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学生時代の思い出の曲

今回の発表会には

大学時代の友人が出演してくれます。

卒業後は、時々ピアノを弾く程度で、

本番の機会もなく、しばらくピアノを離れていました。

そろそろピアノを再開したいと話しを聞き、発表会に誘ったのが始まりです。

 

お互いに年齢の近い子どもがいるので、子どもが小さいときには年に数回は一緒に遊んで、そのときに音楽を楽しんだこともありましたが、”舞台”は本当に久しぶりのようです。

 

忙しい仕事の合間をぬって、こつこつと練習を再開してくれていました。

 

ピアノ再開記念として、

学生時代に一緒に連弾した曲を演奏することにしました。

学園祭のときに、外に電子ピアノがセッティングされた舞台で、夜に、ちょっと寒い思いをしながら弾きました。

 

そして、今日はその練習のために我が家にきてもらいました。

 

懐かしい楽譜には、

当時の書き込みもあり、懐かしく、

弾いているうちに、気を付けたいことなどが出てくるのですが、当時の書き込みの通りだったりして、笑ってしまいました。

 

連弾の曲は、一人で練習しているときと、合わせる時では、感覚が変わるので、うまく出来てた部分も怪しい感じになることがあります。

 

腕が交差しながら弾くような場所では、やはり一緒に練習しないとなれないですよね。

 

技術的に難しい部分などは、お互いに練習をして、また合わせることにしました。

 

そして、せっかく舞台で弾くので、連弾一曲だけではもったいないと思い、ソロもすすめてみました。

 

久しぶりすぎるから、怖いとのことでしたが、好きな曲一曲でも弾いておくと、またチャレンジするきっかけにもなるよ~と説得し、決心してもらいました。

 

ためしに弾いてみるから、聞いてほしいということで、演奏してもらいましたが、

 

ブランクはあるものの、

その分、経験を重ねたからこその表現になっていて、学生の頃の元気一杯の感じとは、ひと味違っていました。

弾き方変わった?と聞くと、

感情を込めるのがだんだん分かってきた感じがすると、話していました。

 

年を重ねたなりの表現力というのがあるんだなと、改めて感じました。

技術的なことは、学生時代の方が出来たかもしれませんが、これまでの経験を積み重ねたことで新しい表現が出きるようになっているとは、本当の意味で、これからの方が、音楽を楽しめるようになるなと思います。

 

彼女も落ち着いてピアノに向かえるように、環境を整えつつあるということで、レパートリーも増やしたいなと、意欲的になってきました。

 

仕事や子育てなどで忙しく、しばらくピアノから離れていても、全くゼロになるわけではありませんね。

STAY HOMEでのおうち時間はまだまだ続きそうですね。

じっくりピアノを再開するのも良いですね。

 

平日の昼間の時間帯は大人の生徒さんのレッスンもしています。

女性限定とさせていただいております。

子どもの頃にやっていたけれど・・・という方も再開してみませんか?

お問い合わせお待ちしております。

 

間違えることは怖くない!

一ヶ月後に迫った発表会に向けて、

私もいよいよフル稼働してきたので、

それが伝わるのか、

レッスンも緊張感に包まれ始めています。

 

今回は10~15分の持ち時間を自由に使うプログラムなので、一人で演奏する曲目が通常より多くなっています。

 

たいてい、

ソロ1・2曲。

連弾1曲

ぐらいではないでしょうか?

 

ずいぶん待つわりに、

出演時間が短い。

そんな発表会が多いのでは?

生徒さんが多い教室では

一曲弾いて終わり、というところもあると思います。

 

しかし、今回、平均曲数は5曲ぐらいです。

ジブリを3曲、プラスソロも3曲という子もいるし、

ソナチネを全楽章、そして、

ブルグミュラーを2曲という子もいます。

 

そして、挑戦する!という課題もあるので、やや難しい曲に挑戦している子もいます。

やはり、どうしても弾きたい!気持ちが強いので、難しいながらも本当に頑張っています。少しずつ形になってきて、なんとか間に合いそう、というところまできました。

 

普段のテキストの進度より、だいぶ進んだレベルの曲をやっている場合、弾くことが必死です。

音の数も多いし、長いし、一回弾くだけでも相当消耗していることでしょう。

発表会が終わってから、テキストに戻ったら、簡単に感じて、スラスラと進みそうな感じです。

 

大変過酷なチャレンジをしているにも関わらず、完璧主義な子が多いので、とにかく間違えることを嫌がります。

なるべくなら間違えない方が良いのですが、そこにばかりとらわれてしまうと、その子らしさが発揮されずに、機械で演奏しているのと変わらない、面白味のない演奏になってしまいます。

 

一番の問題は、個性のない、薄い表現になってしまった演奏になることです。

指を動かして、正しい音を弾く、楽譜を音にするだけのゲームのようにならないように、自分の感動をお客様に伝えることが一番大事なことです。

 

