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> 2021年 > 3月 > 31日

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ホールは最高!

実は、発表会のためにリハーサルを別の日に行うのは初めてでした。

当日、短い時間でパパッと慌ただしくやるのが普通でしたが、今回は企画もハードなものだったので、しっかりリハーサルをした方がいいと思い、思いきって一日ホールを借りました。

 

結果は大正解。

 

通常は、弾くことだけに気持ちが集中しがちなので、自分の出した音がどうホールの空間で響いていくのかまでは聞き取る余裕がありません。

それに、そこまで指導する先生もあまりいないでしょう。

私もホールでレッスンしたことなかったし、ホールやピアノの違いをどう演奏に活かしたら良いのかなんて、聴いたことがありませんでした。

 

でも、そこが一番のピアノの楽しみだと思うのです。

自分の出した音が広い空間に広がっていくなんて、なかなか体験できることじゃありません。

豊かに響くピアノを子どもたちはとても楽しそうに、嬉しそうに演奏していました。

 

低い音がすごい響いてビックリした!

きれいな音が聞こえる!

弾きやすい!

 

それぞれに素直な感想を言ってくれました。普段から「どうだった?」と感想を聞かれるので、みんなもう慣れっこになってますね。

 

なにも感じないなんてことはないはずなので、常に言語化してもらうようにしています。

こういうときに、普段のレッスンの成果が発揮されてるなって感動しました。

 

狭い部屋でレッスンしているときは、先生に言われても、そんなもんかなぁってあまり心に響いていないような感じもありました、ホールで響きを聞かせて、違いを聞かせてみると、驚いた様子の子もいました。

 

いままで気にしていなかった部分が聞こえるようになってくると、どんどん演奏が変わってきます。

 

自分の音を聞いて、音色を作ることができるようになってきます。

 

そうなると、ピアノが本当に楽しくなってきます。練習するのが楽しくなってくるのです。ただ指を動かすだけの練習は飽きてきますが、音色を作る作業は無限なので、どんどん積極的に練習できるようになってくるでしょう。

 

そして、理想的な音色を作るためには、やはりテクニックも必要になるのが分かるでしょう。そうすると、基礎的な練習も楽しくなってくるのです。

 

ホールでの練習は収穫がたくさんあり、これは定期的に取り入れるべきだと感じました。

しかし、今回のように、本番を目指して練習している曲があるからこそ、実りが大きいので、普段のレッスンで実り多いものにするためには、発表会並みに仕上げていないと意味がありません。

 

定期的な公開レッスンを視野にいれて、今後のレッスンプログラムを考えていったら、とても楽しいものになりそうです。

 

今回の発表会も力作揃いです。

たくさんの方に来ていただくことができないのが本当に残念です。

 

今回は同居している家族のみの入場とさせていただいております。

 

舞台からの客席の様子です。

緊張感のあるここからのアングルがお気に入りです。

リハーサルで確認したいこと

今回、初めて事前にホールでリハーサルを行うことにしました。

 

レッスンも兼ねているので、一人45分時間を取っています。

そこまでたっぷり弾けることは滅多にない機会ですね。

当日のリハーサルは限られている時間内に終わらせなければいけないので、ただ弾くだけになってしまいます。

 

本番は余裕をもって望めるように、当日になってから慌てないように、心の準備をするためにも、確認しておきたいことを挙げてみます。

 

意外と盲点なのが、

会場までどうやって行くか?です。

電車やバスを使う場合、乗り換えなど重要ですよね。

バスはどのくらいの間隔で本数があるのか、なども知っておくと安心ですね。

車の場合も、一度走っておくことで、安心しますよね。

 

当日は荷物などもあるでしょうから、イメージできると安心です。

 

そして、会場内ではトイレの場所、控え室、楽屋の場所もどこにあるかチェックします。当日分からなくて歩き回ると焦ってしまいますね。余計に疲れてしまいます。

 

ホール内は、舞台の感じなどはもちろんですが、客席の様子なども重要です。

階段状なのか、フラットなのか、どのあたりが聴きやすいか、ビデオなどを録る場合も場所は大事ですね。

それから舞台に上がるまでの道順も必ずチェックしましょう。どこを通って舞台袖まで行くのか、上手なのか、下手なのか、

 

そしていよいよピアノです。

本番に履くくつでリハーサルできると良いですね。もちろん、衣装も用意できるとなお良いです。それだけで気分が変わります。椅子に座るときにスカートがどうなるのか、座り方をどうすればきれいに見えるのか、裾をきれいに見せるにはどうしたらいいのか、くつを履くとペダルの感じもいつもと変わります。

部屋で弾くときはくつは履かないので、高さも違うし、力の入り具合も変わります。

ドレスを着て椅子に座ると、滑りやすいかもしれません。そんな感じもあらかじめ知っておくと、対策しやすいし、本番になってから慌てることもなく、余計なことをかんがえなくて済むので、とても大事です。

 

実際に音を出してみましょう。

ホールに響く感じを味わってみます。最初の音を弾いたときの広がる感じはどうでしょうか?

自分に跳ね返って聞こえてくる音を感じられますか?

低音から高音までまんべんなくならしてみると、ピアノの個性も分かります。

 

ピアノの蓋も全開で弾ける機会もあまりないので、思いっきりならしてみることをおすすめします。

気持ち良いですよ。

 

そして、本番のプログラムを弾いてみます。

狭い部屋では思い付かなかった表現がひらめくかもしれません。

音の広がりを感じながら弾けると、本当に楽しいです。

暗譜が出来ているかどうか、間違えることなどは気にせずに、どんどん弾いてみましょう。せっかく時間がたっぷりあるので、いろんな弾き方を試してみるチャンスです。

 

レッスンで言われたことなどをもう一度思い出してみましょう。

なぜ、言われたのかが急に分かるかもしれません。

特に、間についてしっくりこなかったことありませんか?十分に間を開けるようにと言われても、怖くて出来なかったことありませんか?

 

思いきってやってみてください。

反響している音を聴きながら間を感じると、うまくできることがあります。

そこで感覚が分かると、普段のピアノでもできるようになると思います。

 

ホールによって、残響の時間は違うので、その都度変えたくなるかもしれません。変えようと思ってやるよりは、その場にあう音楽にしようと思うと、自然にそうなる。。。といった方が近いかもしれません。

 

とにかく、ホール一杯に自分の音が満たされるのはとても楽しいし、病み付きになると思います。

 

朝から10時間のレッスンになりますが、なんとか乗りきって頑張ります。

 

確認したいことを書き出してみると、たくさんありますが、人間の感覚はどんなスーパーコンピューターよりも優れているように、一瞬にしてその情報を処理することが出来ます。

何気なく感じていることも、実は重要なことでもありますよね。

人間の感覚って本当にすごいと思います。

 

五感をフルにつかって、

音楽を楽しみましょう!