普通はやらない!?
発表会の打ち合わせのために、
ホールへ行ってきました。
本番当日のみでは
十分なリハーサルができないので、
別の日にレッスンを兼ねたリハーサルを行います。
リハーサルと本番の両方の打ち合わせをしてきました。
舞台に反響板をセットしてピアノを弾くと、いつもの狭い部屋で弾いている感じと、どう違うのか?を体験してほしくて、長い持ち時間や、リハーサル時間をとっています。
ホールでの響きを体験することで、
表現のアイディアが沸いてくることがあります。
こうしたい!
弾きながら沸いてくるのです。
リハーサルだと言うと、
節約のために設備を最小限にして行うこともあるそうなのですが、
それではリハーサルの意味がないので、
ライト以外は全て本番通りにセッティングしてもらいます。
そういうことって、どうも普通はやらないようです。
そして、打ち合わせも進んでいき、
マイクやスタンドのセッティングを検討していました。
今回のテーマは”セルフ・プロデュース”
MCも自分でやってみよう!という挑戦です。ですから、生徒さん用のマイクをお願いすると、
生徒さんが自分でマイク持ってしゃべるなんて、
普通はやらないよ!
と、また言われてしまいました。
そうでしょうね。
そもそもクラシックのコンサートで演奏者がしゃべるなんて、私が子どもの頃はとても珍しいことでした。
だいたいはなにも言わずに舞台にでてきて、お辞儀して、演奏して、終わったらお辞儀して、以上。
一言もしゃべらないコンサートが普通でした。
クラシックのコンサートはつまらない、よく分からないと言われるのは、こういうことも関係していたのではないかと思うのです。
舞台でしゃべることに慣れていない先生方も多いでしょう。
弾くだけでも緊張しますからね。
でも、これからの時代は
いろんなタイプのコンサートがあって良いと思っています。
少し話しを加えることで、興味をもってもらったり、知らない曲でも聞いてみようという気持ちになったり、演奏者との思いをより共有できるようになります。
そういう楽しさも味わってほしい。
欲張りな発表会です。
先生が舞台でしゃべりながら進行するのも、普通はやらないよって言われてしまいました。
普通は影アナウンスで進行するそうです・・・
本日3度目
そんなに普通じゃない発表会なんですね。
私の発表会だったら毎回ですけどね。
そういえば、発表会のタイトルも
“ファミリーコンサート”つけています。
ひとりひとりがみんなで一緒に楽しいコンサートを作り上げよう!という思いがなければ成立しません。
自分の頑張りを披露するだけではなく、
聞いてくれるお客様に楽しい時間を過ごしてもらい、音楽って楽しいねと感じてもらい、良い一日を過ごすことができたなって思ってもらえるようなコンサートにすることが目標です。
独りよがりの演奏にならないように、常にお客さんを意識して演奏できるようにレッスンしています。
どんなに小さい子でも、
聞いてくれる人がいる、ことを前提として舞台上のマナーも含め指導します。
ですから、ときには髪型にも言及することもあります。
普通はやらないって言われたときは
褒め言葉だと受けとることにしています。
そもそも普通ってなんなのか考えたことありますか?
みんながやるから・・・という視点でかんがえるのではなく、
自分がどうしたいのか?を考えて、説明できるようになると、本当にやりたいことができますね。
その方が楽しいですよ。
2021年03月23日(火) │ ブログ