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> 2021年 > 2月 > 16日

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日常の一コマから

ずっとやってみたかった球根の水栽培。

花が咲き始めました。

 

芽が出るまでは寒いところが良いのかと、玄関に置いていました。

レッスン室に移動させたら

やはり暖房で暖かくしているせいか、

思っていたよりも早く咲きました。

 

とても良い香りもしています。

 

まだ皆気付いていないようだけど、

もう少ししたら

皆に見てもらえる場所に移そうかな。

 

ほとんどの時間を家で過ごしているせいか、外へ出たとき、ふとした瞬間の景色に心を動かされるなと感じます。

 

空が大きく見えるこの場所は

いつもの買い物へ行くルートで

お気に入りの場所です。

空の色の移り変わりが感じられて、

思わずパチリとなります。

最近では日が延びてきたので

どんな色をしているのか見るのが楽しみになっています。

 

そういう日常の一コマに

目を止めてみると、

身近な所で美しいものがたくさんあることに気付かされます。

 

音楽もサッと耳元を通りすぎてしまうことも多々あります。

耳は自分が聞こうとしている音しか聞き取りません。

つとめて一つ一つの音を聴こうとすることで、

初めて聴こえる音もあります。

ひとつひとつの音をどう繋げるのか、

それが音楽となり、

記憶に残る音楽として

耳に残ります。

 

楽譜もサッと見るだけでは

見落としてしまうことがたくさんあります。

大きくとらえることも大事ですが、

楽譜に書かれている音はもちろん、

全てを心に留められるようにできたら良いですね。

 

必死に音を追っている時は

見えていても見てないことがあります。

そういう状態の時に、

第三者の目が必要です。

それが私の役割でもあります。

もちろん独学で勉強することも出来ますが、

習うことで新しい視点を得て、

今まで見えなかったものを見えるようにすることが出来ます。

自分のやり方や、考え方も大事ですが、

最初のうちは、

一度素直に先生のやり方を取り入れてみてはいかがでしょうか?

突破口が見つかる一番の方法だと思いますよ。

 

疑問に思うことは大事

開口一番に

「先生、どうして2月は28日までしかないの?」

 

???それ、私に聞く質問???

 

ちょっと前に、節分が124年ぶりに2月2日なのは不思議だねーと、

すぐにGoogle先生で検索したからかな

 

けど、そういう疑問を持つことはとっても大事なので、すぐ調べることにしました。

 

まさかピアノのレッスンで役に立つ日がくるとは思わなかった本。

昔の人がどうやって暦を作り上げたのか知りたくて、だいぶ前に読んでいた本でした。

 

今日はピアノ教室じゃなくて、

宇宙教室だねーーー。

 

地球が太陽の回りを一年かけて一周するのに365日かかるよね・・・・・

~~~~~~~~~~~~

つまり

ずれを調節して2月は28日にしようってことになったんじゃない?閏年があるのもその調節のためだよ。

その太陽や星の観察をして暦を作るってすごいことだよね。一年や二年の観察でできることじゃなし、今みたいに機械もないし、どうやってやったんだろうねー?

ヨーロッパで使っていた暦と

アジアで使っていた暦は違っていて、

世界で共通にしたのは最近の話だよ。

 

だんだん世界の歴史の話になり、

結局、

音楽を知ることは世界を知ること。

歴史を知ることに繋がるから、

学校の勉強をしっかりやってねー。

 

ひとつの疑問を知ろうとすると、

次から次へと新しい疑問が湧いてきて、

それを調べるのが私は好きなので、

学ぶ楽しさ、自分で疑問を見つけて

それを解決する楽しさも知って欲しいなと思ってます。

 

だから、楽譜に出てくる記号や楽語などは

すぐに教えません。

私がすぐ教えてあげることも出来ますが、

自分で調べることが学ぶことだからです。

自分で調べる癖をつけることで、

考えて工夫する基礎が養われると思っています。

そうやって自分で解決出来た方が楽しいですよね。

 

もし、すぐ解決できなかったとしても、

どうやって調べたら良いんだろう?と

それも考えることで

新しい解決方法が分かるかもしれないし、

その過程が大切です。

 

自分でいくら調べても分からなかったとしても、

それも学びになります。

 

まずは“なぜだろう?”と疑問を持つことがスタートです。

 

ちなみに、暦を調整するために閏年があるように、

自然界の音を便利に振り分けて使うようになったのが、

ピアノの調律で使っている

“平均律”です。

自然に調和する音律を“純正律”と言います。

音律は完全に数学で表すことが出来ますが、どこの音を基準にするかでその値が変わります。

そうなると、調ごとに鍵盤が必要になり、

転調したら鍵盤を取り替えることになり

とても不便なので

平均の音をとって便利に演奏できるようにしたのが“平均律”です。

 

ピアノで絶対音感をつけた場合、

純正律の音を聞くととても気持ち悪く感じます。

しかし、もっとも美しく調和しているのは純正津なので、絶対音感を持っているとその美しい響きを聞き取ることが出来ません。

 

私は毎日ピアノの音を聞いているので絶対音感ですが、たしかに、純正律の響きは不自然に聞こえてしまいます。

 

それまで絶対音感を不便に感じたことはありませんでしたが、純正律を聞くことが出来ないことを知り、とても残念に思ったことがありますし、

ある教授には「可哀想」と言われたことがあります。

 

ピアノを演奏するには絶対音感はとても便利ですが、

絶対音感が必ず必要かと問われたら、

そんなことはないと回答しています。

絶対音感と相対音感と両方必要ですね。

 

自然界の現象を知ることも

音楽では役に立つこともありますね。