あこがれのペダル
ピアノを弾くときに、足元にあるペダル、
気になっていませんか?
何に使うのかなー?
踏んでみると、音がどう変わるのかな?
ピアノによっては2本、3本と数も違うし。どうやって使うのかな?
おそらく、ためしに踏んでみたことある人も多いと思います。
よく使うのは右側のペダルで、
音がビヨーンと伸びる???
なんと言えば良いのでしょう?
このペダルを踏むと、弦に当たって普段は響きを止めているダンパーを弦から離すことで、響きを持続させています。
んー分かりにくいかもしれません。
ちなみに、左側にあるペダルは
ソフトペダルと呼び、
音をソフトに、少し弱くします。
ひとつの音を出すのに、中・高音域は3本の弦が張られていて、このペダルを踏むと、鍵盤が少し移動し、2本だけ打鍵できるようになります。
ピアノは精密機械のように、細かい部品をたくさん使って繊細な音色を出す仕組みです。
それで、右側のペダル、ダンパーペダルですが、このペダルを使って弾くことにあこがれをもっている方も多いと思います。
このペダルの使い方は奥が深く、それだけで本が何冊も書けそうなほどです。
ペダルを踏む、こと自体は全く難しくなく、誰にでも出来ますが、音をよく聴きながら使わないと、逆効果になってしまい、曲が台無しになってしまう、非常に難しい機能のひとつです。
早く使ってみたい気持ちは十分分かりますが、手と耳がうまく連動できないうちに使い始めるのは危険なので、使いはじめは慎重に見極めています。
音をきれいに響かせるための機能なので、ペダルを使うことで、どう響いているのかを聞き分けられなければ使えません。
まずは出したい音がしっかり出ているかを聞いてから、次の瞬間に踏む、というのが基本的な使い方です。
文章にすると長いですが、これを一瞬で判断して踏みます。このタイミングを自分のものにするのがまず第一段階です。
ちょっとでも早いと響きは間が抜けたような感じになり、打鍵の次の瞬間にタイミングよく踏めると、音が遠くまできれいに伸びるような響きを感じられます。
あまりにも遅くなってしまうと、ペダルの効果はなくなってしまいます。
というように、曲の流れに乗りながら、音を聞いてペダルを踏むのはかなりハイレベルになります。
もちろん、間違った音を弾いてペダルを使うと、ひどい響きになってしまうので、音を探しながら弾いているような状態の時には使わない方が良いでしょう。
早くペダルを使ってみたいですね。
そのためにも一日も早く譜読みを終えて、自分の音をよく聴きながら演奏できるように頑張りましょう!
2021年03月04日(木) │ ブログ
そんなこと起こるわけがない???
まだまだ先のように思っていた発表会が、
いよいよ迫ってきたぞ、と
現実味を帯びてきました。
のんびり構えていたらあっという間に本番になりますよ!
ということで、
おそらくあまり練習してないだろうと思われる曲を弾いてもらっています。
今回は、持ち時間15分を自由にプログラムするという、ある意味冒険的な発表会になります。
あまり練習していないだろうと言うのは、他に譜読みをしている曲もあり、
以前弾いたことがある曲をプログラムにいれようとしている場合は、
弾けてたから大丈夫だろうと、ちょっと安心している曲のことです。
案の定・・・
前は弾けてたのに・・・・ちょっと忘れてる・・・状態
弾き終わってから、
発表会が今日じゃなくて良かった。
まだ時間はあるから、一日一回でも良いから弾いてね。と、
何人かに言いました。
そう、ピアノって
前は弾けてたから大丈夫だろう
が通じないのです。
弾いていないと忘れてしまう。
あんなに頑張って練習したのに・・・・ちょっと悔しい気持ちになります。
悔しい気持ちになってますか???
でも、大丈夫です。
全く初めて弾くわけではないので、
しばらく弾いていると思い出してきます。
しっかり楽譜を見直して、レッスンで言われたことなど思い出しましょう。
普段のレッスンで合格でも、
本番に向けての練習は違うので、新たに課題がでるかもしれません。
リズム練習や、部分練習、
緊張しても自分をコントロールできるような練習が必要だからです。
緊張すると、思っているよりも速く指が動いてしまうよ。
客席の音とかが気になることがあるよ。
ピアノの弾き具合とか、ペダルの感じが変わるよ。
いろいろ舞台で想定される状況を説明していても、
ポカーンとしているか、
今までそういうことはなかったとか、
教室のピアノだと、ペダルがうまくいかないとか、
そんなことあるわけない
と、心の片隅で思っているようです。
無いのが一番だけど、
私の経験上、思っても見なかったことが起こるのが本番です。
ステージマジックとでもいうのでしょうか?
本番でも楽しく弾いてほしいから
そのためにリズム練習や部分練習、
録音して聞いてみたりしてほしいのです。
ここ数年の学校などの様子を見ていると、
ほどほどに頑張るぐらいでちょうど良いという印象を受けます。
部活もやりすぎはよくない、
勝ち負けにこだわりすぎるのはよくない、
みんなで楽しくできればいいのでは?
という風潮ですね。
たしかにそういう一面もあります。
が、
もうちょっと頑張れば良いのにな、と思うこともあります。
ちょっと難しく感じると頑張るのをやめてしまうのです。挑戦しなくなります。
ちょっと難しいけれど、そこを乗り越えてやってみたら出来た!
本気で頑張ることを知ってほしいのです。そうすると無理だと思えたこともできる!
それが本当の自信に繋がります。
難しそうだから、いつまでも取り組まずにできるところまででやめてしまう子もいます。
難しいとは分かっているけれど、
挑戦させてみたら、意外と出来るということはレッスンで何回もあります。
本気で挑戦させてあげる機会が無いのです。ちょっと厳しいと思うかもしれませんが、そこで歯を食いしばってこらえて頑張ってみてください。
そうやって頑張ってできるようになっていきます。
本番での起こりうる状況を想定することは、もしかしたら転ばぬ先の杖になっているかもしれません。
自分が経験して、
そこから学ぶべきことかもしれません。
教える側としては
そのあたりの加減が難しいですね。
このままだと、おそらく本番では
あーなるだろうと、だいたいの予想がついてしまうので、なるべく回避させてあげたいと思ってしまいます。
2021年03月04日(木) │ ブログ