隣で指揮?
発表会で弾きたい曲は
やっぱり聴き映えのする曲。
あのあこがれの名曲を演奏したい、となりますよね。
本番でかっこよく演奏してもらいから、レッスンではついつい私が盛り上がってしまいます。
なんというか・・・
まだまだみんなテンションが低い!!!
私だけテンション高い???
まだ一ヶ月以上あると思っているからかな?
音楽的な盛り上がりもまだまだおとなしい感じ。やはり、広い空間を意識すると、強弱の幅も狭い感じがするし、表現もおとなしい。
どうやってみんなの気持ちを高めていったら良いのか・・・おもいっきり表現できるようにしたらいいのか、、、
自分自身の秘めた力に気づいてもらって、それを気がねなく出してもらうためには・・・
最初は隣で座って聴いていたのが、
気がついたら指揮者のように立って、腕をふり、体を動かして、歌ったり、リズムをとったり、
曲が終わると、まるで自分が演奏し終わったかのようにグッタリ・・・
指揮者ってこういう感じなの???
自分では演奏しないけど、
演奏者に自分の音楽を伝えるために、身振り手振り全身を使ってエネルギーを伝える感じ。
音楽のエネルギーを伝える。
今、思い付いた言葉だけど、たしかにそうかも。
そのエネルギーが伝わって、演奏者がそれに呼応するように音を出す。
まさに、今日の私はそういう感じでした。
すると、
先生が隣でやってくれたら、なんとなく分かってきた。本番でも隣でやってください!(笑)今日は弾いててすごい暑くなった。
いやいや、本番はゆっくり聴かせてもらいますよー。
いつもクールに器用になんでも弾いているのに、暑くなってくれたなんて!心がやっと熱くなってくれたのかな?
あと、ひといき!!!
学生時代に大学の図書館の視聴覚の資料でオーケストラの演奏を聴きました。そのときに気に入ったのがレナード・バーンスタイン。
全身から音楽が溢れているような動きがとても魅力的。団員の人たちはまるで魔法がかかったように、バーンスタインの動きに合わせて音楽を奏でていて、お互いが喜びに満ちているような感じ。
なんて楽しそうに指揮&演奏しているんだろう!と見ている私がワクワクしてきたのを覚えています。
もう既に亡くなっていたのが本当に残念。
指揮者は、音を出さないし、ただ棒を振っているだけで、誰にでもできそうだな、なんておもったこともあったけど、不思議なことに、同じオーケストラでも指揮者が変わると、まるで変わってしまう。
すごい指揮者に指揮をしてもらうと、自分でも知らなかったものを引き出してもらえるような感覚になります。
高校生のとき、合唱部で、第九を歌ったときに感じました。
これまでレッスン時にはあまり意識してこなかったけれど、
自分が指揮者になったつもりにならないといけないなとおもいました。
団員を萎縮させてしまうような指揮ではなく、喜びに解放されて、私のエネルギーが移っていくような、そんなパワーを発せられるようになりたいですね。
2021年03月11日(木) │ レッスン風景