楽譜に書いてあることは全て大事です。
楽譜は暗号みたいですね。
5線の上に丸い音符があちこち
散らばっているように見えて、
小さな粒々のような点や線、
外国語が書かれてあり、
不思議なマークのような記号もあります。
言葉を文字にするのも
人間の優れた能力ですが、
音を書き記す方法として
楽譜を発明したことも
世紀の大発明だと思います。
音の高さや、長さ、強さ、感情など
全ての情報を一目で分かるように
書かれた楽譜は
読み方さえ分かれば
言語が分からなくても
お互いに理解し合える
最高のコミュニケーションツールでしょう。
しかし、情報量が多いので
見落とすポイントも多いのです。
最初はどうしても音符だけに目がいってしまいます。
次には強弱などでしょう、
しっかり見ているはずなのですが、
細かいスラーやスタッカート、
楽語など指摘されて
初めて目に入ることもあります。
音を先に覚えてしまうと、
家での練習時には
楽譜を見ないで弾けてしまうことがあります。
そうすると、
細かい記号など最初に見落とし、
そのままにしていると、
見落としたまま定着してしまい、
後から意識して気を付けることが難しくなります。
画像のようなスラーの場合、
一見、大したことのない場所に思えるかもしれませんが、
話し言葉で例えると、
文章の切れ目がおかしい感じ、
スタッカートの位置がずれると
イントネーションが違う感じに
聞こえることになります。
スラーは呼吸の切れ目にもなるので、
聞いている人は不自然に聞こえるでしょう。
シンプルな記号ですが、
効果は絶大で、
このスラーをいかに綺麗に弾けるかは、
大事なポイントです。
とても大事なポイントなので、
1・2回の注意で直らなくても、
私も諦めずに注意し続けます。
何回も言われてることを意識できるように
週ごとに色を変えます。
綺麗な虹が出来てしまうのは
残念なことなのですが、
そこを笑いに変えて、
「今日は何色で書こうかな~」と、
注意を促します。
私は綺麗な色のペンを使えるのが
嬉しいよ~と伝えると、
笑いながら
嫌だーーーーーーーーと、
悲鳴をあげています。
そういったやり取りも楽しいものですが、
なんとか楽譜に意識を向けてもらえるように
私も工夫をしています。
どんなに細かい記号でも
必ず意味があります。
楽譜の読み方を最初から一緒に勉強することで、
どうやって表現に活かしていくのか
どんなに短い曲でも
最初からやっていきます。
そうすることで、
表現することの楽しさを知ってもらいたいのです。
楽譜からの情報をどう読み取るか、
これが分かるようになれば
自分で工夫できるようになり、
大人になって
自分の力で表現できるようになります。
ですから、
楽譜を見て練習する習慣をつけてもらうまで、
諦めずに言い続けますよーーーー!
2020年11月30日(月) │ おすすめの練習方法