一生懸命どんなに演奏しても間違えるときは間違えてしまいます。

間違えないような練習も必要です。

心に歌が無い場合は、完璧な演奏をされても、感動は無いのです。

自分が選んだ曲なので、必ず好きな所、好きな響きがあるはずです、どこが気に入っているのか、どこを聞いて欲しいのか、そういうところを第一に考えて演奏するようにすれば、自然と間違えも減ってきます。

 

難しい音の場所は、何回も何回も指が自然にそこの鍵盤までいくように繰り返し弾く練習をしましょう。

部分的な練習を繰り返しつつ、その部分を含む範囲を少しずつ広くしながら、その難しい部分に指が自然にいくようにしていきます。

 

たいてい、難しくて間違える場所は、そこが問題なのではなく、その前からの繋がりがうまく行かないから間違えます。

 

自分が何の音を弾きたいのか、

しっかり指に伝えてあげることです。

 

無意識に慌てて弾いていたり、

最後まで音を聞いていなかったり、

ちょっとしたことで改善できるので、

歌う気持ちを忘れずに演奏してみましょう。

 

そこまでやって、間違えてしまったら、すぐに気持ちを切り替えて、次に集中です。

間違えた本人は気になりますが、聞いている人には、本人が落ち込むほど気になっていません。音楽の流れを止めてしまったら、誰にでも分かってしまいますので、絶対に何があっても、音楽の流れを止めずに弾く練習もしましょう。

 

普段の練習で、何度も弾き直す癖がある人は要注意です。

強い気持ちで繋げる努力をしましょう。

それにはやはり、歌うことが一番の解決策です。

間違えることよりも、

音楽的に演奏出来ているかを第一優先に考えて、楽譜をしっかり読み込み、心から歌うことを忘れずに、最後まで集中できれば、かならず満足の演奏ができるでしょう。

 

良い意味での完璧主義を目指しましょう!

 

 

 

久しぶりに中学校へ

前回、娘の通う中学校へ行ったのはいつだったか忘れてしまうほど、久しぶりに学校へ行ってきました。

 

年度末の保護者会

 

ただでさえ、親が学校に行く機会は年々減ってくるなかで、貴重な時間なのに、部活の大会や、行事も全て中止だから、

学校での子どもの様子が全くわからないのが、ちょっと残念。

 

やっぱり家にいるときと表情とか、動きが変わって、

へぇーそんな一面があるんだ。

と知れることが面白い。

 

面白い???

そう、お友だちとどんな風に関わっているのかなとか、

外の顔というか、ありますよね。

そういう一面を知っておくのも必要かなと思います。

 

それから、今回の保護者会では

学校の先生方も、コロナでもなんとか子どもたちのために!を第一に考えてくださっている様子が伝わり、ありがたいなと思いました。

 

とにかく、学校の先生になることを決めて、頑張ってきた先生たちは、本当に素晴らしいと思います。

私も教育実習を経験して、実際に教員試験も受けたことがあります。

実習中は疲れすぎて、歯が痛くなったほどです。後にも先にも、疲労で歯が痛くなったのはこのときだけです。

教育の現場はどんどん厳しくなり、子どもだけでなく、親への対応などにも神経をすり減らしていることと思います。

 

一日も早く、心配ごとが減って、

日々充実した学校生活が送れるようになると良いですよね。

 

 

いつもと違う時間にも練習してみよう。

久しぶりの発表会が一ヶ月後に迫ってきました。

 

10分~15分の持ち時間を自由にプログラムする初めての企画です。

みんなほぼ曲が出揃って、順番を考え、どんな流れで演奏するのかをイメージし始めています。

 

一曲だけの演奏なら簡単でも、

数曲も続けての演奏となると、

集中力や、持久力、忍耐力、などなど

思っていた以上に普段とは違う心持ちが必要なことがよく分かってきました。

 

レッスンでの演奏を聞いてきて、

だんだん疲れてくると、途中でやめたくなってしまう子もいて、演奏が上の空になってきます。

まさか本番では途中でやめるわけにはいきませんね。だから何としても弾ききる練習も必要になります。

 

疲れてきて、上の空になると、音楽には集中できなくなっているので、おそらく音楽とは違うことを考えながら演奏していることが考えられます。

 

あー早く終わらないかなぁー

なんか今日は曲が長く感じるなぁ

まだかなぁー

あれ?さっきも同じところ弾いたようなきがするな

あれっ?左手の音、なんだったっけ?

 

などなど、

不思議なもので、音楽とは全く関係ないことを考えていても、指は動いてくれる時があります。

しかし、次の瞬間、意識が戻ってくると、

急に訳が分からなくなり、どこを自分が弾いているのかも分からなくなり、

同じところをぐるぐると何回も弾いてしまったり、

似たような音を弾いているけれども、正確ではないので、混乱してきたり?

