左手の音は重要です。
日頃から
歌が大事!
歌うことが大事!
歌いながら弾いて!
歌えれば弾けるから!
しつこいくらいに言っています。
そのとき、歌っているのは
たいていメロディーですよね。
もちろんメロディーは大事なのですが、
ハーモニーも音楽を形作る上では
とても大事な要素です。
ちなみに、クラシック音楽において
音楽の三大要素は
メロディー、ハーモニー、リズム。
リズムも本が何冊も書けるほど
語る内容がたくさんあります・・・
さて、ハーモニーは左手の音、
つまり低音がとても重要なことが多いです。
しかし、音楽として耳に残りやすいのは
メロディーが多いので、
覚えるときもメロディーは簡単です。
そこで問題なのが、左手の音です。
同時に二つの音を歌うことは出来ません。
小学生ぐらいだと、
弾いているうちになんとなく覚えられるのではないでしょうか?
これが危険です。
からだの動きとして
なんとなく覚えている状態だからです。
これは無意識で弾けている状態なので、
一旦、意識してしまうと、
本番などの緊張状態では
分からなくなる可能性が高いです。
そうならないように、
普段から左手の音も意識して弾けるようにする必要があります。
左手だけ暗譜で弾けるかどうか、
ぜひ試してみてください。
かなり難しく感じられるでしょう。
右手はお休みして、
左手だけを弾く場合と、
右手は鍵盤上を動かしているけど
音を出さずに指を動かしながら、
左手を弾いてみてください。
いかに、右手の動きに頼っていたかが
よく分かると思います。
ショパンは、
左手は指揮者の役割である。と
語ったそうです。
テンポを保つ役割や、
響きの土台を作る役割、
右手のメロディーが最高にきれいに聞こえるように、
左手は環境を整えるような役割でしょうか。
ショパンの曲を演奏するとき、
左手の音に自信をもっていると、
とても安心して演奏することが出来ます。
たいてい、暗譜が怪しくなるのは
左手が怪しい時なのです。
もし、メロディー部分に何か突発的に事故が起こっても、
左手が止まらなければ
なんとか繋ぐことが出来ます。
習い始めの時から、
練習するときは
左手を弾きながら、右手を歌うことをやってもらいます。
そうすることで
両手もスムーズに出来るようになりますし、
曲が大きくなってきてからも
応用できる練習です。
これをしっかりやってくる子と
そうでない子では
進み具合にも差が出てきているように思います。
ぜひ、左手の音に意識を集中させて
練習してみてくださいね。
2020年11月28日(土) │ おすすめの練習方法