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練習って何をするの?

100日チャレンジをスタートして、今日で5日になりますが、練習を習慣化するにはどうしたらいいのか?というテーマがほとんどでしたね。

しかし、練習と一口に言っても、練習とは何か、何をしたら良いのか、何をするべきなのか、じっくり考えたことがありますか?

 

ピアノの上達には、お家での練習が欠かせないことは、間違いありませんが、具体的に何をしたらいいのでしょうか?

 

私が考える”練習”とは、

出来ないことを出来るようにすること、です。

 

子供たちにとって、”練習”とは

何回か弾くこと、と考えている子が多い印象です。

 

「練習したけど出来なかった」

と、話すので、よくよく聞いてみると、

何回か弾いたけど、出来なかった。という意味のようでした。

なので、「それは、練習ではなくて、何回か弾いてみた、だね」と、話をします。

 

最初から最後まで3回弾いた。

それを練習だと思っているのです。

一曲のなかには、すぐスムーズに弾ける箇所と、ちょっと弾きづらい箇所があると思います。

それをただ通して弾くだけでは、全体がスムーズに弾けるようにはなりません。

ちょっと難しい、指がスムーズに動かないような箇所だけを取り出して、何回も弾いてみる、そこがスラスラ弾けるようになるまで弾く、部分練習をする必要があります。

 

1・2回やってみて、難しいと感じると、もうこれは無理だ、私には出来ないと判断して、練習をやめてしまう傾向のある子も多い印象に感じます。

 

先生が宿題として出す曲は、今の実力があれば十分出来ると判断して出していますので、諦めずに取り組んで欲しいものばかりです。それに、簡単に出来るものだけ練習していては、上達は感じられないでしょう。

 

先生が出した宿題は、次のレッスンまでに出来るようにするのが理想的です。

そのためには、一日10分の練習では難しいでしょう。ゼロよりは良いですが・・・

先生も、家でたくさん弾いてもらうために、分量を考えて宿題を出しています。もちろん、時には学校行事などで忙しい、お家の用事で十分に練習が出来ないときもあるでしょうが、レッスンがあるから練習するモチベーションになります。

 

時々、出来るところまでで良い、出来るだけで良い、という親御さんがいますが、それでは子供の可能性を伸ばすことにはなりません。

 

ほんのちょっと負荷をかけることが大事です。もちろん、先生はどの程度の負荷をかければよいか、慎重に判断しています。

ですから、先ずは、先生が出した宿題を、次のレッスンまでに弾けるようにする、という目標を立てて、練習してはいかがでしょうか?

 

 

 

気持ち良く練習するために

私がピアノ教室をしていると知ったママ友たちから、よく相談を受けていたのが、

 

・子供が自分から練習をしたがらない、

・「練習しなさい」と言ってもなかなか練習しない

・練習しないから、ピアノをやめさせようか迷っている

 

等々、ピアノに興味を持って始めたものの、練習させるのが大変というお悩みでした。あまりにも練習しなさい!と言い過ぎて親子関係が悪くなりそうで嫌だという話もありました。

私自身、小学生の頃など振り返ってみると、思い当たることがあります。

遊んで帰る時間が遅くなると、それはそれはひどく怒られるし、ちゃんと練習しているつもりでも、怒られることもあったし、ピアノで怒られることも多く、高学年の頃はピアノで良い思い出はあまりありませんでした。

ピアノに関しては暗黒時代でした。

 

自ら練習できるようになるのは、高学年ごろですが、親子関係が悪くなるほどのやり取りをしなくても、気持ちよく練習が出きるような工夫・声かけをして欲しかったなと思います。

 

「練習しなさい!」と、いきなり強い口調で言われると、反射的に「今、やろうと思ってたのに・・・」と、本心はどうであれ、つい反抗したくなります。

子供としては、やらなきゃいけないと分かっているので、ふてくされた気持ちになります。

 

時間だからと、いきなり「練習しなさい」ではなく、「そろそろ時間だね」「○○時になったらやろうね」「あと10分したらピアノの時間だね」などと、少しずつ気持ちがピアノに向かうように声をかけてみてはいかがでしょうか?

 

年中~一年生ぐらいであれば

「ピアノが聞きたい」「この前弾いていたあの曲が聞きたい」「どうやって弾くのか教えて欲しい」など、お母さんが興味を持ってくれると分かると、張り切って練習できると思います。

ただ、これがずっと続くとなると、お母さんのために弾いているとなってしまうので、そうならないように、ピアノを弾くのが楽しいと思えるようにする必要があります。

 

いずれにしても、練習が大好き!という子は、あまりいないでしょう。

練習は、やる気があるときにやるのではなく、やりながらやる気が出てくるものなので、子供の意思に任せるというのは、難しいと思います。

3・4年生ぐらいまでは、ぜひ練習に付き合ってあげてください。

(100日チャレンジ 4/100)