「できない」って言っていいのはどんなとき?
時々、レッスンで
「できない」
と、弾く前に言う子がいます。
よくよく話を聞いてみると、
1回か、2回弾いてみたけどできなかった、というのです。
テキストはシリーズで使っているので、
少しずつ難しくなっていきます。
音の数も増えていくので、
私が思っている以上に難しくなっていくと感じているのかもしれませんね。
しかし、
日本中で多くの子どもたちが使っているテキストで、弾けるようになる子もたくさんいるのに、その子だけが難しくてできないなんてことはありません。
もちろん、私も、無理に難しい課題を出しているわけではなく、今の段階でも大丈夫と判断して課題を出していので、必ずできるようになります。
その繰り返しでだんだんできるようになることが増えてきて、難しい曲、憧れていた曲、弾きたい曲が弾けるようになっていきます。
1・2回弾いた。
これは練習といえるでしょうか?
弾いてみただけで、練習とは言いません。
私が思う”練習”とは
できなかったことができるようになるまでやるのが練習です。
だから、私のレッスンでは
「100回弾いてもできなかったら、できないって言って良いよ」と話しています。
それに
「100回やってできなければ、101回やればいいだけだし、それでもできなければ102回やったら良いよ」
そうやって粘り強くやることで、必ずできるようになります。
実際に、レッスンでできないと思っていたところを3分ぐらい集中してやれば、本人だってびっくりするほどあっという間にできるようになっています。
そう、
「できないって言わないで、やってない、って言ってね」
やってないからできないだけです。
一晩寝て起きたら、できるようになっていた!なんてことは無いですよね。
そんなことができたらどんなに良いだろうと、私も思います‼️
できないと言っていいのは
あらゆる手を尽くして練習したけれどできなかった時だけですよ。
2021年03月10日(水) │ ブログ