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体調管理も大事ですね

4月に入ったというのに、冷たい風でした。

 

少しずつ暖かくなっていはいますが、

日によっては気温差が激しく、

ただでさえ体調管理が難しいと感じます。

 

本番が近いので、

いつもにも増して体調に気を付けないと!と、神経を使います。

しかし、あまり気にしすぎるのもよくないし、それまでは日常の生活があるので、かえって本番の日には疲れがでてしまってはいけないし、、、、

 

これも、経験を積むことで、どんな風に過ごしたら良いのか、やってみないと分からないことがありますね。

 

結婚してからは、本番前に気を付けることが増えました。

料理をするときの包丁の扱いです。

うっかり指を切ってしまうこともあるので、本番が近くなると、慎重に料理をするようになります。

前日などは、包丁をなるべく使わないようにするとか、

本番当日はなるべく水をさわらないようにするとか、

水をさわりすぎると、指先が乾燥してしまって、鍵盤をつかむことが出来なくなるのです。これは学生時代には全く気にしたことがありませんでした。

 

そうはいっても、ピアノの場合はまだ体調管理はしやすいと思います。

声楽の方だと、からだが楽器ですから、ちょっとでもどこかに不調があると、直に声に影響がでるし、普段から喉を酷使しているので、本番前だからといって、急にハードな練習をすると、喉が疲れてしまって、肝心の本番に声の調子が悪くなることもあるそうです。

どのくらいのペースで練習するかも、難しそうですね。

それにくらべるとピアノは調整がしやすいのかなとも思います。

あと、気を付けたいのは爪です。

普段からピアノを弾くときは爪を気を付けていますが、直前に切り揃えるのは控えています。

 

気にしすぎて、切りすぎてしまうと、深爪の状態になり、演奏するときに痛くなってしまいます。

 

それを避けるためにも、2・3日まえに切り揃えておくと良いでしょう。

 

本番に穴を空けることは絶対に出来ないので、演奏の準備だけでなく、体調を万全に整えるという準備もとても大事ですね。

 

 

 

正しいフォームは弾きやすい!

子どもたちの指って

小さくて、ぷくぷくっとしていて、

とても可愛らしいですね。

私のゴツゴツした指と比べたら

細くて、柔らかくて

すぐ折れてしまいそうです。

 

まだまだ小さい手のうちは

指を一本一本独立させて、

体重をかけた演奏は筋力的に難しい面があります。

 

ハノンなどを使ったテクニックのトレーニングは小学3年生ぐらいから始められますが、やはり最初から正しいフォームで演奏したいですね。

 

腕の力で鍵盤を押さえるような弾き方になることが多く、手首が鍵盤よりも下がって弾いてしまうことがあります。

すると、指先は鍵盤に残っているので、鍵盤にぶら下がった状態になります。

そうなると、指先を自由に動かすことができずに、ぎこちない動きになってしまいます。

最初のうちはその弾き方でもなんとか間に合いますが、だんだん曲の難易度が上がってきて、音符の種類も増えてくると、八分音符などの早い動きを粒をきれいに揃えなくてはいけません。

この段階で、手首を鍵盤よりも下に下がった状態だと、逆に弾きづらくなります。

 

理想的な手首の位置は、鍵盤と同じ高さに揃えることです。すると指先が自然なカーブを描き、第3間接が一番高い山のようになります。

よく卵をつかむような手の形と言われませんでしたか?ギュッと握ってしまうと、卵がつぶれてしまうので、ソッとつかむような形が理想的です。

この形にして、第3間接から指を動かすようにすると、指が一本一本独立して動かすことができます。

無理な力を加えることなく、自然な腕と指の重さで鍵盤を押さえることになり、芯があって、よく伸びる音がでるようになります。

早く走るために、足を高くあげて走るような感じと言い換えることができるでしょうか?鍵盤の上を指がはっきり動くようなイメージです。

歩き方に例えて話すこともあります。

 

ちょっと弾きづらいなと感じるときは、手のフォームを見直してみることをおすすめします。

指の先を意識して鍵盤に触れるようにしてみましょう。欲しい音色の音を出すための第一歩です。

 

 

やっているつもり・・・

何度も同じところを注意されることってありますか?