 

とにかく、普段だったらやらないようなおかしな事が起こります。

 

今日が本番じゃなくて良かったね。

 

いつも違う状況になったときに、

身体がどういう反応をするのか、

早めに知っておいて良かった。

という意味です。

 

だから、疲れているときにも、実力を発揮できるようにしなければいけません。

毎日の練習では、同じような時間帯に練習するなど、ベストコンディションの時が多いと思います。

ちょっと疲れているから休もうとか、

休んで元気になってから、とか、

 

しかし本番は、朝早くから準備したり、

会場の雰囲気にもなれないとだし、

久しぶりに会うお友だちもいるから

嬉しくなりすぎて騒いでしまったり、

 

普段以上に体力を使っています。

だから、ちょっと疲れている状態で本番に望むことを想定していて、ちょうど良いぐらいかも知れません。

 

ここから一ヶ月の練習では

本番に起こりうる様々な状況を想定して、

本番通りに演奏してみることも必要です。

もちろん、部分的な練習、基礎練習は絶対に必要です。いつも以上に必要です。

基礎練習を徹底することで、不測の事態に対処することができます。

 

そのうえで、本番用の練習をしましょう。

 

衣装に着替えてみるだけでも気分が変わります。くつをはきかえるだけでもだいぶ変わるでしょう。

その際には、

ピアノまで歩いていって、お辞儀をして、椅子に座るところから始めるのも良いですね。

 

そして、録音や録画もおすすめです。

 

楽しく弾ければ良い、

本番を楽しむ。

 

楽しむためには、ありとあらゆる考えられる練習を全てやりきって、十分に準備したと、言いきれるまで練習をすることです。

一ミリでも不安を残したままでは、楽しむことはできません。

全力で準備をしてきたからこそ、落ち着いて演奏に集中できて、楽しむことができます。

 

そこまでやっても、

失敗することもあるし、思ったように演奏できないこともあります。

それに、音楽的に完璧!ということはなかなか訪れません。

今できる精一杯の準備をして望むと、次に目指すゴールも見えてきます。

 

そのプロセスも楽しいものですよ。

 

 

 

 

 

 

感心したこと

発表会本番までおよそ1ヶ月。

音楽的な仕上げの段階に入ってきました。

譜読みが終わり、より自分らしい演奏にするために、まずは楽譜にかかれていることを忠実に演奏します。

 

楽譜に忠実に演奏しているだけでも、個性は現れてきます。そこが不思議で、面白いところです。

だからコンクールなどでは課題曲として、同じ曲を演奏すると、その人らしさが発揮されて、聞いている方はとても興味深いのですね。

 

さて、今回のテーマは

“セルフ・プロデュース”

10分~15分の持ち時間を自由にプログラムできます。

こんなことしている発表会は見たこと無いし、聞いたこともないのですが、これは非常に実りの大きな企画になりそうです。

 

まずは、今回の発表会でチャレンジしたい曲を選びます。全てチャレンジしたい曲でも良いと思いましたが、あまりにも負担が大きいし、長い時間を乗り切るには、安心してリラックスして弾ける曲もあったほうが良いので、これまで弾いた曲の中からも選んでもらいました。

 

だいたい3~5曲ぐらいになりました。

 

次はどの順番で弾くかを考えてもらいました。

 

どんな雰囲気で始まりたいか、そして、終わりたいか。

そこを決めると、おのずと間が埋まってきます。

 

セルフ・プロデュースなので、それも自分で決めます。

すると、みんな自分の演奏する曲の性格を理解して、とても良い順番を考えてくれました。

 

思い入れの強い曲を最後にもってくる子や、

印象的に始まりたいから最初にもってくる子や、

それぞれに思いが伝わるプログラムです。

 

年中さんでも、しっかり考えて決められました。私が思い付かないようなアイディアもあって、なるほどーと、私が教えられるような感じです。

 

一年生の子も、しっかりとした意思をもって決めていました。

 

どの子も、しっかりと自分の曲と向き合っているからこそ、どうしたいのかがはっきりとしていて、それを私に伝えることができる。

 

私が小学生の頃を思い出してみると、自分の考えを言っても、先生や親に却下されそうな気がして、思っていることや考えていることは言えなかったような気がします。

 

先生の言う通りにしていれば良い、みたいなところがありました。

だから自分で考えることをほとんどしてこなかったと思います。

 

それで、大学に入ってから、いきなり、

どうしたいの?と聞かれても

戸惑ってしまった思い出があります。

 

普段から、意思をもってピアノに向かうことを目標としてやってきたので、その成果もでているのかなと思います。

 

我ながらこの企画は、面白いことを考えたなと思います。

ただ、一人の持ち時間が長いので、発表会がとても長時間になってしまうという点が気がかりです。

 

もしかしたら、チームを二つに分けて、半年ごとにやるのも良いかなと思いました。

出演するにも待ち時間が長すぎて大変ですよね。新しい発表会の形になりそうで、今後の展開にも良い機会になりそうです。