみたい憧れの曲をたくさん見つけることです。

 

ピアノには数えきれないほどの名曲があります。

 

ぜひお気に入りの曲をたくさんみつけて

弾いている自分をイメージしてみてください。

 

きっとどんどん練習したくなりますよ。

 

ピアノを弾いているとき、呼吸してますか?

昨日は

テクニックを向上させることも大切で、

そのための練習をする必要を

記事にしました。

 

今日はもう一つ大切な

呼吸についてです。

 

普段、呼吸は無意識にしていますね。

人間が生きていく上で

呼吸をするのは当たり前のことです。

動物だってするし、

植物だって呼吸をしています。

 

信じられないかもしれませんが、

ピアノを弾いているとき、

弾くことに夢中になりすぎて、

呼吸を忘れてしまうことが多々あります。

 

そういう演奏を聴くと、

なぜか聴いている人の方が苦しくなってくるものです。

 

歌や金管楽器、木管楽器などは

直接息を使って音を出すので、

呼吸が大事なのは

簡単に想像がつきます。

 

音楽は歌が基本にあるので、

直接息を使わない楽器でも

呼吸が大事です。

 

なので、レッスンでは

歌うことをとても大事にしています。

歌うように弾けると、

自然な演奏になります。

音を出す時の身体の使い方は

歌うときと同じです。

 

音に強弱をつけるときも

声に強弱をつけるようにすると

自然なブレスで

強弱をつけることができます。

 

声に強弱がつく時のことを考えると、

自然に感情もついてきます。

 

小学生にも分かりやすく説明するときは

お母さんに話したいことがあって、

話しかけるときを想像してもらいます。

一回目は何気なく声をかけた場合、

おそらく強弱記号で表すと

メッゾピアノぐらいでしょうか?

しかし、食事の支度をしているお母さんに

声が届かなかった時、

二回目は少し大きな声で話しかけますね。

メッゾフォルテまで大きくなるでしょう。

それでもお母さんが聞こえなければ、

3回目はフォルテまたはフォルティッシモで

声をかけますよね。

 

音楽も同じで、

強弱をつけるには理由があります。

その気持ちになることで

自然な呼吸と

自然な強弱が結び付きます。

 

テクニックだけの練習に片寄ると、

この呼吸をしながら演奏することを

忘れがちです。

私はテクニックばかりが先行してしまい、

指の動きと、呼吸のバランスが

とても悪い演奏をしていました。

その癖は今でも気を付けないと

うっかり指だけが先行してしまうことがあります。

 

その癖を直すためには

自分の演奏を録音して聴いてみる。

これが一番効果がありました。

自分ではしっかり呼吸して、

自然な歌になるように

演奏しているつもりでも、

実際の演奏を聴いてみると

自分で思ったほどできていないのです。

 

大袈裟にやってみて

ちょうど良いということがよくありました。

 

本番では緊張もしているし

いつも以上にできていないことがありました。

 

自分の演奏を聴くのは

慣れるまではとても嫌なものです。

録音した声を聴いたことがありますか?

自分の声ではないような気がしますよね。

でも、他人が聴けば

いつも通りの声と話し方ですよね。

ピアノの演奏も同じで、

これが自分の演奏?と

がっかりすることもあります。

が、その事実に正面から向き合って

自分が納得できるようになると、

本来の自分らしい演奏に

近づいてくると思います。

 

はじめは自分の演奏を聴くのは嫌でも、

だんだん慣れてきます。

今ではスマホで簡単に

録音・録画ができるので

自分の演奏を振り替えるのが

手軽にできるようになりました。

 

自然な呼吸で演奏できるように

ぜひ録音を聴きながら練習してみましょう。

 

もっと楽しく演奏できるようになりますよ。