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ピアノ教室なのに・・・

一回30分のレッスンで、

ピアノを弾かずにレッスンが終わることがあります。

 

何をしているかというと、

歌う

太鼓を叩く

小物楽器を鳴らす、

音符の読む練習をする

踊る

木琴を演奏する

ベルをやる

辞書で調べものをする

地図をみる

CDを聴く

動画をみる

 

などなど

ピアノを弾く以外にも

やることがたくさんあります。

 

それに、お子さんによっては

ピアノを目の前にして

あまりにも大きさにびっくりして

ちょっとしり込みをしている場合もあります。

無理にピアノの前に座っても

手が出せない場合もあるので、

やりたくなるまで待っていることもあります。

 

さりげなく、

「ピアノと◯◯とどっちがいい?」

と聞いてみます。

 

そしてピアノが良い!となったときに

スムーズにピアノに移行できるように

準備をしています。

木琴は音階通りに、つまりピアノと同じ順番で音が並んでいるので

テキストの曲を木琴でできるようにしたり、

ベルを使ってみたり、

テキストの曲で踊ってみたり、

ピアノの前に座ったときには

指の動かし方の練習をする必要はありますが、

鍵盤の位置を教えてあげるだけで

どんどん弾けるようになります。

自分で音を探しながら弾いて遊んだりするようになれば

その後の進み具合も期待できます。

 

 

それから、

その子の思考の癖によって

練習がはかどらない事もあります。

自己肯定感がとても大事ですので、

少しずつ気持ちの持ち方や

心を開くこと、

柔軟に考えることを通して

自己肯定感が上がるようなサポートもしています。

 

自信をもって

音楽を自分の言葉として表現できるようになるまでには

時間がかかります。

テクニックを習得するにも時間が必要ですし、

心の成長を待ってあげることも大事です。

地道な練習では

自分と向き合うことになります。

いつもやる気満タンではないだろうし、

思っているようにうまく出来ないときもあります、

そんなときにどうするか、

成長のチャンスですね。

 

ピアノ教室ですが、

ピアノのテクニックと共に、

心も鍛えていきましょう!

 

歴史に埋もれた女性作曲家たち

以前、ピアノサロン・ドルチェを開催していたときに、

女性作曲家を取り上げました。

資料を見ていたら

2015年のドルチェだったようです。

 

女性だからという理由だけで

活躍の場が制限されていたのは

日本だけでなく、

ヨーロッパでもあり、

女性の権利を主張するようになったのは

歴史的に見てもまだまだ最近の話しです。

 

↑この楽譜は2011年に出版されており、

とても新しい楽譜です。

わざわざ歴史に埋もれた女性作曲家を集めた楽譜をドイツで出版されているわけですから、

女性に対する偏見は根強いのだと思われます。

 

女性の作曲家の曲だから、

という理由で取り上げるのではなく、

良い曲だから紹介したいなと思ったのが

たまたま女性の作曲家だった

と、取り上げられるように

なるのが理想ですよね。

 

おそらくこれからたくさん

歴史に埋もれている曲が

発見されるのだと思います。

男性の名前で出版されているかもしれないし、

陽の目を見ていないのもあるかもしれないし、

そういった音楽を少しずつでも

紹介していこうと思いました。

来週のインスタライブで

早速取り上げていきますよ。

 

オンラインサロンの準備も

少しずつですが進んでいます。

Facebookのグループ機能を使う予定です。

 

まだまだStay Homeは続きそうですので、

おうちで音楽を楽しめるような内容を考えています。

どうぞお楽しみに!

100%でレッスンに臨んでいますか?

楽しくピアノを弾きたい。

楽しくレッスンしたい。

音楽は楽しむもの。

 

私もそう思います。

 

部活動などの方針でも

議論されるところですよね。

楽しく部活をやりたい。

勝つための部活は嫌。

 

さて、その”楽しい”とはどういう意味で使っていますか?

 

スポーツと音楽とでは

楽しいの意味合いが少し違ってくるかもしれません。

 

それに、

大きく体を動かすスポーツと、

指先の細かい動きを必要とするピアノでは

上達を感じるスピードが違うので、

とりかかりやすさや

できるようになったと感じる

感覚が変わります。

 

試合で勝敗もはっきりするので、

課題も自分で見つけやすいですね。

 

それにくらべて音楽・ピアノの場合は

上達へのステップがとても細かくて、

覚えることもたくさんあるので

先生たちもいかに楽しみながら

身に付けてもらうかということを

たくさん勉強しています。

 

が、

本人の努力によるところも大きいので、

どのくらい時間をかけて

練習しているかが上達の鍵となります。

 

楽しくレッスンするためには

レッスン中に”できた!”をたくさん感じる必要があります。

出来てなくても楽しい!ってそうたくさんはありません。

何かにチャレンジして、

一生懸命やってみたけど、

出来なかった!と、充実感を感じることはあるでしょう。

その充実感は次回へのモチベーションにもなります。

充実感を感じるには真剣に取り組むことです。

いい加減な気持ちで取り組んで

充実感を味わうことはありません。

むしろ、ちゃんとやっておけば良かったなという気持ちが残るのではないでしょうか?

