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> 2021年 > 2月 > 27日

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本番のための練習

昨日は、人前で演奏するときには

誰でも緊張するから、

怖がらずにどんどん舞台での演奏に挑戦しましょう!というお話でした。

 

さて、今日からは本番に向けた練習方法をいくつか紹介していきます。

何回シリーズになるでしょうか?

今のところ未定です・・・

 

本番に向けた練習は、

毎日の練習とはちょっと違います。

舞台では状況が変わるからです。

緊張していることを前提にして練習します。

 

緊張していると、いつもと何が違いますか?

 

心臓がドキドキして、そのドキドキを止めようとしても、自分では止められませんよね。心臓が勝手にドキドキしてきます。

そうすると、手が震えたり、足が震えたり、指先が冷たくなってきたり、あきらかにいつもと違う状態になります。

それを自分でどうすることも出来なくなります。

だから、どうしよう😱となりますね。

 

でも、緊張するのは仕方ない!

舞台で良い演奏をしたい!と思っている証拠。

と前向きにとらえて、

その状態でもベストを尽くせるようにしましょう。

 

緊張したときによくあるのは、

自分で制御できないほど、指が速く動いてしまうことです。

私も何回も経験しました。

弾きながら、えーーーーっ、私、どうしちゃったのーーーー😨こんなに速くて大丈夫?次はなんだっけ???

 

と、音楽とは全然関係ないことを頭で考え始めてしまいます。

落ち着こうとすればするほど焦って、結局よく分からないまま演奏を終えることもありました。

うまくできたのかどうかもよく覚えていない感じです。

 

だいぶあとになってから教えてもらいましたが、これは体にとっては当然の反応らしいのです。

というのも、

体は、普段の心拍数を基準に動いています。

いつもの練習では、

落ち着いているときの心拍数で演奏しています。

そして、緊張しているときは、心拍数は速くなりますから、その速さに合わせていつもの動きをしているというのです。

だから、体としては特別指だけ速く動かしているのではなく、いつものように心拍数に合わせて動いていることになります。

 

緊張することを前提として練習するには、

通常よりもかなりゆっくりのテンポで弾けるようにすることがとても大事になります。ゆっくりなんて簡単!と思うかもしれませんね。

ところが・・・・・・

このゆっくりというのが、意外と難しいんです。しかも、暗譜でとなると、ハードルが数段上がります。

速く弾く方がどんなに楽か・・・・

 

ぜひ、試してみてくださいね。

こんなにも弾きづらいなんて!とびっくりすると思いますよ。

気を付けてほしいのは、ゆっくりだからといって、ただゆっくり弾くだけでなく、強弱や、記号なども全部つけてくださいね。

 

そして、もうひとつ大事なのは、

自分が弾ける最速のテンポでも弾いてみることです。

万が一、心臓のドキドキに合わせて指が速く動いてしまったときのことを想定します。自分の持っているテクニック以上の速さになってしまうこともあるので、どんな感じになるのか一度経験しておくとよいでしょう。

 

本番で起こり得る状況を全て想定して、対策します。すると対処できる自信がつくのか、舞台でも落ち着いて演奏できるようになりますよ。

 

次回は暗譜についてにしようかな。

 

緊張するから人前で弾きたくない!

発表会やるよー!と、声をかけると、

緊張するから嫌だー。

即答されます・・・

 

誰でも緊張するのは嫌ですよね。

人前に出ることを考えただけでも

緊張しますね。

 

しかし、ピアノの上達のためには

100回の練習より、1回の本番。

と言われているように、

舞台で演奏することは

いつもの練習では得られない学びがたくさんあり、

そこを目指すことで一気に上達します。

緊張はするけれど、

実力がつくなら、やらないわけにはいきませんね。

 

そもそも、なぜ舞台で演奏すると学びが多いのでしょうか?

それは、緊張という極限状態で

演奏することで、これまでの練習が本当に身に付いたかどうかがはっきりと分かります。

 

レッスンでは、なんとかその場を乗りきれても、舞台の緊張状態では隠しきれません。全てが表にでてくると言っても良いでしょう。

 

余計に怖くなってしまいますか?

 

そもそも、目の前に聞いている人がいるだけで緊張してしまうのはなぜでしょう?

 

それは上手に弾きたいからです。

 

だれだって成功して、大きな拍手をもらったら嬉しいですね。

頑張って良かったと、充実感があります。

 

うまくできるかな。

間違えたらどうしよう。

途中で忘れちゃったらどうしよう。

直前の練習でうまく出来ないところがあったな。

あれっ?あの部分は何の音だったっけ?

 

グルグルと頭のなかに心配事が浮かんできます。

 

たくさん練習したはずなのに、心配になるなんて、だから、本番で緊張するのは嫌ですよね。

緊張しないで挑めたらどんなに良いでしょう。

 

しかし、よく考えてみてください。

本番なのに、全く緊張しないのは問題です。

やるだけのことはやったから、大丈夫、と思って緊張しない場合もありますが、そういうときは、程よい緊張感に包まれているものです。

全く緊張しない状態は、どうでもいいや、と投げやりになって諦めている状態と言えます。

そんな態度で本番に挑むことはお客さんにたいしても失礼だし、心を込めて演奏できるような状態でもないし、お互いに不機嫌になってしまいそうです。

 

だから、緊張するのは上手に演奏したいからで、当たり前だと思ってください。

 

そして普段の練習でも、緊張する練習をします。

 

緊張する練習???

 

一番のおすすめは録音です。

 

聞いている人がいるわけではないのに、

録音している。と考えただけで、

かなり緊張します。

録音したあとは、ぜひ自分の演奏を聞いてみましょう。

思った通りに演奏できていますか?

 

自分ではいろいろやっているつもりなのに・・・となると思います。

強弱もつけているつもりなのに、それほど違いが感じられなかった、とか

だんだんゆっくりするところをゆっくりしたつもりだけど、そんなに変化がなかった、とか、

テンポは一定になっていたつもりだったのに、速くなったり遅くなったりしていた、

 

などなど、やったつもりだったのに、

意外とそうでもなかった。

 

客観的に自分の演奏を聞くことは

とても効果的な練習です。

自分が先生になったつもりで聞いてみましょう。

 

そうすると、普段のレッスンで先生が言っていることがよく理解できると思います。

 

発表会など、人前で演奏する機会がある場合は、遠慮せず、躊躇せず、積極的に参加することをおすすめします!

 

緊張することを前提とした、

本番に向けた練習方法を紹介していきます。