 

どんなことを注意されますか?

 

音の間違い、

リズムの違い、

速さに注意、

曲の雰囲気や解釈について

 

より良い演奏のためには、

これで良い!という終わりはないほど、

気を付けるべきところは

無限にあります。

 

しかし、一回のレッスンで全てを注意することはできません。

まずは、正しい音、正しいリズム、

正しいアーティキュレーションを踏まえて弾けることが大事です。

 

そこを飛び越えて、独自の解釈というのは無理があります。

 

最初のレッスンでの注意は

やはり、音やリズムについてではないでしょうか?

 

レッスンで教えてもらったことを

家でどのくらい思い出して練習していますか?

先生が楽譜に書き込んだ言葉をどのくらい見ていますか?

 

レッスンの度に何度も同じところを注意されるというのは、

やっぱりそれは大事なことなのと、

家での練習で気を付けてきてほしいから、

何度も何度も注意するわけですね。

 

しかし、それをいつまでも直せなかったら、どうなるでしょうか?

そこをまずはクリアーしてもらいたいので、言っているのですが、そこができていないと、その先の一番楽しい音楽的に作り上げるところにいけないのです。

 

いつまでも違う音やリズムでは、

個性を発揮した音楽的な演奏は無理です。

 

本人としては

やっているつもり・・・

 

本当にそうでしょうか?

先生に教えてもらったことを本当に気を付けてやっているでしょうか?

本当にやっているなら、なぜ先生は同じことを何度も言うのでしょうか?

 

そこは、素直になって、

先生が何度も言うのはなぜだろう?

もっと気を付けて弾いてみよう。

自分の演奏はどんな風に聞こえているのかな?

 

考えることが大事です。

いつもと同じように弾いていては変われません。

 

やっているつもりなのに、

先生に何度も同じことを言われているようなら、

自分の演奏を振り替える必要があります。

 

そして、その段階を早く終えて、

次のもっと楽しい時間になるようなアプローチの仕方を教えてもらう方が良いでしょう。

 

どうせ聞いている人は分からないだろう、

適当に弾いて、なんとか終わらせよう、

そういう態度は伝わるもので、

音が正しいかどうか分からなくても、

真剣さが伝わらない演奏は

聴いていて飽きてくるし、感動もありません。

早く終わってくれないかなぁー

なんだか長いなーと感じるだけです。

あとにはなにも残りません。

弾いている本人にもなにも残るものは無いのです。

はっきり言って時間の無駄ですね。

 

せっかく取り組むなら

真剣に、謙虚に先生の言葉に耳を傾けて、

演奏する人も、聴く人にも有意義な時間となるようなそんな演奏を心がけたいものですね。

 

 

一番説得力のある表現は?

人の話を聞いていて、

よく分かる人と、

よく分からない人がいると思います。

 

その違いは何でしょうか?

 

それは、本当に経験しているか?だと思います。

全然経験していないことを話しても、

やっぱり説得力がなく、

よく分からないのではないでしょうか?

反対に、

実際に経験していることを話している場合は、

内容が充実していて、

説得力がある話になっていると思います。

 

ピアノも同じで、

実際に経験しているかどうかで、

表現に説得力が増します。

年齢を重ねて人生の経験を積むほど、

音楽に深みが増してくると言われますね。

いろんな感情を経験することが

音色の表現の幅を広げていると思います。

それは大人だからできて、

子どもはまだできないではなくて、

子どもだって、子どもなりに経験していることがたくさんあるので、

それを反映させられるように導くことで、表現の幅を広げることができます。

 