 

ピアノは弾けるようになりたいけど、

練習は嫌

 

よく聞く話しですね。

もし、練習しなくても

弾けるようになる方法があるなら

私も教えて欲しいです😝

ある日突然、ピアノが弾けるようになっていた!!

そんなことは無いですよねーーー。

 

自転車に乗れるようになりたいって

思っていたら

ある日突然乗れるようになった。

なんて聞いたこと無いですよね。

 

だから、少しずつでも良いから

日々ピアノに触れることがとても大事です。

 

せっかく練習するなら

このくらいでいいや~と、

限界を決めないでやってもらいたいのです。

先生が出した宿題は

次のレッスンまでには絶対に弾けるようになる!

先生に注意されたところは全部直していこう!

というように、

全力で練習してみてください。

レッスンで音を探しながら弾いているようでは100%の力を発揮出来ていませんよ。

しっかり練習してから

レッスンに臨むと、

その先のことができるようになります。

先生からのアドバイスがサッとできるようになります。

すると、自分で

出来てる!

出来た!

と感じる瞬間がたくさんあるのです。

 

練習していくから

疑問も出てきます。

それを解決するのがレッスンです。

解決できたら楽しいですよね。

 

どんどん自分の弾きたい曲が弾けるようになってきたら

楽しいですよね。

 

いつまでも同じところで停滞してて

楽しいと感じるのは難しいです。

 

練習しなくても怒らない先生は

優しい先生でしょうか?

本気で弾けるようになって欲しいと

思っているでしょうか?

私には諦めている先生に見えます。

レッスンで出来なければ

「また練習してきてね」と

同じことを言えば良いし、

だいたいできれば合格にすればいいし、

それでは本当の意味での

音楽を楽しむことを教えていません。

 

憧れの曲を弾くのに

最初はうまくいかないことの方が多いです。

何回も練習しても

思うように指が動かなくて

練習中もちょっと辛くなるかもしれません。

そこで諦めてはいけません、

先生はどうやったらうまくできるようになるか、

必ずレッスンでヒントをたくさんおしえてくれているはずです。

練習方法は無限にあるので

先生が提案してくれた

練習方法を素直にやってみましょう。

一回でうまくいかなくても

繰り返し繰り返し

うまくできるようになるまで繰り返してください。

かならずできるようになります。

そうやって100%の練習をいつもしていれば、

本番でも100%の力を出すことができます。

普段80%の練習をしている人が

本番で100%の力はでません。

 

レッスンで100%の力を出すには

普段の練習も100%でやる必要があります。

その積み重ねが本番で示されます。

 

どれだけ真剣に取り組んだかが、

楽しさに繋がりますよ。

 

 

ほしい物は自分の手で掴み取ろう!

ピアノは決められた鍵盤を押さえれば

必ず正しい音が出ます。

音を出すという意味では

楽器のなかで一番簡単でしょう。

 

トランペットやヴァイオリンは

音が出るようになるまでが

大変な楽器です。

 

ピアノは誰でも音を出すことができますが、

指先の感覚を使い分けることによって、

音色を変えることができるし、

直接息をいれている訳でもないのに、

気持ちを乗せた音を出すことができます。

 

だから、同じ楽器で演奏しても

人によってそれぞれ音色が変わるのです。

 

なんとなく鍵盤を押さえるだけでは

やはり、なんとなくした音しか出ません。

 

意思を持った音を出すには、

意思を持つことが大事です。

どんな音を出したいのか、

今弾いている曲にはどんな音が合うのか。

 

手首を柔らかく使うのか、

固くして使うのか、

指先は広い面を鍵盤に当てるのか、

固くして点を狙うように当てるのか、

どのくらいのスピードで鍵盤を押すのか

具体的に使い分けます。

 

だんだん指先の形に気を配れるようになってくると、

音色を使い分ける練習を始めます。

ハノンを使い始める頃でしょうか。

 

普段は間違えることには寛容ですが、

このテクニックの練習をするときは

高度に集中力を必要とするので、

一回で良いから、

絶対に音を外さないぞ!っていう

強い気持ちを持って弾いてねと言います。

 

鷹や鷲が上空から獲物を狙って、

狙った獲物を絶対に逃がさないぐらいの気持ちだよ!

