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> 2021年 > 3月 > 24日

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間違えることよりも大事なこと

来週は会場で本番さながらのリハーサル。

レッスンもいよいよラストスパートといった感じになってきました。

 

普段から、いかに音楽的に演奏するかに注力していたにもかかわらず、やはり、音を間違えないように、に集中していることが多いですね。

 

もちろん、音を間違えずに弾くことも大事ですが、そればかりにとらわれてしまうと、その曲らしさ、自分らしさを失ってしまいます。

機械的な演奏になりがちです。

 

機械的な演奏とは

楽譜を音にしただけのゲームです。

 

こういうときに基礎力が問われます。

緊張して、いつもと違う状況の時、平常心で弾けるかどうか、ここで力を発揮するのが基礎力です。

 

指が勝手に動いてしまう。

 

滑ってしまう。

早くなってしまう。

 

自分でコントロールできていない状況ですね。だから、曲ばかり弾いているのではなく、基礎をしっかり定着するまで練習する必要があります。

 

サッカーなどで言えば、

試合しかしていない状態と似ているかもしれません。

ドリブルや、シュートの練習なしで、

試合に出て、どのくらい活躍できるでしょうか?

ボールの扱いだけでなく、

試合の間中、走りきれるだけの体力をつけたり、戦術を学んだり、

試合以外にやることがありますね。

 

ピアノも同じです。

好きな曲だけ弾いていれば楽しいかもしれませんが、いざというときに十分な力を発揮するのは難しいのです。

その基礎が安定しているからこそ、

音楽的な演奏に集中することができます。

間違えることよりも、

曲らしさ、自分らしさを発揮できる演奏をすることを第一優先としてもらいたいです。

 

ちょっと音を間違えたぐらいでは、

本人が気にするほど、聞いている人には気になりません。

それよりも、音楽を止めないように、流れを切らさないように、何があっても最後まで弾ききる!という強い気持ちをもって演奏しましょう。

 

 

“できない”って暗示をかけないで!

挑戦する前から

“できなーい”

“無理ー”

って、言ってませんか?

 

習慣になってしまうと、

本当にできなくなったり、

無理になってしまいますよ。

 

自分で、できないようにしていることになってしまいます。

できなかった時、自分が傷つかないように、予防線を張っています。

本当にできないと思っていますか?

 

どこかの本で読んだことがありますが、

出来ることだから興味が沸くし、

難しそうでも、やってみたいなと思うんだそうです。

だから、ピアノをやってみたい!と思うということは、できるからです。

 

ただ、なにもせずに、やってみたいな、と思うだけではできるようにはなりません。

できるようになるためのステップを一つずつやらなければ出来ません。

 

そこを勘違いすると、

1回やって、出来なかったとき、

自分は出来ない、と思い込んでしまうことになります。

1回やって出来なければ、2回やればいいし、

2回やって出来なければ、3回やればいいだけのことです。

できるまでやるだけです。

 

自信が無い、という人がいますが、

それは自分で練習が足りてないと分かっているからです。

出来ないと言っていいのは、

自分が思い付く限りの練習や努力をしたけれど出来ない時だけです。

 

できなかったらどうしよう

ではなく、

早くできるようになりたいなぁ

と、取り組んでみましょう。

 

先生は、その子ができると思うから

その宿題を出しています。

だから、絶対にできるようになります。

最初は難しく感じても、だんだんとできるようになるその過程を楽しんでください。

昨日よりできるところが増えてる!って毎日成長を感じられるって一番楽しい瞬間だと思います。