外でたくさん遊んだ経験は

体を使うという意味で、貴重な経験です。

音を出す、ピアノで音を出すというからだの使い方は、ボール遊びで培った感覚が必要です。

感情を表現する前に、

よい音を出せるかどうか、いろんな種類の音色を聞き分けられるかどうか、

指の力加減はボールを扱う指の力加減に似ています。

指先の力はいれるけれど、腕の力を抜く、これもボール遊びで培うことができます。

 

遠くにボールを投げる場合と、近くに投げる場合では、自然と力加減を調節しています。これは音の強弱に関係しています。

 

音楽を表現するというと、感情ばかりに目を向けがちですが、

感情を表現するには、

多彩な音色を出せるかどうか、

その感覚は小さい頃の遊びに通じるものがあります。

もちろん、感情の経験も大切です。

感情だけでなく、自然に触れているかどうかも大事な要素です。

 

知識や教養として音楽を学ぶことで、人生を豊かにするのは確かですが、

そこに人としての経験が重なると、さらに音楽への理解や共感が深まり、より豊かな人生にすることができると思っています。

 

よい経験ばかりでなく、

嫌なことを経験することも

時には大事ですね。

 

 

MCも自分でやります!

曲を演奏することはだいぶできるようになってきました。

でもコンサートではピアノを弾くだけではありません。

 

クラシックのコンサートが堅苦しい、つまらない、難しい、よく分からないと言われるのは、演奏者が一言もしゃべらずに、最初から最後まで弾いて終わり、というスタイルにもあるかもしれません。

プログラムには曲目解説など、難しい言葉を使って文章が書かれていますが、たいていは専門用語が多く、子どもには分からない説明がほとんどだったと覚えています。

 

しかし、演奏者がどんな思いで曲を選んだのか、どんな思い出があるのか、どういう気持ちで演奏しているのか、などが分かると、聞こえ方も違ってくるから不思議です。

 

これからは積極的に自分をアピールできることも大事だと考え、発表会でも自分でMCに挑戦してもらうことにしました。

 

これまでの発表会は、私が全てMCを舞台上でしていました。普段のレッスンの様子や、演奏する曲目のどういうところに注目して聞いてほしいか、などなど、

ただ聞いているだけでは簡単に聞こえる曲でも、初めてピアノを目の前にして演奏するところを想像してもらったり、どこが難しいのかを説明してから聞いてもらうと、子どもたちがいかにすごいことに挑戦しているかが、ピアノを弾いたことが無い人にも分かりやすくなると、大変好評でした。

 

それから、小さい頃から残念に思っていたのは、自分の子が演奏が終わると帰ってしまう家族や友だちの存在です。

最後の出番の子の頃には、ほとんどお客さんがいなくなってしまうような発表会を経験し、とても傷ついたことがあったので、

 

お客さんにも出演する全ての子どもたちに興味を持ってもらうような演出を考えた結果、今のスタイルになりました。

 

やっぱりエピソードを聞くと、興味が沸きますよね。

 

私がしゃべることも、通常の発表会ではあまり見られないらしいのですが、子どもが自らマイクを持ってしゃべるのはほとんど無いそうです。

 

舞台の打ち合わせで、スタッフの方に驚かれました。

 

聞いてくださるお客様によい時間を過ごせたなと帰ってもらうことが目標なので、子どもだろうと大人だろうと、ただ演奏するだけではありません。

 

ただ弾けばいい、という、

お客様にたいして失礼な演奏にならないように、そこは厳しく指導します。

 

曲ごとに説明をいれるのか、

それともまとめて説明をするのか、

自分のプログラムにはどんなスタイルがあっているだろうか?今週はそんなことを考えてもらうレッスンをします。

えーっと、とか、

私が今日演奏するのは・・・とか、

そういう同じような言葉を何回も使わないこと、

お客様にとって聞きやすい話し方、

どんな言葉を使ったら良いのか、

そんなこともレクチャーします。

 

弾くよりもドキドキするかもしれませんね。