お腹空いてたら絶対に獲物を捕りたいよね、

そういう強い気持ちだよ!

 

実際に私の指で子どもたちの腕を掴むような感じで、見本を見せて、

弾いて音の違いを聞かせて

気合いを入れて!

 

すると、最初は集中の仕方が分からず、

一瞬は集中できても、

次の瞬間に途切れてしまうことがほとんどです。

 

集中しよう!と思うほど、

集中できないのです。

絶対に狙うぞ!と気合いを入れて、

ドレミのことだけを考えさせます。

 

できるかな~?

音を間違えたらどうしよう~?

なんでこんなことやってるのかな~?

曲を早く弾きたいなぁ~?

なんで外しちゃいけないのかな~?

なんでこんなに緊張させるのかな~?

 

などと、考えながら弾いているうちは

集中できていません。

音を聞くと、どんなことを考えて弾いているのか分かります。

レッスンでたくさんやることはせず、

レッスンごとにチャンスは一回。

緊張感を持って弾く時間を作ります。

だんだんコツが分かってくると、

一回できれいにきまってくるようになります。

なんとなくの音を出している頃とは違って、

音に意思が芽生えてくるので、

他の曲でも応用できるようになってきます。

 

自分がほしいものは絶対に掴みたいよね。

音も、自分が出したい音、

外したくない音は掴みにいくんだよ。

気持ちで掴むんだよ。

音を狙うんだよ。

 

と、何回も話します。

 

音を掴むって何????

 

ポカンとしていても、

本当に鍵盤を掴むように演奏することで

ピアノ本来の響きが生まれるので、

自分がこんな音が出せるのか👀と、

驚いたような表情をするときがあります。

 

どんな瞬間に出会うと

何回も説明したけれど、

諦めずに言って良かったなと

本当に嬉しい気持ちになります。

 

そこまで引き出すのが大変ですが

とてもやりがいのある瞬間です。

 

待っているだけでは欲しいものは手に入りませんね。

チャンスも、勝利も、音も、

自分から掴みにいきましょう!

 

 

挨拶できていますか?

レッスンで大事にしていることのひとつに

あいさつがあります。

 

レッスンのはじめと終わりの

挨拶はもちろん、

玄関を開けて家に入るとき、

だまったまま玄関を開けていませんか?

自分から「こんにちは!」と

元気よく挨拶できていますか?

 

帰る時もだまったまま、

ドアを開けてそのまま帰っていませんか?

 

そして、お月謝を先生に渡すとき、

どうやって渡していますか?

 

先生への返事は元気よく「はい!」と

できていますか?

 

何気ないようで、

実はとても大事なことです。

 

まず、挨拶されて

なにも返さなければ

無視していることになりますね。

いくら相手が先生でも

先生だって人間ですから、

挨拶したのに、なにも返してもらえないと

とても悲しい気持ちになります。

 

まさか!!!

先生に挨拶されたのに、無視するなんて!!!

と驚く方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

過去には残念ながら

だまったままのお子さんもいました。

 

もしかしたら

とても恥ずかしがり屋さんで

大きな声を出して挨拶するのが苦手だったのかもしれません。

相手が大人だから別に大丈夫と思ったのかもしれません。

 

だんだん成長して大きくなれば

挨拶もできるようになるのかもしれませんが、

コミュニケーションの基本は挨拶だと思っています。

そして、音楽もコミュニケーションです。

初対面で、

まだ会ったばかりで慣れなくて、

挨拶できなくても、

なるべくできるように努力しましょう。

 

お子さんが人見知りで挨拶が苦手な場合でも、

子供が嫌がっているからやらなくても良いのではなくて、

一緒に挨拶をするなど、

場数を踏ませてあげることも大事です。

 

以前は年代の違う人たちとの交流や、

大人たちの集まりのなかに子供が入っている場面は

だいぶ少なくなっている時代だと思います。

まして、コロナの影響もあり

集まることができない時代ですので、

親しい人だけでコミュニケーションが成り立っています。

 

学生のうちはそれでも

間に合うのかもしれませんが、

いずれは社会出て、

いろんな人とのかかわり合いのなかで生きていかなければなりません。

そんなとき、

自分から挨拶ができるかどうかが

とても大切になってきますね。

 

毎週毎週、些細なことかもしれませんが、

親や学校の先生とは違う大人の人と、

マンツーマンでピアノを通じて

コミュニケーションすることで

自然と社会性も身に付けてもらいたいと考えています。

 

お月謝を渡すとき、

どうやって渡しますか?

 

これもできるまで何回もやり直ししてもらいますよ。